2024年5月12日掲載

バセテール

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1.ブリムストーン・ヒル要塞国立公園  Brimstone Hill Fortress National Park

ブリムストーン・ヒル要塞国立公園(Brimstone Hill Fortress National Park)は、カリブ海の島国セントクリストファー・ネイビスのセントクリストファー島(セントキッツ島)にある、17世紀から18世紀にかけてイギリスが建てた、約38エーカー以上もの広さを持つ、西インド諸島最大の要塞の史跡である。

この要塞は、セントクリストファー島の首都バセテールから北の海岸線に沿ったブリムストーン・ヒル(硫黄の丘)の海抜約250mの高さのところにある。

イギリス人の設計により、ほぼ90年間の歳月を費やして、1782年に完成させた要塞である。

実際の建設作業には、アフリカから連れて来られた奴隷の労働力が充てられた。

17世紀から18世紀にかけて、セントクリストファー島とネイビス島は、イギリスとフランスとの間で領有を巡って対立していた。

1690年、フランスを駆逐した後、イギリスはブリムストーンに要塞を立てた。

そして、1736年までに要塞には49丁の銃を保持していた。

そして、イギリス軍による西インド諸島攻略の拠点地として、「西インド諸島のジブラルタル」と呼ばれていた。

1782年2月に、フランス艦隊がブリムストーン・ヒル要塞を攻撃した。

1,000人のイギリス軍は頑強に抵抗したが降伏した。

そしてフランス軍は、最後まで戦ったイギリス駐屯軍の英雄的な防御に敬意を表した。

その1年後の1783年、ヴェルサイユ条約によりフランスがセントクリストファー島をイギリスへ返還した時、同じ名誉はフランス駐屯軍に一致した。

1834年にハリケーンにより要塞は損害を受け、1851年にはブリムストーン・ヒル要塞は放棄された。

そして、砦は20世紀中頃まで軽視され、破壊が進むままにされていた。

1965年に国立公園になり、破壊を受けた部分は修復が進んで、1985年に女王エリザベス2世によって捧げられる国立公園の一部となり、1999年にはブリムストーン・ヒル要塞国立公園としてユネスコ世界遺産に登録された。

住所:Island Main Road, Sandy Point Town, セントクリストファー・ネーヴィス [地図]



登録年: 1999年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:30〜17:30
電話番号:+1 869 465 2609
ウェブサイト

行き方:セントクリストファー・ネイビスの首都バセテールへは、マイアミなどを経由して、空路で行くことができます。

そこから車で20分程度なのですが、国定公園ということもあって、タクシーでは行くことができません。

空港などにいるガイドに連れて行ってもらう必要があります。

だいたい何人か集まってからバンで行くようなツアーが多いようです。

あらかじめ観光ツアーに申し込んでおくのもおすすめです。

外務省海外安全ホームページでは危険情報はありません。(2024年4月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:美しい島と勇ましい要塞!世界遺産「ブリムストーン・ヒル要塞国立公園」

ブリムストーン・ヒル要塞国立公園に行って下さい。 Visit Brimstone Hill Fortress National Park.

ブリムストーン・ヒル要塞国立公園はどこですか? Where is Brimstone Hill Fortress National Park?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』