2024年10月1日掲載
1.マノヴォ=グンダ・サン・フローリス国立公園 Parc national Manovo-Gunda Sant Floris
マノヴォ=グンダ・サン・フローリス国立公園は、中央アフリカ共和国バミンギ・バンゴラン州にある国立公園。
ユネスコの世界遺産にも登録されている。
アフリカ中央部の17400km2を範囲とし、南のボンゴ高原(Bongos)、北のアウク川(Aouk)にはさまれており、氾濫原やサバンナなどの豊かな植生に育まれて、多くの動物が生息している。
北部のアウク川流域は、雨季には氾濫によって一面が水没する一方、乾季でも干上がることがない。
ハシビロコウは10000-15000羽が生息すると推定され、コシベニペリカン、モモイロペリカンなど多くの水鳥が生息している。
またサンショクウミワシやアフリカハゲコウといった猛禽類も生息しており、野鳥類は全部で320種にのぼるとされている。
東アフリカと西アフリカ、そしてサヘルと熱帯雨林の移行帯に位置するため、南部に広がるサバンナには多くの大型哺乳類が生息している。
アフリカゾウ、クロサイ、イボイノシシ、カバ、コリンガゼル、ダイカー、アフリカスイギュウ、ライオン、チーター、アヌビスヒヒ、サバンナモンキー、ヒョウ、リカオン、コーブ、ウォーターバック、ハーテビースト、キリンなど57種が生息している。
1980年代に近隣のスーダンとチャドで内戦が起こり、活動資金を求めたゲリラたちによる密猟が横行した。
彼らの密猟の結果、8万頭いたとされるアフリカゾウはわずか数年で数千頭単位にまで激減し、クロサイにいたっては6000頭以上いたとされるものが10頭程度と、ほぼ絶滅寸前にまで追い込まれた。
こうした動物は角や牙が高額で取引されたために、特に標的となりやすかったのである。
欧州開発基金はこの国立公園の管理・維持のために1988年から援助を行っているものの、横行する密猟、スーダンからの難民の流入などによる環境の悪化を理由として、1997年に危機遺産に登録された。
住所:中央アフリカ共和国 [地図]
登録年: 1988年
登録区分: 自然遺産
ウェブサイト:
行き方:マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園は中央アフリカ共和国のバミンギ・バンゴラン州にあり、中央アフリカ共和国の首都であるバンギからは約800㎞と非常に離れているため、都心から向かう場合は車での移動はおすすめできません。
その際は近郊都市の空港まで飛行機で向かって、そこから車で移動すると効率的です。
マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園の近郊都市であるワッダにはワッダ空港がありますので、そちらをご利用ください。
なおマノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園は非常に広大な敷地面積を有していますので、園内の移動も車が必須です。
外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年8月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:圧倒的なスケールを誇る中央アフリカ共和国の世界遺産、マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園
マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園に行って下さい。 Rendez-vous au parc national Manovo-Gunda Sant Floris.
マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園はどこですか? Où se trouve Parc national Manovo-Gunda Sant Floris ?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2. サンガ川流域の3か国保護地域 Trois aires protégées nationales dans le bassin de la rivière Sangha
サンガ川流域の3か国保護地域(サンガがわりゅういきの3かこくほごちいき)は、2012年の第36回世界遺産委員会でUNESCOの世界遺産リストに登録されたコンゴ盆地の国際的な自然保護区である。
カメルーンのロベケ国立公園、コンゴ共和国のヌアバレ=ンドキ国立公園、中央アフリカ共和国のザンガ=ンドキ国立公園という、ニシローランドゴリラやマルミミゾウなどの希少動物たちの生息域を含む3か国の国立公園によって構成されている。
中部アフリカでは、1980年代から1990年代にかけて、アメリカの野生生物保全協会などが各国政府に働きかけ、国立公園や保護区の設定が進んだ。
そして、中央アフリカ共和国では1990年にザンガ=ンドキ国立公園およびザンガ=サンガ特別保護区が、コンゴ共和国では1993年にヌアバレ=ンドキ国立公園が、カメルーンでは2001年にロベケ国立公園がそれぞれ設定された。
ロベケ国立公園が正式に設定される前年の2000年に、中部アフリカ森林委員会 (COMIFAC) の第1回閣僚級会合が持たれ、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国、カメルーンの3か国による国際的な保護区を設定することで合意が成立した。
この合意は自然保護だけを強調するのではなく、持続可能な開発などに配慮していくことも盛り込まれた。
住所:中央アフリカ共和国 [地図]
登録年: 2012年
登録区分: 自然遺産
行き方:日本からの直行便はなく、バンギへは乗り継ぎで行くのが一般的です。
所要時間は経由地によって異なりますが、およそ22時間かかります。
主な経由地はパリやケニアのほか、バンコクやナイロビ、カサブランカなど。
外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年8月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:世界遺産サンガ川流域の3か国保護地域!コンゴ共和国側の魅力と見どころ
ザンガ=ンドキ国立公園に行って下さい。 Rendez-vous au parc national de Dzanga-Ndoki.
ザンガ=ンドキ国立公園はどこですか? Où se trouve le parc national de Dzanga-Ndoki ?