2023年4月12日更新
16.サラマンカの旧市街 casco antiguo salmantina
サラマンカの旧市街はスペインのサラマンカ市の旧市街からなる同国の世界遺産のひとつである。
サラマンカの町の始まりは古代ローマのころ属州ヒスパニアにトラヤヌス帝によって建設された植民都市であるとされる。
ローマ帝国が滅亡し、イベリア半島がイスラム帝国の支配下に入ると、この地はイスラム化し、トレドやグラナダと同様、イスラム文明を享受することになった。
古代ギリシアローマ学問やそれを発展させたイスラム学問がこの地にも集積され、中世ヨーロッパ世界にそれらを紹介する場となった。
レコンキスタが進み、この地がキリスト教圏になるとアルフォンソ9世によってサラマンカ大学が設立され、サラマンカは「知識を欲するものはサラマンカへ行け」と言われるほどになった。
大航海時代には、天文学の知識などがサラマンカ大学で研究される一方、反宗教改革や異端審問の舞台にもなった。
サラマンカの市街はイスラム様式からヨーロッパのゴシック様式やサン・エステバン修道院のバロック様式などヨーロッパの建築文化が集積されることになった。
また、酸化鉄を含んだ石材からなる建造物の町並みはサラマンカを比類なき美しい町であると賞賛されるにいたった。
住所:スペイン 〒37002 サラマンカ [地図]
360°写真(マヨール広場)
登録年: 1988年
登録区分: 文化遺産
行き方:サラマンカに空港はない。
最寄の空港は、マドリードのバラハス(Barajas)国際空港になる。
マドリードのバスターミナル、または、中央駅からサラマンカまでの所要時間は2時間半程です。
参考URL:【サラマンカ】街全体が世界遺産・マドリッドの行き方/帰り方
マヨール広場に行って下さい。 Dirígete a la Plaza Mayor.
マヨール広場はどこですか? ¿Dónde está Plaza Mayor?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
17.ポブレー修道院 Abadía de Poblet
ポブレー修道院は、スペイン・カタルーニャ州タラゴナ県にあるシトー会の修道院。
ポブレ修道院の表記もある。
1991年にユネスコの世界遺産に登録された。
カタルーニャ州タラゴナ県クンカ・ダ・バルバラー郡のビンブディー・イ・ポブレーにあるポブレー修道院は、スペイン国内有数の規模を持つ修道院である。
1151年、バルセロナ伯ラモン・バランゲー4世にこの地を与えられたフォンフロワド修道院(フランス、ナルボンヌ近郊)のシトー会士らによって築かれた。
ハイメ1世やペドロ4世らアラゴン王国の王や王妃たちの墓所がある。
1835年にメンディサバル法が出された結果一時荒廃したが、1940年以降修復が行なわれ、修道士たちが戻り、今日に至っている。
住所:43448 Poblet, Tarragona, スペイン [地図]
360°写真
登録年: 1991年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~12:30(日曜日、木曜日は10:30~12:30)、15:00~18:00
電話番号:+34 977 87 00 89
ウェブサイト:
行き方:タラゴナから北へ約50km、車で50分。
参考URL:【ポブレー修道院 | アクセス】バルセロナ・タラゴナからの行き方を徹底解説!
ポブレー修道院に行って下さい。 Ir a la Abadía de Poblet.
ポブレー修道院はどこですか? ¿Dónde está Abadía de Poblet?
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18.メリダの考古遺跡群 Complejo Arqueológico de Mérida
メリダ(Mérida)は、スペイン・エストレマドゥーラ州バダホス県のムニシピオ(基礎自治体)。
エストレマドゥーラ州の州都である。2018年の人口は59,352人。
メリダは紀元前25年に植民市「エメリタ・アウグスタ」の名前で建てられた。
アウグストゥス帝の命により、グアディアナ川を渡る橋を守るためであった。
2つのローマ軍団「第5アラダウエ」と「第10ゲミナ」が入植者となった。
この都市はローマ属州ルシタニアの州都となり、ローマ帝国でも重要な都市の1つとなった。
メリダはスペインの中でもっとも重要なローマ建築を残している。
トラヤヌス帝時代の凱旋門はその1つである。「メリダの考古遺産群」は世界遺産に登録されている。
住所:Plaza Margarita Xirgu, s/n, 06800 Mérida, Badajoz, スペイン [地図]
360°写真(ローマ劇場)
登録年: 1993年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00~20:30
電話番号:+34 924 00 49 08
ウェブサイト:
行き方: メリダには鉄道駅があるが、セビーリャやマドリッドから向かうと線路が遠回りになるため、長距離バスの方が早い。
長距離バスでセビーリャから3時間程度です。
メリダ駅は町の中心部にあるが、バスターミナルはやや離れており、大きな川を渡る必要がある。
また、ここから世界遺産都市カセレスは電車で1時間程度と近いため、併せて訪れるのもおすすめです。
参考URL:メリダの考古遺跡群 【スペイン】 行き方と難易度
ローマ劇場に行って下さい。 Por favor, ve al Teatro Romano.
ローマ劇場はどこですか? ¿Dónde está el Teatro Romano?
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19.サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミオ・フランセスとスペイン北部巡礼路 Rutas de peregrinación de Santiago de Compostela: Camio Frances y Norte de España Rutas de peregrinación
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は、キリスト教の聖地であるスペイン、ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路。
おもにフランス各地からピレネー山脈を経由しスペイン北部を通る道を指す。
サンティアゴ・デ・コンポステーラには、聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の遺骸があるとされ、ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地に数えられている。
フランスでは、「トゥールの道」、「リモージュの道」、「ル・ピュイの道」、「トゥールーズの道」の主要な4つの道がスペインに向かっている。
スペインでは、ナバラ州からカスティーリャ・イ・レオン州の北部を西に横切り、ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう「フランスの道」が主要である。
スペイン語では、El Camino de Santiago(サンティアゴの道)と呼ばれ、また、定冠詞を付けた大文字で始まるEl Camino(その道)はサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路を表す。
1000年以上の歴史を持つ聖地への道は、今も年間およそ10万人がフランスからピレネー山脈を越えてゆく。
スペインに入ると、巡礼の拠点の街が見えてくる。
そこには巡礼事務所があり、名前を登録し、巡礼者の証明となる手帳を受け取る。
巡礼者の数が増えると共に、道沿いには無料の宿泊所が整備されてきた。
11世紀の礼拝堂を修復した宿泊所などもあり、こちらの宿では中世さながらの「洗足の儀式」が行われる。
巡礼者の足を水で清め、旅の無事を祈る。食事も用意される。これらは巡礼を支える人々の無償の奉仕で成り立っている。
徒歩によるスペイン横断は、イベリア半島内でもおよそ800kmの道程である。
長い巡礼を続けることは、人々にとって信仰と向き合う貴重な時間となる。
住所:Praza do Obradoiro, s/n, 15704 Santiago de Compostela, A Coruña, スペイン [地図]
360°写真
登録年: 1993年
登録区分: 文化遺産
営業時間:07:00~20:30
電話番号:+34 981 58 35 48
ウェブサイト:
行き方:スペイン主要都市の中で、サンティアゴ・デ・コンポステーラに一番近いのはマドリード。
それでもバスで8時間かかるし、AVEは開通していないので電車でも5.5時間以上かかる。
空港までの移動がめんどうだが、飛行機なら1時間15分くらい。
マドリード空港から直接サンティアゴ・デ・コンポステーラにアクセスする場合は、飛行機が便利です。
参考URL:サンティアゴ・デ・コンポステーラへの行き方 -遠いよスペイン北西の町
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に行って下さい。 Ir a la Catedral de Santiago de Compostela.
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂はどこですか? ¿Dónde queda Catedral de Santiago de Compostela?
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20.サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院 Real Convento de Santa María de Guadalupe
サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院は、スペイン・エストレマドゥーラ州カセレス県グアダルーペにある修道院。
4世紀以上に渡って、国で最も重要な修道院とされてきた。
ユネスコの世界遺産に登録されている。
修道院の始まりは13世紀後半である。
カセレス県の羊飼いヒル・コルデロが、グアダルーペ河岸で聖母像を発見したのである。
この像は、ムーア人侵攻のあった714年に明らかに地元住民が隠した物だった。この発見の場所に、礼拝堂が建てられた。
カスティーリャ王アルフォンソ11世は一度以上この礼拝堂を訪れ、サラードの戦いの勝利を『グアダルーペの聖母マリア』に祈った。
戦いで勝利をおさめると、王は聖母の取りなしのおかげで勝利したとして、王家の聖地としてグアダルーペの教会と資金を提供しての再建計画を引き受けた。
1389年、聖アウグスチノ修道会に属する修道士たちが修道院を引き継ぎ、彼らの主要な家とした。
建設は初代院長の命のもと続けられ、1474年にエンリケ4世、次に彼の生母マリア・デ・アラゴンが埋葬された。
修道院は『グアダルーペの聖母』が崇敬されるメキシコのグアダルーペ大聖堂など新世界の信仰共同体を持ったことから裕福であった。
エストレマドゥーラのこの地は、1492年にアメリカ大陸を発見後のクリストファー・コロンブスが最初の巡礼地とした。
ここで初めて彼は、自身の発見を神に感謝したのである。
グアダルーペ出身の修道士たちが、マドリード近郊のエル・エスコリアル修道院設立後も、サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院は王家の庇護を受けた。
1835年の修道院の世俗化まで、修道院はスペインにおける重要な隠遁地であった。
20世紀、修道院はフランチェスコ会とローマ教皇ピウス12世によって復興し、1955年に小聖堂が教皇庁聖堂とされた。
住所:Plaza Sta. María de Guadalupe, 10140 Guadalupe, Cáceres, スペイン [地図]
360°写真
登録年: 1993年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00~14:00、15:00~19:00
電話番号:+34 927 36 70 00
ウェブサイト:
行き方:サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院へ行くには、マドリードからバスで4時間ほどでグアダルーペの町に着きます。
レンタカーを利用できる方は、近くに駐車場があるのでレンタカーがおすすめです。
参考URL:黒い聖母像が祀られているサンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院
サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院に行って下さい。 Visita al Real Convento de Santa María de Guadalupe.
サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院はどこですか? ¿Dónde está el Real Convento de Santa María de Guadalupe?