2024年11月20日掲載
52.モラヴィア教会の入植地群 Siedlungen der mährischen Kirche
クリスチャンスフェルド(デンマーク語: Christiansfeld)は、南デンマーク地域の南ユトランドにあるコリング市の町名。
人口2,977人(2022年1月1日現在)。
1773年、モラヴィア兄弟団(モラヴィア教会)によって建設され、デンマーク王クリスチャン7世に因んで命名された。
2015年7月に、「モラヴィア教会の入植地クリスチャンスフェルド」(英語: Christiansfeld, a Moravian Church Settlement )として世界文化遺産に登録された。
世界遺産文献ではクリスチャンフェルド、クリスティアンスフェル、クリスチャンスフェルト等の表記の揺れがある。
デンマーク語の転写では、クレスチャンフェルト([kræsdjansʼfæl’d])となる。
クリスチャンスフェルドの大部分は1773年から1800年の間に緻密な都市計画に基づいて建設された。
建設奨励のためにクリスチャン7世は、10年間の免税期間を設け、新家屋の建設費用10%を補助した。
シュレースヴィヒ公国によって公式に小規模なマーケットタウン(flække)として設計された多くの町の一つである。
1864年、クリスチャンスフェルドを含むシュレースヴィヒは第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争の結果、プロイセンに割譲された。
1920年、ヴェルサイユ条約に基づいて行われた住民投票でスナユラン県はデンマークに帰属することを選択した。
再編入後もモラヴィア教会は18世紀の町建設時に獲得した権利は一部を除き喪失した。
例えば、町長指名権を失い、1920年に選出されたデンマーク人最初の町長は教会関係者ではなかった。
この頃、教会は信者の減少を理由として学校も売却している。
1970年から2007年の間、 クリスチャンスフェルド市の市庁舎が置かれていたが、2007年の市町村大合併によりコリング市に編入され、市庁所在地の地位を失った。
今日、旧市街、モラヴィア教会とその明るく簡素でありながら印象深いホール、特別な墓地があり、毎年数千人の観光客を惹きつける観光名所となっている。
その良好な建築の保存状態もあって1993年に世界遺産暫定リストに掲載され、2015年7月4日、世界文化遺産に登録された。
クリスチャンスフェルドはハニーケーキで有名である。
1783年より秘伝のレシピによって焼かれている。
2008年まで18世紀のオリジナルレシピに基づくケーキも焼かれていたが、新しい国の衛生基準が制定されたことにより、改められた。
しかし依然としてオリジナルのレシピも使われている。
2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において、「モラヴィア教会の入植地、クリスチャンスフェルド」がデンマークの世界遺産として新規登録が認められました。
その後の2024年、
- アメリカのベスレヘム
- ドイツのヘルンフート
- イギリスのグレイスヒル
が追加され、「モラヴィア教会の入植地群」という名称になりました。
住所:Herrnhut ドイツ [地図]
360°写真
登録年: 2024年
登録区分: 文化遺産
ヘルンフートへの行き方:ドレスデンの東にヘルンフートと呼ばれる地があります。
ドイツ連邦道路178線沿いにあり、鉄道ではツィッタウ・レーバウ線沿いにある。
ヘルンフートはレーバウの南東約10km、ツィッタウの北西約15km、旧オーバーラウジッツ地方の首都ゲルリッツの南西約25kmに位置する。
参考URL:イギリス・ドイツ・アメリカ・デンマークの世界遺産「モラヴィア教会の入植地」とは?世界遺産マニアが解説
ヘルンフートに行って下さい。 Gehe nach Herrnhut.
ヘルンフートはどこですか? Wo liegt Herrnhut?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
53.エアフルトの中世ユダヤ人関連遺産 Mittelalterliches jüdisches Erbe in Erfurt
エアフルト(Erfurt)は、ドイツ中央部の町でテューリンゲン州の州都である。
人口は約21万人、エアフルト、ヴァイマル、イェーナにわたる州都圏にはおよそ50万人が住んでいる。
エルフルトとも呼ばれる。
東ドイツ時代にはエアフルト県の県都が置かれていた。
エアフルトは、ウンシュトルト川の左岸支流で全長85kmのゲーラ川の流域にあり、なだらかな丘陵地帯に位置する。
この丘陵地帯はドイツ中央部の平野がその南側に位置するテューリンゲンの森に移行する途中にあたる。
エアフルトの西30kmにはアイゼナハ、東20kmには世界遺産を擁するヴァイマル、さらにその東20kmには古い大学町のイェーナがある。
地名はErphesfurt(742)、Erfesfurt(802)、Erpesfurt(805)と書かれてきた。
furt はFrankfurt(フランクフルト)をはじめ多くの地名に使われている語で「(歩いて渡れる)浅瀬」を意味する。
古高ドイツ語erphは>dunkelfarbig<「暗色の、黒っぽい」、>bräunlich<「褐色がかった、茶色味をおびた」を意味する。
ゲーラ川(die Gera)のエアフルトを流れる部分ないし、ゲーラ川をErphesaと呼んだのではないかとの推測がなされている。
11世紀末から14世紀半ばのポグロムの時期にかけて、市内にはユダヤ人のコミュニティがあり、現在もシナゴーグのアルテ・シナゴーグ、ミクワーと石の部屋の3つの遺構が残っている。
中世の中央ヨーロッパにおけるユダヤ教徒と多数派のキリスト教徒との共存を示す記録として、2023年にユネスコの世界遺産に登録された。
住所:Waagegasse 8, 99084 Erfurt, ドイツ [地図]
360°写真(Old Synagogue)
登録年: 2022年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~18:00、休日(月曜日)
電話番号:+49 361 6551520
ウェブサイト:
行き方:ドイツのエアフルト(Erfurt)に行くには、日本から直行便は利用できず、近隣の都市から飛行機や鉄道などを利用する必要があります。
エアフルトへの行き方の一例としては、次のようなものがあります。
- 格安航空券を利用してフランクフルトまで直行便で行き、高速鉄道ICEでエアフルトに向かう。フランクフルトからの所要時間は約2時間半です。
- ライプツィヒ中央駅から、ドイツ鉄道のICEを利用してエアフルトに向かう。所要時間は約1時間です。
参考URL:新たなドイツの世界遺産 エアフルトの「中世ユダヤ人関連遺跡」
アルテ・シナゴーグに行って下さい。 Gehen Sie zur Alten Synagoge.
アルテ・シナゴーグはどこですか? Wo ist die Arte-Synagoge?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
54.シュヴェリーンの邸宅群 Schweriner Villen
19世紀にドイツ北東部のメクレンブルク=シュヴェリーン大公国の首都であった場所に大部分が建設されたこの建物は、大公の宮殿や領主の邸宅、文化・宗教建築物、プファフェンタイヒの装飾湖など38の要素から構成されています。
また、公園、運河、池、湖、公共スペースを備え、行政、防衛、サービスインフラ、交通、威信、文化活動の面で公都に求められるすべての機能も満たしています。
建物は、イタリアルネッサンスの影響を受けたネオルネッサンスからネオバロック、ネオクラシックまで、当時の歴史主義の精神を反映した優れた建築アンサンブルを形成しています。
住所:Lennéstraße 1, 19053 Schwerin, ドイツ [地図]
360°写真(シュヴェリーン城)
登録年: 2024年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00〜18:00、休日(月曜日)
電話番号:+49 385 58841572
ウェブサイト:
行き方:シュヴェリーン城へは、北ドイツ最大の都市ハンブルクから日帰り旅行が可能。
鉄道の利用が便利で、所要時間はハンブルク中央駅からシュヴェリーン中央駅まで、ICで約50分、REで約1時間25分です。
シュヴェリーン中央駅からシュヴェリーン城までは、徒歩でおよそ20分。
参考URL:【北ドイツのノイシュヴァンシュタイン】シュヴェリーン城はメルヘンな湖上の宝石
シュヴェリーン城に行って下さい。 Gehen Sie zum Schweriner Schloss.
シュヴェリーン城はどこですか? Wo ist das Schweriner Schloss?