2024年8月28日更新
31.カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林 Forêts de hêtres anciennes et primitives dans toute l’Europe et les montagnes des Carpaties
カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林は、ヨーロッパ18か国にまたがるユネスコの世界遺産(自然遺産)。
登録名は単なる「ブナ林」だが、日本のブナ林とは異なり、ヨーロッパブナの森林を対象とする。
当初、東カルパティア山脈に残るヨーロッパブナの原生林が、ヨーロッパに残る同種の森林の中でも樹齢、種類の多様さ、木々の大きさ、範囲の広さなどの点で突出した価値を持つとして、世界遺産に登録された。
そのときはスロバキアとウクライナが共有する「カルパティア山脈のブナ原生林」だったが、2011年にはドイツ中部・北西部にある15箇所のブナ林が追加され「カルパティア山脈のブナ原生林とドイツの古代ブナ林」となった。
2017年にさらに9か国が追加されて現在の名称になり、2021年にさらに6か国が加わった。
登録年: 2007年
登録区分: 自然遺産
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
32.月の港ボルドー Port de la Lune Bordeaux
「月の港ボルドー」は、かつて港町として栄えたボルドーの歴史地区を指す、フランスの世界遺産の一つである。
「月の港」とは、このボルドーを指す異称であり、ガロンヌ川が三日月形に湾曲した地点の南岸に沿って発達した交易港であったことに因む。
世界遺産登録に当たって特に評価されたのは、ルイ=ユルバン=オーベール・ド・トゥルニーらによって形成された啓蒙時代の新古典主義建築の都市計画および歴史的建造物群が現在も良好に保存されていることである。
加えて、ケルト時代(古代ローマの植民都市になる以前)に町が創設された古い歴史を持ち、アキテーヌ公国の首府だった。
17世紀半ばから18世紀末のフランス革命期までが、近世以降のボルドー史における絶頂期として知られている。
この時期に近代的な港が整備され繁栄を支えた。
ボルドーはワインを扱うとともに、サン・ドマングをはじめとするアンティル諸島の植民地で生産された砂糖やコーヒー、そして奴隷なども扱った。
ボルドーは、植民地から買い入れた商品をドイツやオランダの諸都市に売る中継貿易によって潤った。
1730年には1000万リーヴルにすぎなかった植民地貿易額は、フランス革命前夜の1788年には1億1000万リーヴル超という急成長を遂げ、ナントやマルセイユの二倍以上にもなった。
貿易総額も年平均額は18世紀を通じて、2億リーヴル台から10億リーヴル台へと成長している(名目値だが、実勢値で修正しても3倍増にはなっていたと見積もられている)。
大司教やアンタンダン(地方長官)、王に派遣された執政官らは、都市を美しく飾り、不衛生な沼地の郊外を干拓し、城壁を整備した。
アンタンダンのトゥルニーとブーシェは、旧市街の城壁を取り壊し、オスマンのパリ改造に100年先んじる都市改造を行った。
その際、建築家アンドレ・ポワチエは、城壁の幾つかの門を残し壮麗な凱旋門へ作り変えた(ヴィクトワール広場のアキテーヌ門、ガンベッタ広場のディジョー門、モネ河岸のモネ門、ビル・アカン広場のブルゴーニュ門など)。
街には、ヴィクトル・ルイによって大劇場も建てられた。
ルイ15世お抱えの建築家アンジュ=ジャック・ガブリエルは、トゥルニーの要請で作られた公の庭園をボルドーの人々に気に入られる緑地や散歩道にしようとした。
また、ガブリエルは、河岸に臨むショーウインドーとも言うべき建造物群、すなわちヴェルサイユ型の壮麗なブルス宮殿・広場も手がけた。
18世紀のボルドーは、その近郊の出身であったモンテスキューを先駆とする啓蒙時代において、ヨーロッパの中心都市のひとつであった。
[地図]
360°写真
登録年: 2007年
登録区分: 文化遺産
観光名所
行き方:パリーボルドーはTGVが開通している。
所要時間は2時間と日帰りも可能です。
パリからボルドー行きの列車はパリのモンパルナス駅(Gare Montparnasse)から出発し、ボルドー駅(Bordeaux-St-Jean)に到着する。
参考URL:【フランス】パリからボルドーまで行く4つの方法・所要時間・料金まとめ
ブルス広場に行って下さい。 Veuillez vous rendre Place de la Bourse.
ブルス広場はどこですか? Où se trouve Place de la Bourse ?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
33.ヴォーバンの防衛施設群 Fortifications de Vauban
ヴォーバンの防衛施設群は、2008年の第32回世界遺産委員会で登録が決定されたフランスの世界遺産。
築城の名手ヴォーバンが築いた稜堡式要塞など、要塞や都市の城壁を対象とするものであり、ブザンソンをはじめとするフランスの12箇所に残る物件がまとめて登録された。
ICOMOSの評価書では「ヴォーバンの作品」という名称になっていた。
住所:99 Rue des Fusillés de la Résistance, 25000 Besançon, フランス [地図]
360°写真
登録年: 2008年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00〜19:00
電話番号:+33 3 81 87 83 33
ウェブサイト:
行き方:パリーブザンソンはTGVが開通しており、所要時間は2時間30分です。
パリからブザンソン行きの列車はパリのリヨン駅(Gare de Lyon)から出発し、ブザンソン駅(Besançon)に到着する。
参考URL:【フランス】パリからブザンソンまで行く3つの方法・所要時間・料金まとめ
ブザンソンのシタデルに行って下さい。 Rendez-vous à la Citadelle de Besançon.
ブザンソンのシタデルはどこですか? Où se trouve la Citadelle de Besançon ?
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34.ニューカレドニアのラグーン:リーフの多様性とその生態系 Lagon néo-calédonien : diversité récifale et son écosystème
ニューカレドニア・バリア・リーフは、南太平洋のニューカレドニアにあるバリア・リーフ(堡礁)で、オーストラリアのグレート・バリア・リーフに次いで世界で2番目の長さを持つ。
ニューカレドニアのバリアリーフは、ニューカレドニアの主島であるニューカレドニア島や、近隣のイル・デ・パンなどのより小さな島々を取り巻いており、総延長は1500 km にもなる。
リーフは面積24,000km2、平均深度 25 m のラグーンを囲んでいる。
リーフは通常沿岸から 30 km ほどのところまで伸びているが、北西部はアントルカストー・リーフまで200 km にわたって伸びている。
この北西の拡延部にはベレップ諸島が浮かんでいる。
いくつかの天然の通路が海に開けており、ニューカレドニアの州都で主要港であるヌメアに繋がるブラリの道は、アメデ灯台によって印をつけられている。
リーフは生物種が多様で、その中に固有種が非常に多く含まれている。
また、絶滅が危惧されているジュゴンの棲息地であり、アオウミガメの重要な営巣地にもなっている。
リーフの大半は一般的に良好な状態が保たれていると考えられているが、東部のリーフの中には、ニューカレドニア島のニッケル採鉱の廃液で傷ついているものもある。
採鉱、農業、放牧等で出される堆積物が河口付近のリーフを傷つけており、堆積物を押しとどめてくれていたマングローブ林の破壊が、状況をさらに悪化させている。
リーフの中には数メートルの沈泥に埋もれてしまったものもある。
[地図]
360°写真
登録年: 2008年
登録区分: 自然遺産
行き方:日本〜ニューカレドニアの首都ヌメアへは、成田国際空港・関西国際空港からエアカランの直行便が就航している。
飛行時間はいずれも約8時間半。
成田からは週5便(火・水・金・土・日/夏休み期間などは月・木も運航。)、 関空からは週2便(月・木)がある。
参考URL:ニューカレドニア行きの直行便はある?経由便利用時のメリットもチェック
ヌメア に行って下さい。 Veuillez vous rendre à Nouméa.
ヌメア はどこですか? Où est Nouméa ?
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35.アルビの司教都市 Cité épiscopale d’Albi
「アルビの司教都市」は、ユネスコの世界遺産登録物件の一つで、フランスのタルヌ県の都市アルビに残る中世の建造物群を対象としている。
アルビジョワ十字軍を経て、13世紀以降のアルビは、ローマ・カトリック教会が権勢を振るう都市となった。
その司教都市は、アルビを流れるタルヌ川左岸に位置し、アルビの歴史的中心地にあたる。
アルビには歴史的な記念建造物が多くある。
市の中心部はきわだって保存状態がよく、アルビの黄金時代を伝える数多くの建造物が残っている。
旧市街には、中世の趣きを残す街路やルネサンス期の建造物群が多く残り、タルヌ川とその橋などとともに、独特の都市景観を呈している。
このことから、1996年には「タルヌ県のアルビに残るレンガ造りの都市建造物群、大聖堂、ベルビ宮殿およびタルヌ川にかかる橋」の名で世界遺産暫定リストに掲載され、2010年に正式登録された。
住所:4 Rue de la Temporalité, 81000 Albi, フランス [地図]
360°写真
登録年: 2010年
登録区分: 文化遺産
行き方:日本からアルビまでのアクセスは飛行機の場合はパリを経由してトゥールーズ空港へ行く。
フライト時間は17時間ほどです。
そしてトゥールーズ・マタビオ駅からアルビまで電車で約1時間です。
パリから鉄道でもアクセス可能で、トゥールーズ・マタビオ駅まではTGVで約4時間半かかる。
参考URL:バラ色に染まる街!フランスの世界遺産・アルビの司教都市
ベルビ宮殿に行って下さい。 Rendez-vous au Palais de la Berbie.
ベルビ宮殿はどこですか? Où se trouve le Palais de la Berbie ?