2024年1月22日掲載

バレッタ

バレッタ

1.ヴァレッタ市街  Valletta city

バレッタ(Valletta)は、マルタ共和国の首都。ヴァレッタとも表記される。

マルタ語ではイル・ベルトIl-Belt 「都市」の意味)と呼ばれる。人口は5,730人(2016年)

マルタ島東部に位置し、港を見下ろすシベラスの丘の上にある。

ホスピタル騎士団 (Knights Hospitaller) の時代以降の多くの建造物が残る。

一部の地域では、バロック建築・マニエリスム建築・近代建築・新古典主義建築など多様な建築様式も見られる。

第二次世界大戦では戦禍に巻き込まれ、多くの歴史的建造物が被害を受けた。

1980年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。

1565年にオスマン帝国からの防衛に成功した聖ヨハネ騎士団(のちのマルタ騎士団)の総長ジャン・ド・ヴァレットにちなみ命名された。

聖ヨハネ騎士団での正式な都市名は、「フミリッシマ・チヴィタス・ヴァレッタ」Humilissima Civitas Valletta(最も謹ましやかなバレッタ市)であった。

その正式名とは逆に、バレッタのバロック様式の建築物の美しさや、堡塁・幕壁・半月堡や公園・教会が都市を彩る様から、欧州の上流階級の間では、バレッタは「スペルビッシマ」Superbissima(最も高貴な)都市と呼ばれるようになっていった。

のちのイギリス首相ベンジャミン・ディズレーリは1830年8月に、友人ジョージ・ゴードン・バイロンの推薦でバレッタを訪問した。

ディズレーリはバレッタを『紳士が紳士のために建てた宮殿都市』と称した。

バレッタの礎石は、1566年3月28日に聖ヨハネ騎士団総長ジャン・ド・ヴァレットの手で、勝利の聖母に捧げられた勝利の聖母教会に置かれた。

1565年のマルタ大包囲戦が終わってすぐ後に、騎士団はシベラス半島上に新都市建設を決めた。

マルタにおいて騎士団の存在が磐石になるよう、効果的に騎士団の島内での本拠地が選ばれた。

計画都市として都市設計は、フランチェスコ・ラパレッリが行い、最も重要とされる建物の多くはジェローラモ・カッサールが建設した。

従って、バレッタには16世紀以降に建てられた建物が多い。

バレッタの都市計画はマルタ諸島では斬新なもので、不規則に曲がりくねった通りと小路のある自治体が多い中で、バレッタは格子状の街区に設計された。

バレッタには排他的な制限区域も何ら設けられなかった。

市門から始まる通りは広く真っ直ぐで聖エルモ砦に至る。47mの高さの砲台も建てられた。

ヴァレットは都市の完成を見届けることなく1568年8月21日に74歳で死に、勝利の聖母教会に埋葬されたがのちに聖ヨハネ准司教座聖堂が建つとそこへ移葬された。

ヴァレットの墓は今、他の総長らの墓に囲まれている。

騎士団が島から追放され、フランスの短い支配を受けた後、イギリスの支配となりバレッタでは都市の再建が始まった。

市門は拡大され、建物は解体や再建が進み、家は増築され公共の施設も設けられた。

しかし第二次世界大戦中のナチス・ドイツやイタリア軍の空襲で多くは損傷した。

19世紀にバレッタの市の入り口として建てられた壮麗なロイヤル・オペラ・ハウスも失われた。

1980年には第24回チェス・オリンピアードを開催した。

住所:Mediterranean Street, St. Elmo Place, Il-Belt Valletta, マルタ [地図]


登録年: 1980年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~18:00
電話番号:+356 2123 3088
ウェブサイト

行き方:日本からマルタへの直行便はないので、ヨーロッパの主要都市で乗り継ぐのが一般的。

一番近いのがローマで、マルタまでの所要時間はおよそ1時間半。

そのほか、パリやフランクフルトからはおよそ3時間程度かかります。

また、イタリアのポッツァーロからフェリーでヴァレッタに入ることも可能。

所要時間は、高速艇でおよそ1時間半です。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年12月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:ハチミツ色をした世界遺産の街!マルタ島・ヴァレッタ市街の魅力をご紹介

バレッタまで行って下さい。  Please go to Valletta.

バレッタはどこですか?  Where is Valletta?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2.マルタの巨石神殿群  megalithic temples of malta

マルタの巨石神殿群(-きょせきしんでんぐん)は、南ヨーロッパに位置し地中海に浮かぶ島国マルタ共和国内、マルタ島とゴゾ島で発見された人類最古の石造建築物。

1980年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、1992年には範囲拡大がなされた。

マルタの巨石神殿群はマルタ島内、ゴゾ島内で20世紀までに約30の巨石神殿が確認され、そのうち6神殿が世界遺産として登録された巨石建築物である。

建造は紀元前4500年から前2000年頃とされている。

1980年に世界遺産として登録されたのはゴゾ島にあるジュガンティーヤ神殿であり、現在のマルタの巨石神殿群という名称は1992年にマルタ島の5つの巨石神殿が追加されたことに伴い名称変更がなされたものである

住所:Triq John Otto Bayer, Ix-Xagħra, マルタ [地図]



登録年: 1980年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~18:00
電話番号:+356 2155 3194
ウェブサイト

行き方:日本からマルタへの直行便はなくヨーロッパ主要国で乗り継ぐ必要があります。

一番近いのはイタリアのローマからの航空便で約1時半ほどです。

各巨石群は島の各地にあるので全部を一度に見て周りたい場合はタクシーをチャーターするかレンタカーが便利です。

また公共交通機関なら遺跡まで首都のバレッタからそれぞれバスがあります。

離島であるゴゾ島のジュガンディーヤ遺跡は、マルタ島からフェリーでゴゾ島へ行きその後バスを乗り継ぐ必要があります。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年12月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:地中海に浮かぶ古代文明のミステリー!世界遺産、マルタの巨石神殿群をご紹介

ジュガンディーヤ遺跡まで行って下さい。  Go to the Ggandiya ruins.

ジュガンディーヤ遺跡はどこですか?  Where are the Ggandiya ruins?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

3.ハル・サフリエニの地下墳墓  Hal Saflieni Hypogeum

ハル・サフリエニの地下墳墓は、マルタ島のパオラ(Paola)で発見された、紀元前2500年頃に遡る地下構造物である。

本来は宗教上の聖域として作られたと考えられているが、先史時代の内に共同地下納骨堂に転用された。

これは世界で唯一の先史時代の地下墳墓である。

この遺跡は1902年に偶然発見された。

新しい住宅開発のために貯水槽を切削していた労働者が、遺跡の屋根を突き抜いてしまったのである。

労働者たちは当初神殿を隠そうとしたが、結局は公表された。

構造物の研究は、当初、the Museums Committeeを代表して発掘を主導していたイエズス会士、マヌエル・マグリ(Manuel Magri)に委ねられた。

マグリはその報告書が公刊されるのを見ることなく、1907年に亡くなった。

マグリの急死を受けて、発掘はテミ・ザミット卿(Sir Temi Zammit)のもとで再開された。

1980年にはユネスコの世界遺産リストに登録され、その記念としてマルタの切手のデザインには、この地下墳墓が採用されたものがある。

1992年から1996年の間は、修復工事のため、観光客の立ち入りが禁止された。

再公開後は入場者数が制限されている。

2007年時点では、1日の入場者数は最大で70人(完全予約制)である

住所:Triq Ic Cimiterju Raħal Ġdid, PLA 1116 マルタ [地図]



登録年: 1980年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~18:00
電話番号:+356 2180 5019

ウェブサイト

行き方:マルタ島までは日本から直行便はありませんので、ヨーロッパ主要都市で乗り換える必要があります。

ハル・サフリエニ地下墳墓はマルタ島の中心地バレッタから6km程です。

1、バレッタ中心地からバス利用で20分程です。「Ipogew」で降車後、徒歩2,3分で到着します。
2、車、タクシーの利用でも同じく20分前後。しかし近くに駐車場などはありませんので、時間に余裕を持って早めに訪れることをおすすめします。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年12月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:マルタのヴィーナスが眠っていた世界遺産、ハル・サフリエニ地下墳墓

ハル・サフリエニの地下墳墓まで行って下さい。  Go to the Hypogeum of Hal Saflieni.

ハル・サフリエニの地下墳墓はどこですか?  Where is the Hal Saflieni Hypogeum?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』