2022年10月15日掲載

ラ・ショー=ド=フォン

ラ・ショー=ド=フォン

11.ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画  La Chaux-de-Fonds et Le Locle, l’urbanisme de l’horlogerie

ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画」は、ユネスコの世界遺産である。

スイスのヌーシャテル州に残る伝統的な時計製造業と結びついた都市計画が評価された産業遺産であり、ラ・ショー=ド=フォンの町並みはスイスの国定重要文化財に指定されている

ラ・ショー=ド=フォンのコミューンの成立は1656年のことである。

1780年以降、その経済は、時計製造業、レース製造業、金属細工などのおかげで発達したが、1794年の火災で、町の建造物群は焼失した。

のちに中心市街となる区画の再建には、啓蒙時代の申し子といえる都市計画が採用された。

これは彫刻親方モワズ・ペレ=ジャンティによって主導されたもので、公益と私益の間で合意された成果であった。

1834年にシャルル=アンリ・ジュノによる新しい都市計画が採用された。

それを実地で適用するに当たっては、火災の延焼を防ぐために安全性や衛生面が考慮されたことはもちろん、園芸や除雪のためのスペースを空けることや、全ての人に良い日当たりを保障することも考慮された

そして再建が実行され、都市の碁盤目状の区画に従い、谷の北の斜面が1835年から1841年にかけて発達した。

1848年以降、ラ・ショー=ド=フォンはヌーシャテル州の経済の中心地となった。

社会生活と文化生活は増進し、都市のインフラストラクチャーは、博物館、劇場、図書館などとともに発展した。

19世紀末には、ドイツ系スイス人 、ドイツ人、フランス人、イタリア人などの移民が多くなだれ込んだ。

また、アルザス出身のユダヤ人たちは、都市経済と文化の面で重要な役割を担った。

1896年に建造されたシナゴーグは、スイスで最大級の規模を誇っている。

20世紀初頭のラ・ショー=ド=フォンは、アール・ヌーヴォーの中心地でもあり、ル・コルビュジエ生誕の地でもある。

そこでは、今でも彼の初期の作品を見ることができる。

1905年以降、この地方特有のアール・ヌーヴォーの一様式である「スティル・サパン」が発達した。

それは、ラ・ショー=ド=フォン美術学校で、シャルル・レプラトニエが主導する形で生まれたもので、その装飾の様式は、ジュラ山脈の動物相や植物相に触発されている。

その様式は、時計製造業、建築、日用品などに広く適用できる可能性を持っていた

住所:Rue des Musées 29, 2300 La Chaux-de-Fonds, スイス [地図]


登録年: 2009年

登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~17:00、休日(月曜日)
電話番号:+41 32 967 68 61
ウェブサイト

行き方:ラ・ショー・ド・フォンへのアクセスは基本的に電車となる。

拠点となるヌーシャテルからは、スイスの主要鉄道レギオエクスプレスを利用して約30分、ビエンヌからは約40分でアクセスが可能です。

ジュネーブから約1時間45分、チューリッヒから約1時間55分となっている。

国際時計博物館に行って下さい。 Veuillez vous rendre au Musée international de l’horlogerie.

国際時計博物館はどこですか? Où se trouve le Musée International de l’Horlogerie ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

12.アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群  Habitations sur pilotis préhistoriques autour des Alpes

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群は、紀元前5000年頃から前500年頃までにアルプス山脈周辺で建設された杭上住居の遺跡群を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件で、スイス(56件)、イタリア(19件)、ドイツ(18件)、フランス(11件)、オーストリア(5件)、スロベニア(2件)の6か国111件の資産によって構成されている

2011年の第35回世界遺産委員会で登録された時点では、シュトルーヴェの測地弧(10か国)に次いで多くの国にまたがる世界遺産であった。

また、この世界遺産は、スロベニアの世界遺産としては初の文化遺産登録となった

杭上住居は高床式の住居の一種で、アルプス山脈周辺ではボーデン湖、ツーク湖、ガルダ湖などの湖やリュブリャナ湿原などの湿地に杭を立て、その上に住居が築かれた(杭上住居のうち、湖に建てられたものは「湖上住居」ともいう)。

それらは氾濫などを避ける工夫ではあったのだが、長い間水没したまま忘れ去られていた。

その存在が再び知られるようになったのは1853年から1854年にかけての冬季大旱魃がきっかけで、長い間水没していたことが、さまざまな遺構や遺物を良好な状況で保存しておくことにつながった

後期には漁撈も行なったが、むしろ湖上に立てた当初の理由は、外敵に対する警戒や、農業に適した土地を住宅地に割かなくてすむようにするなどの理由であったと考えられている

杭上住居は湖などに立てた何本もの丸太の上に横木を渡し、その上に板などを敷き、さらにその上を土などで固めた上で住居を建てた

屋内は寝室と居間を兼ねた部屋と台所に分かれ、それぞれ炉や暖炉を備えていた

出土した有機物から、彼らが小麦や大麦の栽培や、牛や豚の牧畜を行なっていたこともわかっているが、それらの技術や土器の特色は、ドナウ文化との類似性が指摘されており、頭蓋に穿孔して護符とするような一部の文化には南フランスの先史時代の文化の影響があるという

住所:Espace Paul Vouga, 2068 Hauterive, スイス [地図]


登録年: 2011年

登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~17:00、休日(月曜日)
電話番号:+41 32 889 69 17
ウェブサイト

行き方:ヌシャーテルの駅よりバス利用。

参考URL:スイスは遺跡だらけ-スイス・ラテニウム博物館(latenium)

ラテニウムに行って下さい。 Allez au Latinium.

ラテニウムはどこですか? où est le lathénium?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

13.ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-  Das architektonische Werk von Le Corbusier – ein bemerkenswerter Beitrag zur modernen architektonischen Bewegung

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-は、20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした一人であるル・コルビュジエの作品群、ことにその中でも傑作とされる住宅、工場、宗教建築などをまとめて世界遺産に登録した。

世界各地に残るル・コルビュジエの建築作品のうち、フランスを中心とする7か国に残る建築群が対象となっており、大陸を跨ぐ初の世界遺産登録となった。

世界遺産の暫定リストに当初記載されていた名称はル・コルビュジエの建築と都市計画であった。

2009年の第33回世界遺産委員会で「情報照会」と決議された後、構成資産見直しの過程で現在の名称へと改名され、第40回世界遺産委員会(2016年)にてその名称で世界遺産リストに登録された。

住所:Höschgasse 8, 8008 Zürich, スイス [地図]


登録年: 2016年

登録区分: 文化遺産
営業時間:12:00~18:00、12:00~20:00(木曜日)、休日(月曜日)
電話番号:+41 43 446 44 68
ウェブサイト

行き方:チューリッヒ中心部からトラム2番か4番で約15分。

HOESCHGASSEという停留所から歩いて湖畔に向かって2分程度。

参考URL:チューリッヒ ル・コルビュジェセンター→デザインホテルGreulichグロイリッヒへ

ル・コルビュジェセンターに行って下さい。 Gehen Sie zum Le Corbusier Center.

ル・コルビュジェセンターはどこですか? Wo ist das Le Corbusier Center?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』