2023年5月28日更新
6.ヴァッハウ渓谷の文化的景観 Kulturlandschaft Wachau
ヴァッハウ渓谷は、オーストリア北部のドナウ川下流地域に広がる景勝地である。
南北の山脈に抱かれた36キロに及ぶ渓谷一帯が「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」の名で、ユネスコの世界遺産に登録されている。
渓谷の両岸には古城や修道院が点在し、観光クルーズとして人気がある。
ドナウ川流域には太古の人々が生活していた数多くの痕跡が残っているが、1909年にヴィレンドルフで発見された石像はその精緻さにおいては最上のものであり、「ヴィレンドルフのヴィーナス」と呼ばれている。
また、この石像の存在は、太古のドナウ文明に女系中心の社会が存在したことをうかがわせる証左となっている。
住所:3601 Dürnstein, オーストリア [地図]
360°写真
登録年: 2000年
登録区分: 文化遺産
営業時間:24時間営業
ウェブサイト:
行き方: 渓谷の起点はメルクとクレムス駅。
メルクへはウィーン中央駅からアクセスできる。
具体的には、ウィーン中央駅からザンクト・ペルテンまで特急で30分、そこから普通列車(R)か快速列車(REX)に乗り換えて、20分ほどで着く。
なお、快速列車はウィーンからも乗れるが、ウィーン西駅から発車する。
ウィーン西駅は毎時20分の発車です。ウィーン中央駅は毎時30分発のザルツブルク方面の列車に乗れば問題ない。
クレムスへはウィーンのフランツ・ヨーゼフ駅からアクセスできる。
ウィーン中央駅やウィーン西駅ではないことに注意。
フランツ・ヨーゼフ駅からクレムス行きに乗って72分ほどです。
参考URL:ウィーンからの日帰り旅行:バッハウ渓谷でドナウ川を堪能
ヴァッハウ渓谷に行って下さい。 Fahren Sie in die Wachau.
ヴァッハウ渓谷はどこですか? Wo liegt die Wachau?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
7.ウィーン歴史地区 wien historisches zentrum
ウィーン歴史地区は、オーストリアの世界遺産のひとつ。
オーストリアの首都ウィーンは、古代ローマ時代からの歴史を持ち、その旧市街には様々な時代に立てられた様々な建築様式の建造物群が現存する。
世界遺産の登録に当たっては、特にバロック時代以降の優れた建造物群や19世紀の都市計画の成果などが評価されたほか、近世以降「音楽の都」としてヨーロッパ文化史上で重要な役割を果たしたことなどが評価された。
住所:Prinz-Eugen-Straße 27, 1030 Wien, オーストリア [地図]
360°写真(ベルヴェデーレ宮殿)
登録年: 2001年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~18:00、09:00~18:00(土曜日、日曜日)
電話番号:+43 1 795570
ウェブサイト:
行き方:ベルヴェデーレ宮殿はウィーン中心部の南側に位置しており、トラム・鉄道・地下鉄・徒歩のいずれかでアクセスすることができる。
- トラムD番 シュロス・ベルヴェデーレ停留所(Schloss Belvedere)
- トラムO番と18番 クヴァルティア・ベルヴェデーレ停留所(Quartier Belvedere)
- 鉄道(Sバーン) クヴァルティア・ベルヴェデーレ駅
- 地下鉄(Uバーン) 1号線ジュートティローラープラッツ/ハウプトバーンホフ駅(Sudtirolerplatz/Hauptbahnhof)
- 徒歩 ウィーン中央駅から約10分
参考URL:ベルヴェデーレ宮殿の行き方と上宮美術館の押さえておくべき見どころ!
ベルヴェデーレ宮殿に行って下さい。 Gehe zum Schloss Belvedere.
ベルヴェデーレ宮殿はどこですか? Wo ist das Schloss Belvedere?
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8.フェルテー湖 /ノイジードル湖の文化的景観 Fertesee / Kulturlandschaft Neusiedler See
ノイジードル湖は、中央ヨーロッパで二番目に大きいステップ湖である。
オーストリアとハンガリーにまたがり、ドイツ語ではノイジードル湖、ハンガリー語ではフェルテー湖と呼ばれる。
湖の表面積は315 km2 で、うち240 km2がオーストリア領に、残る75 km2がハンガリー領に、それぞれ属している。
1920年のトリアノン条約までは全域がハンガリー領に属していた。
集水域は約1,120 km2である。南北に約36 km伸びており、東西の幅はおよそ6kmから12kmの間である。
アドリア海からの平均の海抜は115.45mで、水深は深いところでも1.8mしかない。
過去において、降雨や乾燥が湖の氾濫や水位の減退を惹き起こしてきた。
湖の層位は、この湖が出来た紀元前18000年から14000年頃から、少なくとも100回は完全に干上がったことを示している。
近現代の歴史上でも、湖の完全な消失は何度も詳細に記録されている。
2001年には「フェルテー湖 / ノイジードル湖の文化的景観」として、ユネスコの世界遺産に登録された。
住所:7141 Podersdorf am See, オーストリア [地図]
360°写真(Podersdorf Lighthouse)
登録年: 2001年
登録区分: 文化遺産
営業時間:24時間営業
電話番号:+43 2177 2227
ウェブサイト:
行き方: ノイジートラー湖北岸の町ノイジードル・アム・ゼー(Neusiedl am See)ないしヴァイデン・アム・ゼー(Weiden am See)までは、ウィーン中心部から在来線の快速列車でわずか40分ほどです。
ワインで有名な西岸の町ルストへは、やはりウィーン中心部から在来線でシュッツェン・アム・ゲビルゲ(Schützen am Gebirge)へ行き、バスに乗り換える。所要時間は全部で1時間半ほどになる。
参考URL:オーストリアの世界遺産ノイジートラー湖(フェルテー湖)に癒されよう!
ノイジードル湖に行って下さい。 Fahren Sie zum Neusiedlersee.
ノイジードル湖はどこですか? Wo liegt der Neusiedlersee?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
9.カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群 Buchenurwälder in verschiedenen Teilen Europas wie den Karpaten
「カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群」は最も多くの国境を越える世界遺産。
2007年にウクライナ&スロバキアの世界遺産として登録、2011年にはドイツに拡大され「カルパティア山脈のブナ原生林とドイツの古代ブナ林群」となった経緯がある。
2017年、さらにほかの国々も追加され12か国に拡大されることになった。
名称も「カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群」に変更された。
アルバニア・オーストリア・ベルギーにとっては初の世界自然遺産になる。
スロバキアとウクライナにまたがるカルパティア山脈の10箇所のブナ原生林と、ドイツ中部および北西部にある15箇所のブナ林、さらに残りの国の9か所の自然保護区が対象になっている。
カルパティア山脈のブナの原生林は、東西185キロメートル、総面積2万9278ヘクタールに及ぶ世界最大のブナの原生地域。
ブナだけでなく、ナラやボダイジュなどの樹木も生育し、カエデやカシ、モミなどの別の樹種との混交林も見られる多様な植物が共存している場所であり、キンメフクロウなどの114種の動物を豊かに養う貴重な楽園として、原始のままの姿を現代に伝えている。
オーストリアのブナ林は、5カ所のエリア、国立公園・自然公園の一部が対象となっており、内下記の1か所を紹介する。
住所:Eisenstr. 75, 4462 Reichraming, オーストリア [地図]
360°写真(カルカルペン国立公園・エンシュタル国立公園ビジター センター)
登録年: 2007年
登録区分: 自然遺産
営業時間:09:00~12:00、13:00~16:00、休日(土曜日、日曜日)
電話番号:+43 7254 84 14-0
ウェブサイト:
行き方:エンシュタル国立公園ビジター センターは、ライヒラミングとグロースラミングの町の間のアイゼンブンデス通りにある。
参考URL:カルカルペン国立公園
エンシュタル国立公園ビジター センターに行って下さい。 Besuchen Sie das Besucherzentrum des Nationalparks Enshtal. Gloggnitz.
エンシュタル国立公園ビジター センターはどこですか? Wo ist das Besucherzentrum des Nationalparks Enshtal?
出典元: 世界遺産オンラインガイド
10.アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群 Prähistorische Pfahlbauten rund um die Alpen
アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群は、紀元前5000年頃から前500年頃までにアルプス山脈周辺で建設された杭上住居の遺跡群を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件で、スイス(56件)、イタリア(19件)、ドイツ(18件)、フランス(11件)、オーストリア(5件)、スロベニア(2件)の6か国111件の資産によって構成されている。
2011年の第35回世界遺産委員会で登録された時点では、シュトルーヴェの測地弧(10か国)に次いで多くの国にまたがる世界遺産であった。
また、この世界遺産は、スロベニアの世界遺産としては初の文化遺産登録となった。
杭上住居は高床式の住居の一種で、アルプス山脈周辺ではボーデン湖、ツーク湖、ガルダ湖などの湖やリュブリャナ湿原などの湿地に杭を立て、その上に住居が築かれた(杭上住居のうち、湖に建てられたものは「湖上住居」ともいう)。
それらは氾濫などを避ける工夫ではあったのだが、長い間水没したまま忘れ去られていた。
その存在が再び知られるようになったのは1853年から1854年にかけての冬季大旱魃がきっかけで、長い間水没していたことが、さまざまな遺構や遺物を良好な状況で保存しておくことにつながった。
後期には漁撈も行なったが、むしろ湖上に立てた当初の理由は、外敵に対する警戒や、農業に適した土地を住宅地に割かなくてすむようにするなどの理由であったと考えられている。
杭上住居は湖などに立てた何本もの丸太の上に横木を渡し、その上に板などを敷き、さらにその上を土などで固めた上で住居を建てた。
屋内は寝室と居間を兼ねた部屋と台所に分かれ、それぞれ炉や暖炉を備えていた。
出土した有機物から、彼らが小麦や大麦の栽培や、牛や豚の牧畜を行なっていたこともわかっているが、それらの技術や土器の特色は、ドナウ文化との類似性が指摘されており、頭蓋に穿孔して護符とするような一部の文化には南フランスの先史時代の文化の影響があるという。
オーストリアのアルプス山系の先史時代杭上住居跡群は、モントゼーやアッターゼー等の湖底にあり実際に見ることができないが、モントゼーにある展示室での見学が可能。
5箇所が世界遺産となっている。
住所:Wredepl. 1, 5310 Mondsee, オーストリア [地図]
360°写真(Pfahlbau- und Klostermuseum)
登録年: 2011年
登録区分: 文化遺産
営業時間:臨時休業
ウェブサイト:
行き方:ザルツブルク中央駅からモントゼー(Mondsee)行きポストバスで約1時間。
バス停から徒歩5分。
参考URL:ザルツブルグから日帰りで行ける!モントゼーで「サウンド・オブ・ミュージック」の世界を体験しよう
モントゼーに行って下さい。 Bitte fahren Sie nach Mondsee.
モントゼーはどこですか? Wo ist mondsee?