2022年10月13日掲載
6.サン・ジョルジョ山 Monte San Giorgio
サン・ジョルジョ山は、スイス・ティチーノ州の南部にあるピラミッド型をした山。
標高1,097m。木々の生い茂る緑豊かな山だが、より重要な点は、中生代三畳紀中期(2億4,500万年前 – 2億3,000万年前)に属する5つの地層から、多くの化石が産出しているところにある。
その顕著で普遍的な価値を認められ、スイスの国内法で景観保護地域に指定されるとともに、2003年にはユネスコの世界遺産に登録された。
住所:スイス 〒6866 ブルジーノ・アルシーツィオ [地図]
360°写真
登録年: 2003年
登録区分: 自然遺産
行き方:サン・ジョルジョ山のあるルガーノの街へは、ミラノの「マルペンサ空港」からでもアクセス良好なので、ミラノから入るのもおすすめ。
成田からの所要時間はチューリッヒと同じくらいです。
チューリヒからルガーノまでは約210km、列車や車で2時間半。
ルガーノに行って下さい。 Bitte fahren Sie nach Lugano.
ルガーノはどこですか? Wo ist Lugano?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
7.カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群 Buchenurwälder in verschiedenen Teilen Europas wie den Karpaten
「カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群」は最も多くの国境を越える世界遺産。
2007年にウクライナ&スロバキアの世界遺産として登録、2011年にはドイツに拡大され「カルパティア山脈のブナ原生林とドイツの古代ブナ林群」となった経緯がある。
2017年、さらにほかの国々も追加され12か国に拡大されることになった。
名称も「カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群」に変更された。
アルバニア・オーストリア・ベルギーにとっては初の世界自然遺産になる。
スロバキアとウクライナにまたがるカルパティア山脈の10箇所のブナ原生林と、ドイツ中部および北西部にある15箇所のブナ林、さらに残りの国の9か所の自然保護区が対象になっている。
カルパティア山脈のブナの原生林は、東西185キロメートル、総面積2万9278ヘクタールに及ぶ世界最大のブナの原生地域。
ブナだけでなく、ナラやボダイジュなどの樹木も生育し、カエデやカシ、モミなどの別の樹種との混交林も見られる多様な植物が共存している場所であり、キンメフクロウなどの114種の動物を豊かに養う貴重な楽園として、原始のままの姿を現代に伝えている。
スイスのブナ林は、ソロトゥルン州ベットラッハシュトックとティチーノ州ヴァッレ・ディ・ロダーノにある古代ブナ林が、2021年7月に追加登録された。
住所:スイス 〒2544 ベットラッハ [地図]
360°写真
登録年: 2007年
登録区分: 自然遺産
参考URL:スイスのブナ林、世界自然遺産に追加
Bettlachstockに行って下さい。 Gehe nach Bettlachstock.
Bettlachstockはどこですか? Wo liegt Bettlachstock?
8.ラヴォーのブドウ段々畑 Lavaux-Weinterrassen
ラヴォーは、スイス・ヴォー州ローザンヌからモントルー郊外のシヨン城にかけて広がる、レマン湖北岸の丘陵地帯を指す。
ブドウ栽培が盛んに行われ、スイス有数のワイン産地となっている。
ブドウ栽培はローマ時代までさかのぼる歴史をもつ。
現在のブドウ畑の原型は、この地を修道院が支配していた11世紀頃に形成されたと考えられている。
テラス状に広がるブドウ畑とブドウ農家が暮らす小さな村が織り成す景観、ワインづくりの長い伝統と歴史を評価され、2007年に「ラヴォー地区の葡萄畑」の名でユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
住所:Pl. du Vieux-Port 1, 1006 Lausanne, スイス [地図]
360°写真(ローザンヌ)
登録年: 2007年
登録区分: 文化遺産
ウェブサイト:
行き方:チューリッヒ中央駅(Zurich HB)から出て、ローザンヌ(Lausanne)で乗り換えて、キュリー(Cully)のラヴォー地区に到着できる。
参考URL:絶景が広がる葡萄畑!世界遺産スイス・ラヴォー地区の歴史と希少ワイン
ラヴォーのブドウ段々畑に行って下さい。 Besuchen Sie die Weinberge von Lavaux.
ラヴォーのブドウ段々畑はどこですか? Wo sind die Lavaux-Weinterrassen?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
9.スイスの活発な地殻変動地域サルドナ Aktives tektonisches Gebiet Sardona, Schweiz
スイスの活発な地殻変動地域サルドナは、2008年の第32回世界遺産委員会で登録されたスイスの世界遺産。
地質学研究上重要な意味を持つグラールス衝上断層を対象としている。
グラールス衝上断層はスイス東部、アルプス山脈山中にある巨大な衝上断層である。
この衝上断層に沿って、ヘルヴェティックナップが、北側のアアル地塊とインフラ・ヘルヴェティック複合体の上に100km以上にわたってせり上がっている。
この衝上断層は古い堆積岩(ヘルヴェティックナップ側:ヴェルカーノ層群のペルム系 – 三畳系)と新しい堆積岩(アアル地塊=インフラヘルヴェティック側:ジュラ – 白亜系の石灰岩、古第三系のフリッシュ・モラッセ堆積物)との接触面を作り出している。
周囲には起伏に富んだ地形が広がり、グラールス衝上断層は水平方向に発達しているために、グラールス州、ザンクト・ガレン州・グラウビュンデン州の比較的広い範囲に露出する。
有名な露頭はグラールス町の地殻にあるロッホズィッテとエルムとフルムスの間にあるチンゲルホェルナーと呼ばれる崖である。
住所:Bahnhofsgebäude, Schweizerhofstrasse 2, 8750 Glarus, スイス [地図]
360°写真(グラールス)
登録年: 2008年
登録区分: 自然遺産
グラールスに行って下さい。 Bitte gehen Sie nach Glarus.
グラールスはどこですか? wo ist glarus
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
10.レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観 Rhätische Bahn Albula- und Berninalinie und umliegende Landschaft
レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観は、スイスとイタリアが共有する「国境を越える世界遺産」のひとつである。
スイスのグラウビュンデン州からイタリアのロンバルディア州ソンドリオ県にかけてを走るレーティッシュ鉄道のアルブラ線とベルニナ線は、登山鉄道で広く見られるラック式を採用していない粘着式鉄道としてはヨーロッパ最高地点を通る鉄道であり、20世紀初頭における技術的到達の優れた例証などとして、2008年にUNESCOの世界遺産に加えられた。
登録面積約152 haのうち、イタリア領内は3 haである。
レーティッシュ鉄道はスイスのグラウビュンデン州を中心に様々な路線を抱えている同国最大級の私鉄である。
そのうちのアルブラ線はクールとサンモリッツを結ぶ路線で、開通は1904年のことである。
アルブラ線は89kmの路線だが、世界遺産に登録されているのはトゥジスからサンモリッツまでの67km(支線含む)で、687m(トゥジス)から1,819m(アルブラ峠)までの高低差を最急勾配35‰で走行する。
開通時に狭軌世界最長だったアルブラ・トンネル(全長5,866m)、アルブラ線内で「最も有名な景観群のひとつ」といわれるラントヴァッサー橋、それよりも高いソリス橋(高さ87m)などの特徴的な構造物を含み、アルブラ渓谷の自然景観とともに路線の見所を形成している。
ベルニナ線はサンモリッツからティラーノまでの61kmの路線で、開通は1910年のことであった。
当初はレーティッシュ鉄道とは別個の鉄道だったが、第二次世界大戦の影響をうけて経済的に厳しい状態になったことから、1944年にレーティッシュ鉄道の一部となった。
429m(アッダ)から2,253m(ベルニナ峠)までの高低差を最急勾配70‰で走行する。
ラック式を使わない代わりに、オープンループやヘアピンカーブを多用しており、途中のオスピツィオ・ベルニナ駅は、粘着式鉄道のヨーロッパの駅としては最高地点である。
オスピツィオ・ベルニナ駅は氷河湖ラーゴ・ビアンコの湖畔にあり、森林限界を越えた周辺ではモルテラッチュ氷河やカンブレナ氷河などを見ることができる。
ベルニナ線の車窓から見られる景観は「欧州車窓展望ベスト10」にも選出されている。
住所:Plazza da la Staziun 6, 7500 St. Moritz, スイス [地図]
360°写真(サンモリッツ)
登録年: 2008年
登録区分: 文化遺産
サンモリッツへの行き方:スイス各地からの所要時間は、チューリッヒ中央駅から3時間20分、ジュネーブ(コルナヴァン)駅から6時間15分、バーゼルSBB駅から4時間2分、ベルンから4時間7分(すべてクール経由)。
参考URL:サンモリッツの旅行・観光ガイド
サンモリッツ駅に行って下さい。 Bitte begeben Sie sich zum Bahnhof St. Moritz.
サンモリッツ駅はどこですか? Wo ist der Bahnhof St. Moritz?