2024年1月10日掲載

ヘーガ・クステンとクヴァルケン群島

ヘーガ・クステンとクヴァルケン群島
引用:世界遺産データベース

11.ヘーガ・クステンとクヴァルケン群島  Hega Kusten och Kvarkens skärgård

ヘーガ・クステンとクヴァルケン群島(ヘーガ・クステンとクヴァルケンぐんとう)は、バルト海北部のボスニア湾沿岸にあるユネスコの世界遺産(自然遺産)登録物件。

スウェーデンのヘーガ・クステンハイ・コースト高地海岸)と、フィンランドのクヴァルケン群島から成る。

これらの地域は、氷河の融解に伴って土地が隆起する現象(最終氷期の後、陸地は合計800メートル上昇した)が、地球上で最も顕著に現れている地域であることから、世界遺産に登録された。

ヘーガ・クステン(Höga kusten)は、スウェーデンのヴェステルノールランド県に広がるボスニア湾沿岸部の海岸である。

この一帯は、氷期には巨大な氷床が形成されており、それが後退するに従って陸地にのし掛かる重みが軽減されてきた。

その反動で、年間平均1cm前後という顕著な土地の隆起(リバウンド現象)を惹き起こしており、アイソスタシー研究の好例として知られている。

「高い海岸」を意味するその名の通り、ヘーガ・クステンは屹立した断崖とともに、数多くの入り江、湖、島々などから成る非常に複雑な景観を形成しているのである。

クヴァルケン群島(Merenkurkun saaristo)はフィンランドの西海岸の沖合にある諸島である。

一帯はボスニア湾で最も狭くて浅い地域であり、木の生えない小島嶼が多く、モレーン地形が発達している。

西部のストシェル島、エブシェル島(Ebbskär)周辺はヴァラッサーレット諸島とも呼ばれる。

キョクアジサシ、ハジロウミバト、ホンケワタガモ、ハイイロアザラシ、ムール貝などが生息しており、1974年にラムサール条約登録地となった

住所:872 94 Sandöverken, スウェーデン [地図]


登録年: 2000年
登録区分: 自然遺産
営業時間:24時間営業

行き方:スウェーデンのハイ・コーストは、ヴェステルノールランド県にあり、スウェーデンの首都ストックホルムから電車やバス、飛行機、車などでアクセスすることができます。

バスは、ストックホルム中央駅から出ていて、数時間で到着します。

ストックホルムから飛行機で行く場合、ハイ・コーストに近いヘーガ・クステン空港やスンズヴァル空港から電車やバス、車でアクセス可能です。

フィンランドのクヴァルケン群島へはヴァーサから美しい景色に癒されながらフェリーに乗って行くことをおすすめします。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年11月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:世界遺産ハイ・コースト/クヴァルケン群島で大自然に癒されよう!

ヘーガ・クステンまで行って下さい。  Gå gärna till Hega Kusten.

ヘーガ・クステンはどこですか?  Var är Hega Kusten?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

12.ファールンの大銅山地域  Den stora koppargruvan i Falun

ファールンは、スウェーデン中部・ダーラナ地方のファールン市にある地区。

1971年に周辺6自治体と合併してファールン市となった。

この区域は面積 27.18 km2 で、37,300人の人々が住み、市全体では59,800人、都市圏全体では29万人近い人々が住む。

ファールンにはスウェーデンの銅生産を支えた大銅山がかつて存在し、その地域は、「ファールンの大銅山地域」として、2001年にユネスコの世界遺産に登録されている。

ファールンの銅山は1992年に閉鎖されたが、それでもなお、この地域の重要な産業の中心地である。

ファールンの歴史は1200年代の半ばに始まる。

このころには、既に、銅の産出が始まっており、14世紀には、市街地が形成され、市場が開催されていた。

現在、ヘルシンキに本社を置くストラ・エンソが1347年に創業した企業だと信じられているのもファールンにおける採掘と深い関係がある。

1347年とは、マグヌス4世がストラ・エンソの前身であるストラ・コッパルベリ(「大銅山」)に特許状を与えた年である。

ただし、ストラ・エンソがこの年に創業されたということを現在の会社組織と同様に考えると大きな誤解のもととなるため、注意が必要である。

当時の会社組織は、オーナー群の所有物であり、彼らは、資金、採掘に必要な道具、建築物を共有することで、会社の運営を行っていた。

また、供出・共有ということに依存する形で、施設を使用することができ、利益も貢献した分、均等に受け取った。

1641年、ファールンは、特権を獲得することに成功した。

このころには、ファールンは、スウェーデンで最大規模の都市に成長を遂げていた。

1992年まで、採掘が続けられた銅山とファールンの旧市街には、17世紀後半から19世紀にかけて作られた工場、管理事務所、採掘坑といった鉱山施設、17世紀に建設された聖堂が残る

なお、ファールンの大銅山地域はその名の通り、ファールンを中心として半径 10 km 圏内は溶鉱炉用の木材供給地としてマーキングされており、その箇所は旧銅山併設の博物館で確認できる(県史跡としても登録されている)。

また、国民的画家として有名なカール・ラーションが、アトリエ兼居住区を構えていたスンドボーン近辺まで、スラグ(残滓)跡を確認することが出来る。

旧銅山の銅鉱を挟んだ向かい側には、残滓を固めて作ったブロックで作られた建造物が存在する。

住所:Gruvgatan 1, 791 61 Falun, スウェーデン [地図]



登録年: 2001年
登録区分: 文化遺産
営業時間:11:00~16:00、10:00~15:00(土曜日、日曜日)、休日(月曜日)
電話番号:+46 23 78 20 30
ウェブサイト

行き方:ファールンはスウェーデンの首都ストックホルムの北西約300kmの場所に位置しています。

ストックホルムから電車で移動する場合は約2時間、車なら約3時間弱かかります。

また主要都市であるムーラからは電車・車ともに約1時間半の移動時間を要します。

ファールン駅からは住宅街をまっすぐ歩いて20分ほどなので、スウェーデンの一般的な家々を眺めながらゆっくり行くと良いでしょう。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年11月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:世界一の銅生産量を誇ったスウェーデンの世界遺産!ファールンの大銅山地域

ファールンの大銅山地域まで行って下さい。  Gå till området Stora koppargruvan i Falun.

ファールンの大銅山地域はどこですか?  Var ligger området Stora koppargruvan i Falun?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

13.ヴァールベリのグリメトン無線局  Grimeton radiostation i Varberg

グリメトン無線局(スウェーデン語: Radiostationen i Grimeton、識別符号:SAQ)とは、スウェーデン・ハッランド県ヴァールベリ市のグリメトンにある超長波(VLF)送信局である。

当初、「ヴァールベリの無線局の名称でユネスコの世界遺産に登録された(登録名は2014年に「ヴァールベリのグリメトン無線局」と改称)。

世界で唯一稼動可能な高周波発電機式(アレキサンダーソン式)の超長波送信機を備えている。

超長波送信アンテナは高さ127mの自立型鉄塔6基の間に渡されたワイヤで構成されているため、巨大な送電用鉄塔のように見える。

1922 – 1924年に建設された。

1950年代までは専らアメリカ・ロングアイランドにある Radio Central との間で大西洋横断無線電信の送信に使われた。

1950年代から1996年の間はまた、潜水艦への送信も行われた。

そのため1968年にはトランジスタや真空管を採用した2台目の送信機が導入された。

従来の発電機式送信機の17.2kHzとは同じアンテナを使っているが、2台目の送信機は40kHz付近で設計されている。

1996年、旧式となった発電機式送信機による運用を停止する。

しかし送信機の状態が良かったため、国の史蹟として指定を受ける。

発電機式送信機の運用停止後も、年に1回アレキサンダーソン・デイ (Alexanderson Day) に限り、発電機式送信機による17.2kHzのモールス信号で特別記念局が開局されている。

また夏期には送信機を見学することもでき、アレキサンダーソン・デイにはイベントが催される。

住所:Grimeton 72, 432 98 Rolfstorp, スウェーデン [地図]



登録年: 2004年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~15:00(土曜日)、その他は休日
電話番号:+46 340 67 41 90

ウェブサイト

行き方:ヴァールベリ最寄りの大都市は、北へ60kmほど行ったヨーテボリです。

スウェーデンの首都ストックホルムからは、鉄道で3時間弱ほどで着きます。

ヨーテボリからヴァールベリまでは、さらに40分ほど列車に揺られます。

また、デンマークの首都コペンハーゲンからマルメーを経由して鉄道でヴァールベリへ向かうルートもあり、こちらの所要時間は乗り換えなしの約3時間です。

無線局は、ヴァールベリ東の郊外のグリメトン地区にあります。

ヴァールベリ中心部からは路線バスが通じていて、その名も「グリメトン無線局」バス停で下車すれば目指す世界遺産は目の前です。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年11月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:通信技術の発展を支えた世界遺産!ヴァールベリのグリメトン無線局

グリメトン無線局まで行って下さい。  Vänligen gå till Grimeton Radio Station.

グリメトン無線局はどこですか?  Var ligger Grimeton Radio Station?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

14.シュトルーヴェの測地弧  Struves geodetiska båge

シュトルーヴェの測地弧(シュトルーヴェのそくちこ)は、ドイツ出身のロシアの天文学者、フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェが中心となって、1816年から1855年に掛けて子午線弧長の三角測量のために設置された三角点群

これらの観測点群は、地球の大きさなどを正確に測る上で多大な貢献をしたものであり、当時設置された265か所の測量点のうち34か所が、2005年にユネスコの世界遺産に登録された。

これは、10か国に跨る珍しい物件だが、設置された当時はわずか2か国(スウェーデン=ノルウェーとロシア帝国)に跨っているに過ぎなかった。

北極海に面する北端のハンメルフェスト(ノルウェー)から黒海に近い南端のスタラ・ネクラシウカ(ウクライナ)まで2,800kmに達する。

その北端と南端の地には、測量事業の完成を祝して建てられた記念碑があるが、登録地のほとんどは自然の岩や人工的に設置された岩に印を点けたものがあるに過ぎない。

アラトルニオ教会(フィンランド)とタルトゥ旧天文台(エストニア)は現存の建物が測量点として使用された。

なお、Rudiの測量点は目下モルドバで唯一の世界遺産である。

住所:980 16 Karesuando, スウェーデン [地図]



登録年: 2005年
登録区分: 文化遺産

行き方:スウェーデンには7地点あり、そのうちの4地点が世界遺産として登録されています。

測量地点はキールナ(Kiruna)のツンリラキ(Tynnyrilaki) 山、パヤラ(Pajala)のユップッカ(Jupukka)山、エーヴェルトーネオ(Övertorneå)のプリンキ(Pullinki)山、ハッパランダ(Haparanda)のペラヴァーラ(Perävaara)山の上にあります。

シュトルーヴェの測地弧は多くの人に観光をしてもらえるように整備中で、今のところ、車がないと測量地点のある山を回ることは難しいです。

訪れやすいキールナやハッパランダを訪れ、山の麓まで行き、山をしばらく登るとすばらしい景観と計量地点が見れます。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年11月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:スウェーデンの世界遺産

Tynnyrilaki 山まで行って下さい。  Vänligen gå till berget Tynnyrilaki.

Tynnyrilaki 山はどこですか?  Var ligger Tynnyrilaki-berget?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

15.ヘルシングランドの装飾農家群  Inredda bondgårdar i Hälsingland

ヘルシングランドの装飾農家群」(ヘルシングランドのそうしょくのうかぐん)は、スウェーデンのヘルシングランド地方イェヴレボリ県にあるファームハウス(農場内家屋)群。

今日でもヘルシングランド地方には約1,000のファームハウスが残っており、2012年の第36回世界遺産委員会では7つのファームハウスがユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された

スウェーデン北部のノールランドにあるヘルシングランド地方のタイガの間の肥沃な谷にはファームハウス(農場内家屋)が数多く残っており、スウェーデンの伝統的な建築技術を示している。

農場は建物や土地などの総称であるが、ヘルシングランド地方の農場の象徴が壮大なファームハウスである。

これらのファームハウスを建築する際には木材のみが用いられている。

絵画などにより巧みに装飾された邸宅の中には、何世代かの家族を収容するものもあれば、祭礼時のみに使用されるものもある。

大半は2階建てであるが、2家族が暮らせる平屋建ての邸宅もある。

所有者の主な経済源はアマの栽培および森林の開発である

ヘルシングランド地方の農場には伝統的にファームハウス以外にも多くの建物があり、壮大な納屋、大きな丸太小屋、鍛冶場、醸造所、穀物貯蔵庫、厩舎、墓地などがそうであるが、19世紀末までにはすべての機能を内包する多目的施設に置き換えられた。

製粉所、給水所、夏季専用農場などがあることもある。

住所:Gamla Orbadenvägen 29, 821 67 Vallsta, スウェーデン [地図]



登録年: 2012年
登録区分: 文化遺産
営業時間:臨時休業
電話番号:+46 73 957 73 77
ウェブサイト

行き方:日本からスウェーデンの「ストックホルム・アーランダ空港」への直行便はありません。

ヘルシンキ、フランクフルト、コペンハーゲンなどを経由する様々なルートがあります。

ストックホルムからヘルシングランド地方へは車でおよそ2時間から2時間半程。

電車やバスでも移動可能です。

また「ヘルシングランドの装飾農場家屋群」は、一つの場所に固まって建設されているわけではなく、ソーデルハム、ノーダンステイーグ、エッドスビーン、リュースダール、ボルネスといった地域に分散していることもポイント。

「ヘルシングランドの装飾農場家屋群」を効率よく周りたい方はガイドツアーもおすすめです。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年11月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:豪華な内装は必見!世界遺産「ヘルシングランドの装飾農場家屋群」

Gästgivarsまで行って下さい。  Gå till Gästgivars.

Gästgivarsはどこですか?  Var är Gästgivarna?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』