2024年1月12日掲載
1.スオメンリンナの要塞 Suomenlinnan linnoitus
スオメンリンナの要塞(スオメンリンナのようさい)とは、フィンランドの首都ヘルシンキ市内の6つの島の上に建造された、海防のための星型要塞である。
ユネスコの世界遺産に登録されており、観光客のみでなく、地元民にとっても行楽地として人気がある。
当初の名称はスヴェアボリ(Sveaborg, スウェーデンの要塞)だったが、1918年に愛国主義的な理由からスオメンリンナ(スオミの城塞)と改称された。
1748年にスウェーデン=フィンランドは、ロシア帝国に対する守りを目的として要塞の建造に着手した。
総責任者に任命されたのは、Augustin Ehrensvärdであり、その当初案には当代きっての築城の名手ヴォーバンの思想の強い影響が見られた。
島の要塞自体に加えて、本土の臨海要塞群が足がかりとなる海岸堡を築けないようにしていた。
また、計画には駐留スウェーデン海軍とフィンランド分遣隊全体の軍需品の備蓄も盛り込まれていた。
フィンランド戦争中の1808年5月3日に要塞はロシア軍に占領され、1809年のロシア軍によるフィンランド占領の足がかりとなったものの、この時には実害がほとんどなかった。
しかし、1855年のクリミア戦争の際には、イギリス海軍とフランス海軍による艦隊の艦砲射撃で損害を被った。
1973年には民政下に置かれ、1991年に世界遺産に登録された。
住所:00190 Helsinki, フィンランド [地図]
360°写真
登録年: 1991年
登録区分: 文化遺産
電話番号:+358 29 5338410
ウェブサイト:
行き方:世界遺産スオメンリンナの要塞へは、ヘルシンキからフェリーまたは水上バスを利用して行きます。
ヘルシンキのオールドマーケットの東端に大統領官邸があり、その向かいからHSL(ヘルシンキ公共交通機関)のフェリーが1時間に1本くらいの間隔で出ています。
スオメンリンナの要塞まではおよそ20分。
短い船旅ですが、左右には要塞以外の小島も点在していて、バルト海の景色を楽しめます。
世界遺産の観光名所というネームバリューに比べるとフェリーの本数は少ないので、あらかじめ乗船時間をチェックしておいた方が良いでしょう。
水上バスで行く方法もあるのですが、5~9月の期間限定となっています。
こちらも所要時間は20分ぐらいです。
フェリーと水上バスはそれぞれ発着場所が違うので、乗り場を間違えないように注意してください。
外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年11月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:バルト海に浮かぶ世界遺産!フィンランドを守る「スオメンリンナの要塞」
スオメンリンナの要塞まで行って下さい。 Mene Suomenlinnaan.
スオメンリンナの要塞はどこですか? Missä Suomenlinna on?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2.ラウマ旧市街 Rauman vanha kaupunki
ラウマ旧市街(Vanha Rauma) は、フィンランドの町ラウマの中でも木造建築が並ぶ中心地を指す呼称。
ユネスコの世界遺産に登録されている。
旧市街はおよそ0.3km2 で、600軒ほどの建造物(家屋以外に倉庫なども含む)が立ち並んでおり、約800人が暮らしている。
ラウマは19世紀初頭に旧市街の外側へと拡大していった。
1640年と1684年の大火で焼失したこともあって、現存する最古の家屋は18世紀のものである。
ほとんどの家屋は私有物で、一般市民が暮らしているが、2つの大通り沿いと町の広場の周りでは、おもにビジネス目的に使われている。
特に目を惹く建造物は水夫の家であったキルスティ (Kirsti) と、船主の家であったマレラ (Marela) である。
前者は18世紀から19世紀に建造されたもので、後者はファサードのみ19世紀のものだが基本的には18世紀の建造物である。
これらはともに現在博物館になっている。
木造建築が特徴的なラウマだが、石造建築物もある。
聖十字教会、中世の絵画が所蔵された15世紀の旧フランシスコ会修道院付属教会、1776年建造のタウン・ホールなどである。
ラウマ旧市街には、15世紀に建造された聖三位一体教会もあったが、1640年に焼失してしまった。
住所:26100 Rauma, フィンランド [地図]
360°写真(Rauman museo, Marela)
登録年: 1991年
登録区分: 文化遺産
ウェブサイト:
行き方:日本からフィンランドへは直行便が出ているので、ヘルシンキまでおよそ9時間30分で行くことができます。
ヘルシンキからラウマまでは鉄道が便利。
トゥルクの駅で一度乗り換えが必要ですが、所要時間はおよそ3時間半です。
外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年11月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:カラフルな木造建築が立ち並ぶかわいらしい世界遺産の町ラウマ旧市街
ラウマ旧市街まで行って下さい。 Mene Rauman vanhaankaupunkiin.
ラウマ旧市街はどこですか? Missä Rauman vanhakaupunki sijaitsee?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
3.ペタヤヴェシの古い教会 Vanha kirkko Petayavedellä
ペタヤヴェシの古い教会(ペタヤヴェシのふるいきょうかい)は、ユネスコの世界遺産に登録されているフィンランドの木造教会。
フィンランド中西部の町ペタヤヴェシにあり、ユヴァスキュラの31km西に当たる。
この教会は地元の棟梁ヤーコ・レッパネンによって、1763年から1765年にかけて建てられたもので、白いギリシャ十字形の土台に八角形の丸天井が載っている。
全体の建材には松が使われており、中世以来の伝統に従って屋根の内側に少々赤いオークルの色がついている。
屋根にはこの建築に携わった大工たちのイニシャルが刻まれている。
1821年に、棟梁の孫エルッキ・レッパネンが、上部が張り出して渡り廊下になっている木造の鐘楼と、東側の聖具室を付け加えて、現在につながる教会を完成させた。
この時に窓も大きくされた。教会と鐘楼は三角形のタイルで覆われた。
内部には聖クリストフの古い彫像に支えられた素晴らしい説教壇があり、素朴な美しさを持つ四人の使徒やたくさんの天使たちの木像が彫り込まれている。
身廊の向かい側には聖歌台があるが、この教会にオルガンが置かれたことはなかった。
祭壇の後ろにはカール・フレデリック・ブロム (Carl Frederic Blom) 作の絵画『聖なる堅信』や、モーゼとマルティン・ルターの肖像画が吊るされている。
スカンディナビア半島の他の多くの古い教会と同じく、この教会は湖のそばに建てられており、冬の間でも水路を通じて容易に通えるようになっている。
1879年に木造の新しい教会が建てられたが、もとの鐘楼と墓地は1920年代まで使われ続けた。
国の文化担当機関とフィンランドの中央教会基金が後押しをして、1980年代から90年代に主に屋根と骨組みを対象とする修復が行われた。
壁は1987年に保護され、1989年と1992年には鐘楼の傷んだ部分も保護された。
建物や墓地の周りを囲む壁は、1997年に新設されたものである。
教会は今でも、洗礼、結婚、コンサートなど、宗教的な大きな行事の時には使われている。
1997年にはかつて信者たちを礼拝に運んだものと同じような教会の船が、ボランティアの手によって作られ、観光用のアトラクションとして使われている。
この船は、ヤーコ・レッパネンの妻の名を取って、「アンナ」と呼ばれている。
住所:Vanhankirkontie 9, 41900 Petäjävesi, フィンランド [地図]
360°写真
登録年: 1994年
登録区分: 文化遺産
営業時間:臨時休業
電話番号:+358 40 5822461
ウェブサイト:
行き方:世界遺産のペタヤヴェシの古い教会への行くには、列車とバスを利用します。
ヘルシンキ駅からロバニエミ行きの列車で、ユヴァスキュラ(Jyväskylä)駅まで行きます。
そこからオウル(Oulu)行きのバスに乗りJämsä で下車すると、ペタヤヴェシの古い教会まで歩いて10分ほどで到着。
レンタカーで行かれる方は、ヘルシンキから北へ高速E75に乗り、18番出口からルート24と56で、およそ2時間40分(約225km)走ります。
さらにルート604を40分程走り、Petäjävedentie方向のルート23に入って直ぐ左手のSiltatie通りを進むと、old churchの看板が見えます。
外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年11月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:独創感溢れるフィンランドの世界遺産!ペタヤヴェシの古い教会を巡る旅
ペタヤヴェシの古い教会まで行って下さい。 Mene Petayaveden vanhaan kirkkoon.
ペタヤヴェシの古い教会はどこですか? Missä Petayaveden vanha kirkko sijaitsee?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
4.ヴェルラ砕木・板紙工場 Verlan hiomo- ja kartonkitehdas
ヴェルラ砕木・板紙工場は、フィンランドのヴェルラ村にあるかつての製紙・製材工場。
林業に関わる加工製品は、森林資源の豊富なフィンランドの重要な産業の一つである。
現在は博物館となっているこの旧工場は、その伝統的な製法を伝える例証であることから、ユネスコの世界遺産に登録されている。
ヴェルラの工場の操業は、1872年に始まった。
しかし、1876年の火災で焼失した上、資金繰りの問題もあって一端は閉鎖された。
現存する工場群は、1882年以降のものである。
この時に大株主の一人となったドイツ系のフリードリッヒ・ヴィルヘルム・ディッペルは、弟の建築家カール・エドゥアルト・ディッペルとともに、工場群を整えていった。
工場はレンガ造りで、ネオゴシック様式が踏襲されている。
フリードリッヒ・ディッペルの死後、所有者は転々としたが、最終的には Kymmene 社(現 UPM 社 ; UPM)が買い取った。
操業は細々と続いたが、最後まで残っていた70代の労働者7人が引退したとき(1964年6月18日)に、工場は閉鎖され、以後は博物館となった。
世界遺産には以下の7つの工場や倉庫が中核地域として登録されており、いくつかの建造物を含む周辺地域が緩衝地域に指定されている。
登録範囲はヴェルラ村が含まれるヤーラ市 (Jaala) と隣のヴァルケアラ市 (Valkeala) にまたがる。
住所:Sockenvägen, Stockholm, スウェーデン [地図]
360°写真
登録年: 1996年
登録区分: 文化遺産
電話番号:+358 20 4152170
ウェブサイト:
行き方:世界遺産のヴェルラ砕木・板紙工場へ行くには、フィンランドの首都ヘルシンキから鉄道に乗り、コウヴォラ(Kouvola)を目指します。
コウヴォラからヴェルラまでは、バスで30分ほどです。
また、ヘルシンキからラピンヤルヴィ(Lapinjärvi)かラハティ(Lahti)を経由して、バスでヴェルラに向かうルートもあります。
所要時間は2時間15分ほどです。
外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年11月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:職人のこだわりがユネスコを動かした!世界遺産「ヴェルラ砕木・板紙工場」
ヴェルラ砕木・板紙工場まで行って下さい。 Mene Verlan hiomo- ja kartonkitehtaalle.
ヴェルラ砕木・板紙工場はどこですか? Missä Verlan hiomo- ja kartonkitehdas sijaitsee?