2023年5月3日更新
6.トゥルネーのノートルダム大聖堂 Cathédrale Notre-Dame de Tournai
トゥルネーのノートルダム大聖堂は、ベルギーにあるユネスコ世界遺産。
全長134メートル、翼廊の幅66メートルで、高さ83メートルを筆頭とする5つの塔がそびえるこの大聖堂は、西洋建築の美しさを見せ付けてくれるベルギーの代表的な建築物のひとつである。
この大聖堂の建築を後押しした時代背景としては、当時のノートルダム信仰の進展やトゥルネー市の繁栄などを挙げることが出来る。
同時に、トゥルネー司教区をノワイヨン司教区から分離独立させる動きを促進させようとする動機があった可能性も指摘されている。
この大聖堂は1171年5月9日に献堂され、その大部分が現存している。
ただ、内陣だけはゴシック様式のものに建て替えるために13世紀に破壊された。
この後期ゴシック様式で建造された内陣はアミアン大聖堂やソワソン大聖堂から直接的に触発されたものであり、ロマネスク様式の身廊および翼廊の長さとほぼ同じ長さを持つ。
1999年10月に襲来した竜巻により、屋根に穴が開いたり、建物自体が歪んでしまったため2000年から修復を開始、完成は2030年の予定である。
住所:Pl. de l’Evêché 1, 7500 Tournai, ベルギー [地図]
360°写真
登録年: 2000年
登録区分: 文化遺産
電話番号:+32 69 45 26 50
ウェブサイト:
行き方: ブリュッセルから電車で約1時間、フランスとの国境沿いにある小さな街、Tournai 〈トゥルネー〉。
ワロン地方のエノー(Hainaut)州にありフランス語圏です。
ベルギー最古の町で小さい街だが、世界遺産が2件もある。
参考URL:Tournai 〈トゥルネー〉
ノートルダム大聖堂に行って下さい。 Veuillez vous rendre à la cathédrale Notre-Dame.
ノートルダム大聖堂はどこですか? Où se trouve la cathédrale Notre-Dame ?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
7.ブルッヘ歴史地区 Historisch centrum van Brugge
「ブルッヘ歴史地区」は、ベルギーの古都ブルッヘ(ブリュージュ、ブルージュ)の中心市街のユネスコ世界遺産である。
対象区域内には、他の2つの世界遺産(「フランドル地方のベギン会修道院群のブルッヘのベギン会修道院」「ベルギーとフランスの鐘楼群」)に登録されているブルッヘの鐘楼と 市庁舎も包含している。
登録名の日本語訳は、町のフランス語名に基づいて「ブリュージュ(の)歴史地区」、慣例的な呼称に基づいて「ブルージュ(の)歴史地区」などとされることもある。
ブルッヘは中世には一大貿易拠点として繁栄した。
その後、経済上の重要性を失って衰退したことで、かえってヘントなどに比べて中世の面影を残す町並みが多く残っている。
市街の随所に幅の狭い運河が通じ、赤煉瓦の家屋の並ぶ美しい町並みは「天井のない美術館」とも称され、スウェーデンの首都ストックホルム同様に「北のヴェネツィア」の異称もある。
中世以来の町並みの中には、ヨーロッパで最も高い煉瓦建築物である122メートルの尖塔を抱える聖母教会(ノートルダム教会)が含まれており、市街の外れには風車と中世以来の城門も見られる。
こうした町並みの美しさが、世界遺産の登録に当たっては評価された。
ブルッヘは47の鐘からなるブルッヘの鐘楼でも有名である(世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」に含まれている)。
市はいまなお定期的な無料の「コンサート」のために専門のカリヨン(組鐘)演奏者を雇っている。
同時にブルッヘは、その歴史的町並みのなかで優れた芸術を育んできた。
初期フランドル派のハンス・メムリンクなどはブリュッヘで活躍した画家として有名である。
このメムリンクやヤン・ファン・エイクの作品はメムリンク美術館をはじめとする市内の美術館に収蔵されている。
世界遺産の登録に当たっては、こうした芸術を育んだ歴史性も評価された。
住所:Markt 7, 8000 Brugge, ベルギー [地図]
360°写真(ブルッヘの鐘楼)
登録年: 2000年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00~20:00
電話番号:+32 50 44 87 43
ウェブサイト:
行き方:日本からベルギーのブルージュへ行くには、まず日本各地の国際空港からベルギーのブリュッセル国際空港に行き、そこから一般電車(乗換無し)でブルージュに行く。
所要時間は、飛行機が12~15時間+鉄道1時間20分です。
鉄道チケットは事前予約不要で、空港の券売機またはアプリで購入できる。
参考URL:ブリュッセルからブルージュの行き方・6つの世界遺産を一日で観光(ブルージュ編)【ベルギー】
ブルッヘの鐘楼に行って下さい。 Ga naar het Belfort van Brugge.
ブルッヘの鐘楼はどこですか? Waar is het Belfort van Brugge?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
8.建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群 (ブリュッセル) Grote stadsherenhuizen van architect Victor Horta (Brussel)
ヴィクトール・オルタはベルギーの建築家。
非対称的な曲線模様を特徴としたアール・ヌーヴォー様式を装飾芸術から建築へと取り込んだ最初の建築家と言われる。
タッセル邸(1898-1901年)が世界初のアールヌーヴォー建築作品である。
かつてベルギーで発行されていた2000フラン紙幣に肖像が使用されていた。
アール・ヌーヴォーがその名声を失った後、オルタの作品の多くが取り壊される運命をたどった。
進歩的な政党Parti Ouvrier Belgeのために建てられた、人民の家(Maison du Peuple 1895-1899年)もその一つであり、1965年に解体された。
しかしながら、かつてのオルタの助手、ジーン・デルヘイの尽力により現存しているものもあり、旧ウォーケーズ百貨店(現ベルギー漫画センター)はその中でも著名なものである。
現存する4棟の個人住宅は、建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群 (ブリュッセル)として、2000年、ユネスコ世界遺産に登録されている。
住所:Rue Américaine 27, 1060 Bruxelles, ベルギー [地図]
360°写真(オルタ美術館)
登録年: 2000年
登録区分: 文化遺産
営業時間:14:00~17:30、11:00~17:30(土曜日、日曜日)、休日(月曜日)
電話番号:+32 2 543 04 90
ウェブサイト:
行き方: 日本からブリュッセルへは国際線の直行便が運航されている。
参考URL:ブリュッセルへの行き方・アクセス
オルタ美術館に行って下さい。 Ga naar het Hortamuseum.
オルタ美術館はどこですか? Waar is het Hortamuseum?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
9.プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体 Complex van huizen, werkplaatsen en musea van Printemps-Moretus
プランタン=モレトゥス博物館は、アントウェルペンにある印刷・出版業の博物館。
16世紀の大出版業者クリストフ・プランタンの工房を起源に持ち、2005年にユネスコの世界遺産に登録された。
単独の博物館として世界遺産に登録されたのは本件が初である(博物館群としては1999年に「ベルリンの博物館島」が先んじて登録されている)。
この博物館は、16世紀後半にアントウェルペンを主たる拠点として大規模に印刷・出版事業を手がけていたクリストフ・プランタンの工房、「オフィキナ・プランティニアナ」 (Officina Plantiniana) を起源とする。
当時のアントウェルペンは、ヴェネツィア、パリ、リヨンなどとともに出版業の一大拠点となっており、プランタンはその中にあって多くの出版物を世に送ることによって、当時のユマニスムの進展にも寄与した。
彼の死後、工房は娘婿のヤン・モレトゥスとその子孫たちが引き継ぎ、以降、実に1867年まで出版事業を継続することになる。
1876年にエドアルト・モレトゥスによって、工房および印刷設備一式がアントウェルペン市当局に売却され、翌年、工房・住居部分とも公開された。
これが博物館としての歴史の始まりである。
特にルネサンス期からバロック期にかけてのヨーロッパ出版文化史にとって重要なものであると評価されたことで、2002年にユネスコの世界遺産にノミネートされ、2005年7月に正式に登録された。
住所:Vrijdagmarkt 22, 2000 Antwerpen, ベルギー [地図]
360°写真
登録年: 2005年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~17:00、休日(月曜日)
電話番号:+32 3 221 14 50
ウェブサイト:
行き方:「プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体」があるベルギーのアントワープは、ベルギーの首都ブリュッセルから電車で約40分ほどの場所にあります。
ブリュッセル北駅から直通の快速電車に乗り、アントワープ中央駅で下車。
駅からは、15分から20分ぐらいかかりますが、徒歩で行くこともできます。
参考URL:ベルギーの世界遺産!プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体
プランタン=モレトゥス博物館に行って下さい。 Ga naar het Printemps-Moretus Museum.
プランタン=モレトゥス博物館はどこですか? Waar is het Printemps-Moretus-museum?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
10.カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群 Oerbeukenbossen in verschillende delen van Europa zoals de Karpaten
「カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群」は最も多くの国境を越える世界遺産。
2007年にウクライナ&スロバキアの世界遺産として登録、2011年にはドイツに拡大され「カルパティア山脈のブナ原生林とドイツの古代ブナ林群」となった経緯がある。
2017年、さらにほかの国々も追加され12か国に拡大されることになった。
名称も「カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群」に変更された。
アルバニア・オーストリア・ベルギーにとっては初の世界自然遺産になる。
スロバキアとウクライナにまたがるカルパティア山脈の10箇所のブナ原生林と、ドイツ中部および北西部にある15箇所のブナ林、さらに残りの国の9か所の自然保護区が対象になっている。
カルパティア山脈のブナの原生林は、東西185キロメートル、総面積2万9278ヘクタールに及ぶ世界最大のブナの原生地域。
ブナだけでなく、ナラやボダイジュなどの樹木も生育し、カエデやカシ、モミなどの別の樹種との混交林も見られる多様な植物が共存している場所であり、キンメフクロウなどの114種の動物を豊かに養う貴重な楽園として、原始のままの姿を現代に伝えている。
ベルギーでは、ソワーニュの森が世界遺産に登録され、自然遺産としてはベルギー初の世界遺産です。
[地図]
登録年: 2007年
登録区分: 自然遺産
ウェブサイト:
ソワーニュの森への行き方:ブリュッセルから車で20分。
参考URL:車がなくても行くことができるベルギー・ブリュッセルの森
ソワーニュの森に行って下さい。 Ga alsjeblieft naar Zoniënwoud.
ソワーニュの森はどこですか? Waar is het Zoniënwoud?
出典元: 世界遺産オンラインガイド