2024年8月21日更新
1.ヴルコリニェツ Vlkolínec
ヴルコリニェツ(ウルコリーネツ)は、スロバキア共和国ジリナ県ルジョムベロク郡ルジョムベロク市内の街区の一つで、低タトラ山脈の中腹にある村落である。
中世以来の伝統的な工法の建物群が現存していることから、1993年にユネスコの世界遺産に登録された。
地元の人々が実際に暮らす村落で世界遺産に登録された例には、そのほかに「ホッローケーの古い村落とその周辺」(ハンガリー)、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」(日本)などがあるが、ヴルコリニェツはそれらよりも小さな村のため、町並みなどが対象となる「建造物群」に分類される文化遺産の中では、最小クラスの物件である。
ホッローケーから120キロメートルという近さのため、2つの村落はしばしば類似の景観として理解されるが、ヴルコリニェツには独自の文化的伝統に対する強い誇りが存在する。
とはいえ、わずか45軒の住居が並ぶ小さな村落では、定住人口は減少傾向にある。
都会の住民が別荘などとして住居を買い取る事例も現れているが、外観は保持することが条件となっていることから、景観は守られている。
しかし、ヴルコリニェツで伝統的に培われてきた村落共同体文化の維持・継承は困難になってきている。
住所:〒034 03 ルジョンベロク [地図]
360°写真
登録年: 1993年
登録区分: 文化遺産
行き方:ヴルコリニェツの村に行くには、一番近い町ルジョムベロクからバスを使っていく方法が便利です。
スロバキアの首都ブラチスラヴァからルジョムベロクまでは、列車に乗って3時間半ほど。
ルジョムベロク~ヴルコリニェツまで行くバスは月曜日から金曜日までの平日の午前と午後、それぞれ一本しか出ていないので事前に時間を調べてみてください。
バスを降りた後は、坂道をひたすら歩くと、世界遺産の村に到着します。
外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年12月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:伝統的な建物群が魅力的な村!スロバキアの世界遺産ヴルコリニェツ
ヴルコリニェツに行って下さい。 Choďte do Vlkoliněc.
ヴルコリニェツはどこですか? Kde je Vlkoliněc?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2.レヴォチャ歴史地区、スピシュスキー城及びその関連する文化財 Historické centrum Levoče, Spišský hrad a jeho kultúrne pamiatky
レヴォチャ歴史地区、スピシュスキー城及びその関連する文化財(レヴォチャれきしちく、スピシュスキーじょうおよびそのかんれんするぶんかざい)は、中世の東ヨーロッパにおける集落の様子を伝えているスロバキアの世界遺産である。
1993年に「スピシュスキー城および関連する文化財」がまず登録され、2009年に「レヴォチャおよびスピシュ地方の名工パヴォルの作品」が拡大登録された。
この世界遺産は以下の2つの構成資産によって成り立っている。
スピシュスキー城および関連する文化財
スピシュスキー城および関連する文化財 (Spišský Hrad and the its Associated Cultural Monuments, 620rev-001) はスピシュスキー城(スピシュ城)と、その城下町にあたる町村に残る歴史的建造物群を対象としており、1993年に登録された。
コシツェ県からプレショウ県にまたがる1,300.0073 haが対象である(緩衝地域は11,910.6424 ha)。
レヴォチャおよびスピシュ地方の名工パヴォルの作品
「レヴォチャおよびスピシュ地方の名工パヴォルの作品」(Levoča and the work of Master Paul in Spiš, 620bis-002) は、2009年に拡大登録された地域であり、プレショウ県の51.2179 haが登録対象である(緩衝地域は670.036 ha)。
レヴォチャは13世紀から14世紀にかけて成立した町で、自由都市となったのは1323年のことであった。
城壁で囲まれたレヴォチャの旧市街は、街並みも城壁も中世の様子がよく保たれており、スロバキアの中世都市の中では最良の保存状態とも言われている。
旧市街は四角い広場を中心としており、それを取り囲むのが市場跡、聖ヤコブ教区聖堂、福音主義教会、市庁舎などである。
特に、聖ヤコブ教区聖堂はスロバキアで2番目に大きい聖堂であり、そこに残る木造祭壇を手がけたのが、15世紀から16世紀に活動した地元出身の彫刻家名工パヴォル(マイステル・パヴォル、マスター・ポール)である。
パヴォルの木造祭壇は高さ18mを超える巨大なもので、色鮮やかなその祭壇は、後期ゴシック様式に属する傑作と評価されている。
パヴォルは約10年、聖ヤコブ教区聖堂の装飾に携わったが、のちには他の聖堂でも様々な作品を残している。
住所:053 61 Žehra, スロバキア [地図]
360°写真(スピシュ城)
登録年: 1993年
登録区分: 文化遺産
営業時間:臨時休業
電話番号:+421 53 454 13 36
ウェブサイト:
行き方:日本からスロバキアへの直行便はないため、ヨーロッパの各都市を経由して行くのが一般的。
パリもしくはモスクワからプラハを経由してスロバキアのブラチスラバへ行くと、所要時間はおよそ14時間~15時間。
ウィーン経由でスロバキアのコシツェへ行けば、およそ13時間です。
スロバキア国内の移動はバスが便利です。
外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年12月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:美しいスロバキアの世界遺産!レヴォチャ歴史地区とスピシュスキー城
スピシュ城に行って下さい。 Choďte na Spišský hrad.
スピシュ城はどこですか? Kde je Spišský hrad?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
3.バンスカー・シュチャヴニツァ歴史地区と近隣の工業建築物群 Historické centrum Banskej Štiavnice a blízke priemyselné objekty
バンスカー・シュチャヴニツァ(バンスカー・シュチャウニツァ:Banská Štiavnica)は、スロヴァキア、バンスカー・ビストリツァ県の古い鉱山都市である。
2002年時点の人口は10600人である。
1993年にユネスコの世界遺産に登録された。
中世からハンガリー王国における金、銀の鉱山の町として、14世紀の地震の被害や、トルコとの戦いの前線の街であったことなどの歴史をもつが、鉱山の町として繁栄した。
1627年には火薬による採掘がはじめて行われ、1762年にはマリア・テレジアによってヨーロッパ初の鉱山学校がこの地に設立された。
鉱業生産は18世紀の半ばに最盛期を迎え、1782年には4万人ほどの人口のハンガリー王国で3番目の都市となった。
19世紀の後半から鉱業生産は衰退を始めた。
第一次世界大戦後、チェコスロヴァキアがオーストリア・ハンガリー帝国から分離すると、鉱山学校もハンガリーのショプロンに移り、その歴史はハンガリーのミシュコルツ大学に引き継がれている。
住所:Jozefa Karola Hella 12, 969 01 Banská Štiavnica, スロバキア [地図]
360°写真(Slovak Mining Museum – Mining Museum in Nature)
登録年: 1993年
登録区分: 文化遺産
電話番号:+421 45 691 29 71
ウェブサイト:
行き方:世界遺産の町バンスカー・シュティアヴニツァは、スロバキアの首都ブラチスラバの北東約180kmに位置しています。
首都ブラチスラヴァから直通バスはありますが直通列車はありません。
ブラチスラヴァからバンスカー・シュティアヴニツァは、バスで約3時間半から4時間程度。
鉄道の場合は、フロンスカー・ドゥブラヴァか、ズヴォレンスで乗換ることが多く、所要時間は3時間45分から7時間半程です。
世界遺産のバンバンスカー・シュティアヴニツァ歴史都市と近隣の工業建築物群を目指すには鉄道よりバスの方がアクセス便利。
バンスカー・シュティアヴニツァのバスターミナルから世界遺産の旧市街まではタクシーで5分程度です。
外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年12月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:バンスカー・シュティアヴニツァ歴史都市と近隣の工業建築物群の世界遺産
野外鉱山博物館に行って下さい。 Choďte do banského skanzenu.
野外鉱山博物館はどこですか? Kde je banský skanzen?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
4.アグテレク・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群 Agterecký kras a jaskyne Slovenského krasu
アグテレク・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群(アグテレク・カルストとスロバキア・カルストのどうくつぐん)は、ハンガリーとスロバキアが共有する世界遺産である。
それらは国境付近に広がるカルスト地形と700以上の鍾乳洞群で、一部は国境を超えてつながっている。
ハンガリー北部のアグテレク地方(オックテレック地方)に広がるカルストの景観は、アグテレク国立公園として保護されている。
この国立公園は1985年に設定されたもので、面積は198.92 km2 である。
ここにはヨーロッパ最大の鍾乳洞バラドラ洞窟がある。全長26kmのうち、8kmはスロバキア国内にあり、ドミツァ洞窟と呼ばれている。
スロバキア・カルスト(Slovak Karst)あるいはスロヴェンスキー・クラス(Slovenský kras)は、スロバキア南部のカルパチア山脈に属するスロベンスケー・ルドホリエ山脈(Slovenské rudohorie)の支脈の一つである。
この地域には、カルスト地形を示す平原や高原が無数にみられる。
1973年以降、スロヴェンスキー・クラス景観保護地域となっていたが、2002年3月1日をもって、国立公園になった。
この一帯はユネスコの生物圏保護区にも指定され、アグテレク・カルストとともに世界遺産に登録されている。
住所:Jaskyňa Domica, 049 55 Dlhá Ves, スロバキア [地図]
360°写真(Domica Cave)
登録年: 1995年
登録区分: 自然遺産
営業時間:09:30~14:00、休日(月曜日)
電話番号:+421 58 788 20 10
ウェブサイト:
行き方:ブダペストからは、直行バスがありアグテレクまで片道4時間半程です。
早朝にでれば日帰りが可能ですが帰りのバスの時間を確認してください。
また、ミシュコルツからは電車でアグテレクへ行けます。
ミシュコルツ・テイサイ駅(Miskolc Tiszai)から電車でジョーシュヴァフー・アグテレク駅(Jósvafő-Aggtelek)まで約1時間です。
外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年12月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:幻想的な世界遺産!アグテレク・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群
ドミツァ洞窟に行って下さい。 Choďte do jaskyne Domica.
ドミツァ洞窟はどこですか? Kde sa nachádza jaskyňa Domica?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
5.バルデヨフ市街保護区 Mestská rezervácia Bardejov
バルデヨフは、スロバキア東部のプレショフ県バルデヨフ郡の都市(mesto)。
文献には1241年に初めて登場し、当時から温泉地として知られていた。
中世の文化財が中心街に数多く残り、UNESCO世界遺産に登録されている。
バルデヨフは古くから著名温泉保養地として知られ、治療用鉱泉は腫瘍、血流、消化器症状に効能がある。
郊外に古い温泉複合施設があり、民俗建築の野外博物館となっている。
市街地は歴史的建造物が多く残る。
1247年に創建された聖アエギディウス教会(Chrám svätého Egídia)は多様な礼拝堂を持ち、3つの本堂を備えたバシリカは15世紀に完成し、ゴシック様式のある11の翼状祭壇がある。
市街地中心部の市庁舎広場(Radničné námestie)は、中世に市場が開かれた場所で、現在はゴシック建築とルネサンス様式建築の住宅に囲まれている。
18世紀のシナゴーグの周りにコーシャーの食肉処理場、浴場、集会所(ベート・ミドラーシュ)などのユニークな建物が集まる小さなユダヤ人地区もある。
広場に面した市庁舎(Radnica)は1505年に建てられ、低層部はゴシック様式、上層部はルネサンス様式で建てられている。
また14世紀から15世紀の要塞の遺構は、保存状態の良い中世の城郭都市の姿を残すものとしてヨーロッパ文化遺産基金に登録されている。
市内にはバルデヨフ、バルデヨフスカー・ノヴァー・ヴェス、バルデヨフスカー・ザーバヴァ、バルデヨフスケー・クーペレ、ドルハー・ルーカ、ミハリョフの6街区が設けられている。
住所:085 01 Bardejov, スロバキア [地図]
360°写真(Town Hall in Bardejov, Saris Museum, Historical exhibition)
登録年: 2000年
登録区分: 文化遺産
営業時間:08:30~12:30、13:00~16:00、休日(月曜日)
電話番号:+421 54 474 60 38
ウェブサイト:
行き方:世界遺産のバルデヨフ市街保護区へは鉄道、バスで行くことができます。
スロバキアの都市プレショフからバルデヨフは45㎞程度。
鉄道で行く場合は、プレショフ駅からバルデヨフ駅まで1時間程で、平日は2時間に1本、休日は2~4時間に1本しか運行されないので注意が必要です。
またスロバキア東部の中心地であるコシツェから、バルデヨフへはバスがあります。
所要時間は約1時間半から2時間で、一日に15便程度。
世界遺産のバルデヨフに限りませんが、スロバキア国内では休日は鉄道やバスは減便になることが多いので、休日に公共交通を利用される方は調べてみてください。
外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2023年12月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:城壁に囲まれたスロバキアの世界遺産!バルデヨフ市街保護区の魅力
バルデヨフに行って下さい。 Choďte do Bardejova.
バルデヨフはどこですか? Kde je Bardejov?