2023年12月9日掲載
16.アニの考古遺跡 Ani arkeolojik alanı
アニは、アルメニア人によって中世に建設されたシルクロードの商業都市。
現在のトルコ共和国・カルス県にあり、アルメニア共和国との国境に近い。
961年から1045年までのアニは、今日のアルメニア共和国からトルコ共和国東部までの広い範囲を領土としたバグラトゥニ朝アルメニアの首都だった。
様々な交易ルートが交わる場所にあり、アニにある多くの宗教建築物・宮殿・要塞は、技術的・芸術的に見て世界でもっともすぐれた構造を有していた。
アニは「千と一の教会がある都」と表現され、最盛期には約100,000の人口を有したとされている。
長きにわたって華麗さや壮麗さで知られていたものの、1236年にはモンゴル人によって略奪され、1319年の地震によって荒れ果てた。
その後、17世紀までには単なる村へと落ちぶれ、ほとんど忘れ去られた。
アニはアルメニア人にとっての文化的・宗教的・国家的な遺産として広く認識されている。
2016年には「アニの考古遺跡」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
住所:Ocaklı/Kars Merkez/カルス, トルコ [地図]
360°写真(アニ主教座大聖堂)
登録年: 2016年
登録区分: 文化遺産
行き方:イスタンブールから東へ約1,480㎞、アルメニアとの国境に接しているトルコの東部カルス県にアニはあります。
アニには宿泊施設はありませんので、宿泊を予定の方はカルスを拠点に手配して下さい。
カルスには空港がありますが、日本からの直行便はありませんので、一旦イスタンブールへ向かわなくてはなりません。
イスタンブールより国内線、長距離バス、鉄道にてカルスへ行く事が可能です。
但し、イスタンブールからカルスまではトルコの東から西まで横断するかなりの長距離となりますので、国内線での移動をおすすめします。
・国内線の場合 : 1時間55分。 ※一日に1~2本運行。
・長距離バスの場合 : 約21時間 ※METRO TURIZM等のバス会社から1日に1本運行。
・鉄道(DOĞU EXPRESİ)の場合:アンカラからカルスまで 約25時間
※カルス行のドウ・エクスプレス(東エクスプレス)はアンカラ発着となるので、イスタンブールよりアンカラまで国内線or長距離バスor高速鉄道にて移動した後、アンカラ駅よりドウ・エクスプレスに乗車となります。
※ドウ・エクスプレスはアンカラ~カルスを結ぶ寝台列車で年間数十万人が利用する現在トルコで大変人気の観光鉄道です。
かなりの人気の為、常に満席状態でチケットが取り辛くなっているので、利用を検討の方はかなり早くからチケットのご予約・購入することをおすすめします。
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2023年11月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:カルス県「アニ遺跡」のご紹介(文化遺産・2016年)
アニ遺跡まで行って下さい。 Lütfen Ani harabelerine gidin.
アニ遺跡はどこですか? Ani Harabeleri nerede?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
17.アフロディシアス Afrodisyas
アフロディシアスは、トルコ南西部にある紀元前3-紀元前2世紀に築かれた都市の遺跡であり、2017年の第41回世界遺産委員会で世界遺産に登録された。
トルコ南西部、メンデレス川(古名:マイアンドロス川)の支流モルシヌス川上流にあるアフロディシアスは、紀元前3世紀に築かれたアフロディーテ神殿とその1世紀後に築かれた都市からなっている。
アフロディシアスの富は周辺にある大理石を輸出することでもたらされ、彫刻家によって作成された美術作品もその助けとなった。
都市の大通りは都市機能を司るいくつもの大型建造物が立ち並び、そこには寺院、劇場、アゴラ、2つの浴場が含まれている。
世界遺産としては城壁で囲まれていたアフロディシアス考古遺跡と遺跡の北東にある大理石採石場の二つから構成されている。
住所:Geyre, 09385 Karacasu/Aydın, トルコ [地図]
360°写真
登録年: 2017年
登録区分: 文化遺産
営業時間:08:30~17:30
電話番号:+90 256 448 80 86
ウェブサイト:
行き方:アフロディシアスはトルコ南西部の内陸GEYRE(ゲイレ)村にあります。
イスタンブールから南に約670kmの位置にあり、残念ながら国内線はありません。
イスタンブールからは、国内線でイズミルまたはデニズリへ行き、そこから移動しなくてはなりません。
あるいは、長距離バスにて最寄の町NAZİLLİ(ナッズィリ)まで行き、そこからタクシーか定期バスでゲイレ村まで向かうことになります。
外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年11月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:愛と美の神アフロディーテ信仰の地、アフロディシアス(文化遺産・2017年)
アフロディシアス考古遺跡まで行って下さい。 Aphrodisias arkeolojik alanını ziyaret edin.
アフロディシアス考古遺跡はどこですか? Aphrodisias arkeolojik alanı nerede?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
18.ギョベクリ・テペ göbekli tepe
ギョベクリ・テペは、アナトリア南東部、シャンルウルファ(旧名・通称ウルファ、古代名エデッサ)の郊外(北東12km)の丘の上に在る新石器時代の遺跡。
遺丘の高さは15メートル、直径はおよそ300メートルに及ぶ。
地名は「太鼓腹の丘」の意。
標高はおよそ760メートル。
ドイツの考古学チームにより発掘調査が行われた。
発掘は1996年から始まり、チームの指揮を執ったクラウス・シュミットが他界する2014年まで続いた。
ギョベクリ・テペの遺丘に残された構造物は非常に古く、紀元前1万年から紀元前8000年の期間に建てられた。
祭祀に用いられたと考えられるこれらの構造物には2段階の発達が見られる。
第一段階(先土器新石器A)では巨大な丁字型の石柱がいくつも円を描くように並べられている。
物理探査(リモートセンシング)により石柱の総数は200本以上、それらの描き出す円が20確認されている。
各石柱は6メートル以上、重さは20トン。
それらが基盤岩に穿たれた穴にはめ込まれている。
第二段階(先土器新石器B)では石柱は小さくなり、磨かれた石灰の床を持つ長方形の部屋に立てられた。
遺丘の隣に位置し発掘調査が待たれている構造物は1万4000年から1万5000年前のものであることがトポグラフィック・スキャンによって明らかにされた。
これはともすれば更新世を1000年遡行することになる。
先土器新石器B期が終わると遺跡は打ち捨てられた。
比較的新しい構造物にはギリシャ・ローマ時代のものも見られる。
この構造物が何に使われていたのかははっきりしていない。
発掘に携わったクラウス・シュミットは初期新石器時代の神殿だと信じていた。
住所:Örencik, 63290 Haliliye/Şanlıurfa, トルコ [地図]
360°写真
登録年: 2018年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00~17:00
電話番号:+90 414 318 51 00
ウェブサイト:
行き方:ギョベクリテペ遺跡は、トルコの南東部にあるŞanlıurfa(シャンルウルファ)から、北東に20kmほど行ったところに位置しています。
車で行けば、20~25分ほどで到着します。
アクセス手段は、シャンルウルファ市街から出ているバスかタクシー、またはレンタカーを利用することになるでしょう。
ギョベクリテペ遺跡を観光するツアーに参加するという方法もあります。
外務省海外安全ホームページでは不要不急の渡航中止地域です。(2023年11月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:ギョベクリテペ遺跡 ・ギョベクリ・テペ(文化遺産:2018年)
ギョベクリテペ遺跡まで行って下さい。 Göbeklitepe harabelerine gidin.
ギョベクリテペ遺跡はどこですか? Göbeklitepe Harabeleri Nerede?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
19.アルスランテペの遺丘 Arslantepe Harabeleri
紀元前5千年頃の後期銅器時代から鉄器時代にかけての歴史的過程が顕著に残っており、ヒッタイト帝国からローマ帝国、ビザンツ帝国までの多くの文明の主要地であった「アルスランテペ」。
この地がアナトリア最古の集落都市とされています。
この「アルスランテペ」が、2021年7月26日にUNESCO世界文化遺産に登録されました。
トルコ東部マラティヤ県中心地から約7km北東のバッタルガーズィ(Battalgazi)にある紀元前5000年頃からの歴史を持つ遺跡です。
200×120mの広さで30m以上の高さからなっており、トルコ国内でも最も大きい遺丘の一つであります。
ユーフラテス川にあるカラカヤ・ダム湖の西部にあり、古代より水資源は豊富にありましたが川の氾濫に影響されない場所に都市があったため、農耕が栄えていたと言います。
住所:Orduzu, 1. Sk. No:24, 44170 Battalgazi/Malatya, トルコ [地図]
360°写真
登録年: 2021年
登録区分: 文化遺産
営業時間:08:00~19:45、休日(月曜日)
ウェブサイト:
行き方:アルスランテペの遺丘への交通アクセスは、 スィヴァスからアルスランテペの遺丘まで車で 3時間5分(南東へ道なりで 245km)、マラティヤから車で 10分(北東へ道なりで 5.8km)です。
外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年11月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:「アルスランテペ遺跡」アナトリア最古の集落都市(文化遺産・2021年)
アルスランテペの遺丘まで行って下さい。 Arslantepe Höyüğüne gidin.
アルスランテペの遺丘はどこですか? Arslantepe Harabeleri Nerede?