2024年4月26日掲載

カルタヘナ

カルタヘナ

1.カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群  Puerto, fortalezas y edificios históricos de Cartagena

カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群(カルタヘナのみなと、ようさい、れきしてきけんぞうぶつぐん)はコロンビア・ボリーバル県の港町カルタヘナに残る建造物群を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。

かつてスペイン人から「インディアスの真珠」と称えられたほど繁栄したカルタヘナには、スペイン植民都市時代の堅牢な要塞と美しい建造物群が多く残り、いまなお「コロンビアでもっとも美しい港街のひとつ」とも言われている。

カルタヘナ(カルタヘナ・デ・インディアス)は、1533年6月にペドロ・デ・エレディアによって建設された

カリブ海に面し、複数の潟湖の存在によって防衛しやすい地形になっていたカルタヘナは、港町としての好条件を備えていた

1542年にアメリカ先住民の奴隷化が禁止されてからは、南米のプランテーションや鉱山の労働力としてアフリカから連れてこられた黒人奴隷の受け入れ港として機能した

また、輸出港としてはアメリカ大陸の金、銀、タバコ、カカオなどをスペインへ運ぶ窓口となった

その繁栄が海賊などをひきつけ、フランシス・ドレークによって1586年に占領されたこともあった

その占領は莫大な賠償金によって解決を見たが、同じ年にスペインは、当時国内で最も著名な城砦建築家であったバウティスタ・アントネッリに命じて堅固な防衛施設を建造させた

17世紀に続く要塞建設は、さらに周辺の要塞群の建設に繋がり、一連の防衛施設の建設に30万人の黒人奴隷が動員された

こうした防衛施設群は、1741年のイギリス海軍による攻囲戦にもよく耐え、今も良好な保存状態で伝存している

カルタヘナの歴史地区は、1959年に国定史跡 (National Monument) に指定された

住所:Barrio Pie del Cerro, Avenida Antonio de Arévalo. Carrera 17., Cl. 32 #17-85, Cartagena de Indias, Provincia de Cartagena, Bolívar, コロンビア [地図]



登録年: 1984年
登録区分: 文化遺産
営業時間:07:00~18:00
電話番号:+57 56421293
ウェブサイト

行き方:コロンビアの首都ボゴタから1,000km北に位置するカルタヘナへは、飛行機で行くのが一般的です。

ボゴタを始めコロンビア各都市からはカルタヘナまでの国内線が出ています。

ちなみにボゴタからカルタヘナのあるラファエル ヌニェス国際空港までは、1時間程度。

パナマやニューヨーク、アトランタ、カナダの各都市からはカルタヘナへの直行便があります。

空港からカルタヘナまではタクシーで向かうのが一般的ですが、空港内でタクシーのオフィシャルバウチャーを取ることを忘れずに!(行き先によって設定された値段で行くことが可能です)

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年3月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:コロンビアの美しい世界遺産!カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群

サン・フェリペ要塞に行って下さい。 Dirígete al Fuerte San Felipe.

サン・フェリペ要塞はどこですか? ¿Dónde está Fuerte San Felipe?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2.ロス・カティオス国立公園  Parque Nacional Los Katios

ロス・カティオス国立公園は、コロンビア北西部、チョコ県の国境付近に広がる国立公園である。

国境を挟んだパナマ側にはダリエン国立公園が広がり、一帯の自然環境をともに保存することに貢献している。

国立公園が設定されたのは1974年のことである。

当初は520 km2 を対象とする国立公園だったが、1980年に面積720 km2に拡大された。

それでも、1980年に設定されたパナマのダリエン国立公園(5970 km2)に比べるとかなり狭いが、中央アメリカと南アメリカ大陸の接点にあたるこの地域に独特な動物相を守る上で重要な役割を果たしている。

南北アメリカ大陸を縦断するパンアメリカンハイウェイも、ダリエン国立公園とロス・カティオス国立公園が存在する地域では途切れている。

ダリエン国立公園と隣接しているため、ロス・カティオス国立公園に見られる動物相や植物相はほぼ共通のものである。

アトラト川流域に広がる熱帯雨林は、かつて間氷期の海面上昇時にも水没を免れたことで、多くの生物種にとって避難所の役割を果たしたとも言われており、北上してきた動物種や南下してきた動物種による独特の動物相が形成されている。

また、公園内には山地や湿地帯もあり、固有種の植物が多く生えている

哺乳類は、世界最大の齧歯類であるカピバラのほか、オセロット、マントホエザル、オオアリクイ、ベアードバクなどが棲息している。

鳥類は400種以上が確認されており、これはコロンビア国内で確認されている鳥類のおよそ4分の1に相当する。

爬虫類は南アメリカ大陸で珍しいアメリカワニが見られる

住所:コロンビア Antioquia, トゥルボ [地図]



登録年: 1994年
登録区分: 自然遺産

行き方:コロンビアの北西部にある第二の都市、メデジンから更に北西へ350kmほどのウラバ湾沿岸のトゥルボまでバスとボートで移動します。

ロス・カティオス国立公園隣国パナマと陸続きですが、国境は道路もなくジャングルが広がります。

ゲリラが身を潜める危険な地域なので、園内での国境の横断はご注意下さい。

渡航の際には、必ず外務省の海外安全ホームページを確認してください。

外務省海外安全ホームページでは不要不急の渡航中止地域です。(2024年3月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:氷河期を乗り越えたコロンビアの世界遺産!ロス・カティオス国立公園

ロス・カティオス国立公園に行って下さい。 Dirígete al Parque Nacional Los Katios.

ロス・カティオス国立公園はどこですか? ¿Dónde está el Parque Nacional Los Katios?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

3.サンタ・クルス・デ・モンポスの歴史地区  Centro Histórico de Santa Cruz de Mompós

モンポス(Mompox / Mompós)、正式名サンタ・クルス・デ・モンポス(Santa Cruz de Mompox)は、コロンビア北部ボリーバル県にある都市である。

コロニアル様式の町並みが残る都市で、マグダレナ川とカウカ川が合流する場所近くの、洪水除けのために盛り土をした場所の上に築かれており、カルタヘナからは249 km 離れている。

人口は約3万人で、ピニジョスサン・フェルナンドに隣接している。

南アメリカ大陸のスペイン植民地の多くを解放したシモン・ボリバルは、「もし私の人生がカラカスのおかげならば、私の栄光はモンポスのおかげである」と語った。

ボリバルは1812年にモンポスに到着し、屈強な男たちのほとんど全員にあたる400人ほどを雇った。

その男たちが、カラカスでボリバルを勝利に導いた軍勢の基盤になったのである。

「モンポ」(Mompo)あるいは「モンポジ」(Mompoj)は、スペイン人がこの地に到着した時の、先住民キンバヤ人の首長の名であった。

「モンポス」(Mompox)は「支配者モンポの土地」という意味である。

都市はマグダレナ川の安全な港として、1537年5月3日にアロンソ・デ・エレディア(Don Alonso de Heredia)によって建設された。

サンタ・クルス・デ・モンポスの名は、当時のカルタヘナ総督フアン・デ・サンタ・クルス(Juan de Santa Cruz)にちなんでいる。

この町は、川を遡って内陸に物資を運ぶ港として、大いに栄えた。

王立造幣所もこの町に建設され、その金工たちで有名になった。

この繁栄は19世紀になると衰退し始める。

それでも20世紀初頭まではなおも港町として存続していたが、支流に堆積物がたまり、川の流れが変わると、そこに建てられた町マガングエに取って変わられた。

住所:Santa Cruz de Mompox, サンタ・クルス・デ・モンポクス モンポス Bolivar, コロンビア [地図]



登録年: 1995年
登録区分: 文化遺産

行き方:サンタ・クルス・デ・モンポスの最寄りの空港は、カルタヘナにあるラファエル・ヌニェス国際空港です。

首都ボゴタのほか、アトランタやマイアミ、ニューヨークなどとの間にも国際便があるので、日本から乗り継ぎ1回で行くことも可能です。

カルタヘナからモンポスまでは、車で片道3〜4時間です。

コロンビアの首都ボゴダから日本語対応可能のツアーも出ているので、こちらを利用するのもおすすめです。

外務省海外安全ホームページでは不要不急の渡航中止地域です。(2024年3月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:英雄も魅了された!コロンビアの世界遺産サンタ・クルス・デ・モンポス

サンタ・クルス・デ・モンポスに行って下さい。 Dirígete a Santa Cruz de Mompós.

サンタ・クルス・デ・モンポスはどこですか? ¿Dónde está Santa Cruz de Mompós?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

4.サン・アグスティン考古公園  Parque Arqueológico San Agustín

サン・アグスティン遺跡群(San Agustín)は、コロンビアのマグダレナ川上流の標高1200mから2000mの山岳地帯に500km2の範囲にわたって点在する独特な石彫で知られる遺跡群。

首都ボゴタからは南西約350kmに位置し、主な遺跡だけでも30ヶ所前後に達し、南米でも最大規模。

この遺跡群の立地は、東方はカケタ川からアマゾン川へ、西方はパティア川から太平洋へ、北方は、マグダレナ川からカウカ川を経由してカリブ海へ抜ける交易の要衝ともいえる場所である。

サン・アグスティン文化を築いた人々は、そのような交易やトウモロコシ栽培、果物など食用にするための植物採集によって生活の糧を確保していたと考えられる。

サン・アグスティンは、1757年にスペイン人修道士サンタ・ヒエルトゥディスが旅行記に記したことが最初の記録とされる。

その間、エル・ドラドを求める好事家や一攫千金を求める山師のような人々によって遺跡は所々荒らされたようである。

1913年から14年にかけてマグダレナ川流域を調査したドイツの人類学者、コンラード=テオドール=プロイス(Preuss,K.T.)によってサン・アグスティンの重要性が正当に評価されるようになり、1929年に報告書として公刊された。

その後、1956年に『自然の驚異』という書物に大きく紹介されたり、シヌー文化の研究でも知られるライヘル・ドルマトフなど国内外の研究者たちによって現在に至るまで数多くの調査が行われている。

サン・アグスティン遺跡群のうち、サン・アグスティンの街の北西3.5kmに位置するサン・アグスティン考古公園とロス・イドロスの丘及びラス・ピエドラスの丘の遺跡群が1995年に世界遺産として登録された。

住所:parque arqueológico, San Agustín, Huila, コロンビア [地図]



登録年: 1995年
登録区分: 文化遺産
営業時間:08:00~15:00、休日(火曜日)
電話番号:+57 311 8520150
ウェブサイト

行き方:日本から見て地球のほぼ裏側にあたるコロンビアへ行くには、直行便はありません。

代表的なルートは東京から直行便でメキシコシティへ行き、トランジットしてコロンビアの首都ボゴタのエルドラド国際空港へ向かいます。

さらに国内線に乗り換えてボゴタから、世界遺産サンアグスティン遺跡公園の最寄り空港であるポパヤンに向かいましょう。

同様に2回乗り換えで東京ーヒューストンーボゴターポパヤン経路もあります。

ポパヤンからサンアグススティンまでの移動手段はバスのみです。

山岳地帯の、未舗装部も多いルートなので、時間は天候等の条件に影響されてしまいます。

最もスムーズな場合で6時間程度を目安にすると良いでしょう。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年3月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:謎の石像が超可愛い!コロンビアの世界遺産「サン・アグスティン遺跡公園」

サン・アグスティン考古公園に行って下さい。 Dirígete al Parque Arqueológico de San Agustín.

サン・アグスティン考古公園はどこですか? ¿Dónde queda Parque Arqueológico de San Agustín?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

5.ティエラデントロ国立考古公園  Parque Arqueológico Nacional Tierradentro

ティエラデントロ国立考古公園は、コロンビアのカウカ県に残る考古遺跡で、先コロンブス期の文化的宝庫として1995年にはユネスコの世界遺産リストに登録された

日本では「ティエラデントロ(の)国立遺跡公園」とも訳される

ティエラデントロは地下埋葬所や記念碑的な像が発見された考古遺跡で、考古学的に最も重要なのはセゴビアの丘(Alto de Segovia)、小妖精たちの丘(Alto del Duende)、サン・アンドレスの丘(Alto de San Andrés)、 アボカドの丘(Alto del Aguacate)である

この公園は考古学的な博物館であるとともに、民族学的な博物館であるともいえる。

西暦1000年よりも前に、その一帯には農耕民族が暮らしていた。

彼らの土器、金銀細工、石像などからは、サン・アグスティンの人々に似た特色を読み取れる。サン・アグスティン文化とティエラデントロ文化は、前者を後者が継承するという形で連続性が存在していたとも言われ、ティエラデントロ文化が存在したのは西暦8世紀から14世紀頃のことであった

それに対して、地下埋葬所はこの地域で例外的なものである。

それらは丘の頂上や山の中腹に結集している。

スペイン人たちはこの地を「ティエラデントロ」と名づけた。

「中の土地」という意味で、この地が高い山々に囲まれた内陸部にあり、アクセスが困難であることに由来しているが、それと同時に現地民たちがスペイン人たちを頑として領地に入れさせようとしなかったことにも由来している。

考古学者たちは約100の地下埋葬所を発見しており、放射性炭素年代測定法のおかげで西暦600年から900年頃のものと判明している。

先住民たちは近隣との交易によって経済的な余裕を持っていたとされ、墓地遺跡群の豪華さはそれによって裏付けられているとも言われている

住所:Inza, Cauca, コロンビア [地図]



登録年: 1995年
登録区分: 文化遺産
営業時間:08:00~16:30、08:00~09:00(月曜日)

行き方:日本からコロンビアまでの直行便は運航していません。

アメリカの主要都市で最低1回の乗り継ぎが必要になります。

ティエラデントロの国立遺跡公園は山奥の村、サン・アンドレス付近にあることから交通手段はバスのみです。

コロンビアで3番目に人口の多い都市カリからサン・アンドレス村まで約20時間の長旅になります。

断崖絶壁の道を進むので車酔いしやすい方は酔い止めの準備を忘れないようにしましょう。

ティエラデントロの国立遺跡公園へは個人で行くか、大手のツアーに申し込むかの2通りになります。

ツアーの場合、きちんとツアーが催行されるかどうかの確認が必要です。

サン・アンドレス村は上下に分かれていて、両方の村を行き来するのに30分程度かかるユニークな形の村となっています。

下の村の周辺に世界遺産への入り口がありますが、帰りのバスは上の村から出るため宿泊の際には気をつけてください。

外務省海外安全ホームページでは渡航中止勧告地域です。(2024年3月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:地下への扉を開いてタイムトリップ!ティエラデントロの国立遺跡公園

ティエラデントロ国立考古公園に行って下さい。 Dirígete al Parque Arqueológico Nacional Tierradentro.

ティエラデントロ国立考古公園はどこですか? ¿Dónde queda Parque Arqueológico Nacional Tierradentro?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』