2024年2月26日掲載

スタリ・モスト

スタリ・モスト

1.モスタル旧市街の古い橋の地区  Stari most mostarskog starog grada

スタリ・モストStari Most / Стари мост,「古い橋」)は、ボスニア・ヘルツェゴビナの都市モスタルにある16世紀の橋で、市内を分けているネレトヴァ川に架かっている。

町の象徴となっていたこの橋は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中にあたる1993年11月9日午前3時にクロアチア系のカトリック民兵によって破壊されたが、その後復興計画が持ち上がり、2004年6月23日に復興工事が完了した。

2005年には、ボスニア・ヘルツェゴビナ初のユネスコ世界遺産に登録された。

スタリ・モストは、モスタル旧市街のネレトヴァ川に架かっており、「モスタル」の名もこの橋に因んだものである。

モスタルは国内第四位の大都市で、ヘルツェゴビナ・ネレトヴァ県の中心都市であると同時に、ヘルツェゴビナ地方の非公式な首都でもある。

スタリ・モストは中心部が湾曲した橋で、全幅 4.49 m、全長 30 m 、川面からの高さは 24 m である。

この橋には、それを守る要塞化された塔が2つ備えられており、北東にあるのがヘレビヤ塔 (Helebija) 、南西がタラ塔 (Tara) である。

この2つは「モスタリ」 (mostari) と呼ばれるが、その意味は「橋の護衛者たち」である。

橋のアーチはテネリヤ (tenelija) として知られる地元の石で組まれている。

アーチの姿は、内弧面の歪みが惹き起こした多くの不規則性の結果である。

土台の代わりに、橋には、水辺の断崖に繋がっている石灰岩の橋脚歯が備わっている。

夏場の川の水面は海抜 40.05 m で、それを基準に測った場合、橋脚歯の高さは 6.53 m であり、そこからアーチが高く伸びているのである。

アーチの始点は、高さ 0.32 m の塑形物で強調されており、アーチの高さは 12.02 m である。

住所:ボスニア・ヘルツェゴビナ 〒88000 モスタール [地図]


登録年: 2005年
登録区分: 文化遺産
営業時間:24時間営業
電話番号:+387 63 035 427
ウェブサイト

行き方:ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボからは、モスタルまでバスで約2時間半で行くことができます。

クロアチアの都市ドブロニクからもバスが出ており、約3時間。

あまりアクセスがよくないので、周辺都市から行ける日帰りツアーの参加がおすすめです。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2024年1月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:ボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産!モスタル旧市街の古い橋の地区

スタリ・モストに行って下さい。 Idite na Stari Most.

スタリ・モストはどこですか? Gdje se nalazi Stari Most?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2.カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群  Prašume bukve u raznim delovima Evrope kao što su Karpati

「カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群」は最も多くの国境を越える世界遺産。

2007年にウクライナ&スロバキアの世界遺産として登録、2011年にはドイツに拡大され「カルパティア山脈のブナ原生林とドイツの古代ブナ林群」となった経緯がある。

2017年、さらにほかの国々も追加され12か国に拡大されることになった。

名称も「カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群」に変更された。

アルバニア・オーストリア・ベルギーにとっては初の世界自然遺産になる。

スロバキアとウクライナにまたがるカルパティア山脈の10箇所のブナ原生林と、ドイツ中部および北西部にある15箇所のブナ林、さらに残りの国の9か所の自然保護区が対象になっている。

カルパティア山脈のブナの原生林は、東西185キロメートル、総面積2万9278ヘクタールに及ぶ世界最大のブナの原生地域。

ブナだけでなく、ナラやボダイジュなどの樹木も生育し、カエデやカシ、モミなどの別の樹種との混交林も見られる多様な植物が共存している場所であり、キンメフクロウなどの114種の動物を豊かに養う貴重な楽園として、原始のままの姿を現代に伝えている。

ボスニア・ヘルツェゴビナでは、プリヴァ、ヤニおよびヤニスケ・オトケ保護区の1箇所(Protected area Pliva, Janj with Janjske Otoke reserve)が対象になっている。

住所:87QC+44V, Jajce 70101 ボスニア・ヘルツェゴビナ [地図]


登録年: 2007年
登録区分: 自然遺産
営業時間:24時間営業、09:00~19:00(日曜日)
電話番号:+387 30 659 888
ウェブサイト

行き方:プリヴァ、ヤニおよびヤニスケ・オトケ保護区の拠点ドニー・バクーフ/Donji Vakufへ、サラエボからJablanica等で乗り継いでバス4-6時間や、モスタルからバス3.6時間。

そこからはツアーかタクシー。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2024年1月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:2023年ボスニア・ヘルツェゴビナ世界遺産全4件と候補一覧/行き方と地図/動画・写真・評価

プリヴァ、ヤニに行って下さい。 Priva, molim te idi do Yanija.

プリヴァ、ヤニはどこですか? Priva, gdje je Yani?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

3.ヴィシェグラードのソコルル・メフメト・パシャ橋  Most Sokolul Mehmet Paše u Višegradu

ソコルル・メフメト・パシャ橋(トルコ語:Sokullu Mehmet Paşa Köprüsü)、メフメド・パシャ・ソコロヴィッチ橋(セルビア語・ボスニア語・クロアチア語:Мост Мехмед паше Соколовића / Most Mehmed-paše Sokolovića)は、ボスニア・ヘルツェゴビナ東部、スルプスカ共和国の町ヴィシェグラードにある橋で、市内を流れるドリナ川に架かっている。

オスマン帝国の宮廷建築家だったミマール・スィナンが16世紀末に手がけた橋で、当時のオスマン帝国の建築水準の高さを例証する産業遺産として、2007年にユネスコの世界遺産に登録された。

ボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産としては2例目の登録で、最初の登録物件であるスタリ・モストと同じく、橋の世界遺産である。

橋の名前は、この橋の建築を命じた大宰相ソコルル・メフメト・パシャ (Sokollu Mehmet Paşa) に由来する。

全長は 179.5 m で、11の石組みのアーチから成っている

これらのアーチは、20世紀の二度の世界大戦で壊滅的な被害を受けたが、その後再建されて今に至る。

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中のヴィシェグラードの虐殺(1992年)では惨劇の現場にもなった。

住所:Most Mehmed Paše Sokolovića, Višegrad, ボスニア・ヘルツェゴビナ [地図]


登録年: 2007年
登録区分: 文化遺産
営業時間:24時間営業
電話番号:+387 65 044 735
ウェブサイト

行き方:セルビアやモンテネグロの国境近くに位置するヴィシェグラードは、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボから約120キロの場所に位置します。

サラエボを含めボスニア・ヘルツェゴビナの主要都市からはバスが出ています。

もっと効率的に観光をしたい方にはソコルル・メフメト・パシャ橋を含んだツアーへの参加か、レンタカーを借りて訪れるのがおすすめ。

サラエボからは車で約2時間ほどです。

サラエボからのバスは1日に1本で、ヴィシェグラードから約14キロほど離れた街Strmicaまで約3時間ほどになります。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2024年1月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:歴史を映す世界遺産!ヴィシェグラードのソコルル・メフメト・パシャ橋

ソコルル・メフメト・パシャ橋に行って下さい。 Idite do mosta Sokolul Mehmet Paše.

ソコルル・メフメト・パシャ橋はどこですか? Gdje se nalazi most Sokolul Mehmet Pasha?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

4.中世の墓碑ステチュツィの墓所群  Srednjovjekovni nadgrobni spomenici Stečuci

ステチュツィ Stećci [stetɕtsi] (単数: Stećak [stetɕak])はボスニア・ヘルツェゴビナや中世にボスニア王国の領域であったクロアチア(ダルマチア)、モンテネグロ、セルビアとボスニア・ヘルツェゴビナの国境付近に散在する巨大な中世の墓碑である。

現代のボスニア・ヘルツェゴビナ国内ではおよそ6万が、クロアチアやセルビア、モンテネグロでは1万のステチュツィが発見されている。

ステチュツィが現れ始めたのは11世紀のことで、これらがピークを迎えたのはオスマン帝国の支配により消える以前の14世紀や15世紀のことであった。

ステチュツィの墓碑は中世のボスニア王国や当時異端とされていたボスニア教会に属していた。

ステチュツィの墓碑のエピタフ(墓碑銘)にはボスニアキリル文字(ボサンチィツァ”Bosančica” [bosaŋtʃitsa])が記され、文字はボスニア教会のコミュニティで広く使われていた。

ステチュツィの最大のコレクションはヘルツェゴビナの町ストラツ近くのラディムリャにある。

ステチュツィは2016年にユネスコの世界遺産リストに正式登録された。

住所:3WVF+27G, Stolac, ボスニア・ヘルツェゴビナ [地図]


登録年: 2016年
登録区分: 文化遺産
営業時間:07:00~15:00、休日(土曜日、日曜日)
電話番号:+387 36 819 043
ウェブサイト

行き方:最大のステチュツィのラディムリャ/Radimljaへは、モスタルから車30分か、Stolac行きバスを途中下車するか、Stolacから3kmを徒歩かタクシーで。

他21か所の行き方は不明。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2024年1月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:2023年ボスニア・ヘルツェゴビナ世界遺産全4件と候補一覧/行き方と地図/動画・写真・評価

ラディムリャに行って下さい。 Molim vas idite u Radimulya.

ラディムリャはどこですか? Gdje se nalazi Radimlya?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』