2024年5月25日掲載
1.ティカル国立公園 parque nacional tikal
ティカル(Tikal)は、グアテマラのペテン低地にあった古典期マヤの大都市である。
マヤ文明の政治、経済中心都市として紀元4世紀から9世紀ごろにかけて繁栄を極めた。
ティカルの遺跡は1979年に世界遺産の複合遺産に登録された。
ティカルは長年に渡って建造された建築物が残っている。
もっとも目立つのは「神殿」と呼ばれる階段ピラミッドで、現在は森の中から首を突き出しているように見える。
神殿の前にはたくさんの石碑が立っており、支配者たちの姿が浮き彫りにされたレリーフがある。
ティカルの中央部にある1号神殿は高さ51メートルのピラミッド状の建築物で、古典期マヤを代表する建築物である。
最上部の神殿入口でジャガーの彫刻が発見されたために「大ジャガーの神殿」とも呼ばれる。
ハサウ・チャン・カウィールが埋葬されており、734年に造られた。
その向かいの2号神殿もハサウ・チャン・カウィールのときに造られた。
両神殿の南北に中央アクロポリスと北アクロポリスがあり、多数の建築物がひしめきあっている。
次代のイキン・チャン・カウィールは南東の6号神殿(碑文の神殿)と、西の巨大な4号神殿を造った。
遺跡にはまたピラミッドが東西に2つ並んだツイン・ピラミッド複合体が7つある。
これらは20年ごとのカトゥンの終わりを祝うための場所として造られた。
「失われた世界」(Mundo Perdido)と名づけられた地域は先古典期の祭祀遺跡群で、後に何度も再建された。
住所:Tikal, グアテマラ [地図]
360°写真(ティカル遺跡)
登録年: 1979年
登録区分: 複合遺産
営業時間:06:00〜18:00
電話番号:+502 2239 5000
ウェブサイト:
行き方:世界遺産ティカル公園へは、グアテマラシティから国内線に乗り換えて近隣の街フローレスまで行きます(グアテマラシティからもバスが出ていますが、約8時間かかります)。
フローレスからティカル国立公園までは、フローレスのツアー会社を利用するとスムーズにいくことができ、ガイド付きツアーもあります。
また、お隣の国ベリーズを経由して向かう場合、ベリーズシティからツアーバスが出ており、4時間程で公園に到着します。
国境とフローレスを結ぶ道には沢山のバスが走っているので、ティカルに来るためのオプションも豊富にあります!
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年4月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:自然と動物と共生する世界遺産ティカル国立公園の神秘と魅力
ティカル国立公園に行って下さい。 Ir al Parque Nacional Tikal.
ティカル国立公園はどこですか? ¿Dónde está el Parque Nacional Tikal?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2.アンティグア・グアテマラ antigua guatemala
アンティグア・グアテマラ(Antigua Guatemala)は、グアテマラ・サカテペケス県にある都市。
市名は単にアンティグア(Antigua)またはラ・アンティグアとも呼ばれることが多い。
同名の基礎自治体の中心地であるとともに、サカテペケス県の県都になっている。
グアテマラ高地に位置し、スペインのムデハル様式の影響を受けたバロック建築と、植民地時代に建てられた多数の教会の遺構で知られている。
ユネスコの世界遺産に登録されている。
1979年、ユネスコは、アンティグア・グアテマラを世界遺産に登録した。
現在、アンティグア・グアテマラには、以下のような物件が文化遺産として残る。
- カプチナス教会・修道院 – 1736年に建設された教会、修道院
- アンティグア・グアテマラ大聖堂 – 正式名称サンホセ大聖堂。1541年に建設され、1773年の大地震のあとに再建された。
- ラ・メルセー教会 – 1751年建設。1855年に再建された。
- サン・フランシンコ教会- 1541年に建設された教会。
- サント・ドミンゴ修道院跡 – 1773年の地震の後には、廃墟として放置されている。現在は、一部がホテルとなっている。
- エルマーノ・ペドロ病院 – 1663年、ドミニコ会修道院の手によって建設された病院。
住所:5a Avenida Norte 28, Antigua Guatemala, グアテマラ [地図]
360°写真(Santa Catalina Arch)
登録年: 1979年
登録区分: 文化遺産
営業時間:24時間営業
ウェブサイト:
行き方:日本からグアテマラシティへの直行便はないため、北米や中南米の都市などを経由します。
ラ・アウロラ国際空港はグアテマラシティ市街地の南に位置していてとても便利。
アンティグア・グアテマラまで車なら1時間もかかりません。
ラ・アウロラ国際空港からアンティグア・グアテマラへ行くなら、タクシーがおすすめです。
料金メーターが付いている黄色いタクシーや緑色のタクシーを利用しましょう。
地元の人の足となっているチキンバスは、派手なペイントが楽しいグアテマラの名物。
輸入した中古スクールバスに鮮やかなペイントを施したチキンバスは見ているだけで楽しめますが、治安面で不安があります。
乗りたい方は、よく調べてから乗るようにしてください。
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年4月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:コロニアル建築が残るカラフルな世界遺産、アンティグア・グアテマラ
アンティグア・グアテマラに行って下さい。 Por favor vaya a Antigua y Guatemala.
アンティグア・グアテマラはどこですか? ¿Dónde está Antigua y Guatemala?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
3.キリグア遺跡公園 Parque Arqueológico Quiriguá
キリグア (Quiriguá) は、グアテマラ東端部、イサバル県のモタグア川中流域にある古典期に繁栄したマヤ遺跡のひとつである。
現在は、1981年に世界遺産に登録され、鉄道路線とモタグア川に挟まれたバナナ園の中央部に保存されている。
キリグアの価値が初めて公にされたのは、1840年にジョン・ロイド・スティーヴンズ (John Lloyd Stephens)とフレデリック・キャザウッド (Frederick Catherwood)が訪れて以来である。
当時の情勢が彼らにとってあまり都合の良いものでなかったため、短期間にとどまったが、キャザウッドは、その短期間の間に2基の石碑の見事なスケッチをし、その絵はスティーヴンズの著書「中央アメリカ、チャパス、ユカタンの旅での出来事」 (Incident of Travel in Central America, Chiapas and Yucatan)に簡単な説明つきで載っている。
キリグアについてもっと長い記述をしたのは、ドイツ人探検家カール・シェルツアー (Karl Scherzer)の著作である。
アルフレッド・モーズレー (Alfred Maudslay)は、1881年、1882年、1883年、キリグアで宿営し、詳細な調査と視覚に訴える石碑、石彫などあらゆる記念物の写真記録と小規模な発掘調査、マヤ文字の刻まれた石碑や主要な石彫の石膏型をとって、論文を著した。
石膏型は大英博物館へ送られた。
モーズレーは、1894年に再びキリグアを訪れた。
1910年、ユナイテッド・フルーツがキリグアを買い取り、遺跡の周囲はすべてバナナ農園となった。
バナナ農園はキリグアの周囲30エーカー(約121,000m2)に及んだ。
ニューメキシコのサンタフェのアメリカ考古学院(後の先端研究学院 (School for Advanced Research) )のエドガー・リー・ヒュウェット (Edgar Lee Hewett) とシルヴァヌス・モーリーによって1910年から1914年にかけて調査が行われた。
キリグアの石碑からヒュウェットによって石膏の鋳型から造られたキリグアの石碑のレプリカは、1915年カリフォルニア州サン・ディエゴで行なわれたパナマ・カリフォルニア博覧会 (Panama-California Exposition)で展示された。
Aldous Huxley 卿は、キリグアの石碑や記念碑について「これは人間の時間と事物に対する勝利であるとともに、時間と事物の人間に対する勝利である。」と評している。
1970年にグアテマラの国立記念物 (Monumento Nacional) に指定され、1975年に遺跡公園 (Parque Arqueológico) が開設された。
1975年から1980年を通してペンシルベニア大、ナショナル・ジオグラフィック・ソサエティとグアテマラ政府がスポンサーとなってキリグアの調査プロジェクトが行なわれた。
1981年にその卓越した石彫のすばらしさから世界遺産に登録された。
住所:7X95+FP9, Las Viñas, グアテマラ [地図]
360°写真(アルケオロヒコ・イ・ルイナス・デ・キリグア公園)
登録年: 1981年
登録区分: 文化遺産
営業時間:08:00〜17:00
電話番号:+502 2421 2800
ウェブサイト:
行き方:キリグアの遺跡公園と遺跡群に行くには、グアテマラシティ空港からタクシーでグアテマラシティ「ソナ1(zona1)区画」にあるバス停(Litegua Bus Station)まで行き、キルグアまでのチケットを買ってください。
どこのバス停で降りると一番便利なのかは、チケット購入時にご確認ください。
キリグア遺跡公園には5時間ほどで到着します。
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年4月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:マヤ文明の歴史を紐解く!世界遺産キリグアの遺跡公園と遺跡群の魅力
キリグア遺跡公園に行って下さい。 Dirígete al Parque Arqueológico Quiriguá.
キリグア遺跡公園はどこですか? ¿Dónde queda Parque Arqueológico Quiriguá?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
4.タカリク・アバフ国立考古公園 Parque Arqueológico Nacional Takarik Abab
アバフ・タカリク(Abaj Takalik)ないしタカリク・アバフは、メキシコ、チャパス州に隣接するグアテマラ、レタルレウ県(Retalhuleu)のエル・アシンタル市(El Asintal)管内、イシュチャヤ川(Ixchayá)の渓谷の西岸に位置する先古典期中期から後期(紀元前1000年頃~紀元後250年)にかけて繁栄した祭祀センターであって、多くの貴重な石碑や石彫の存在で知られる遺跡である。
遺跡は、太平洋岸斜面の標高680mから580mでゆるやかに北から南へ傾斜する斜面上に立地し、メキシコとエルサルバドルを含む南方を結び、かつ、グアテマラ高地と太平洋岸を結ぶ交易をおこなうのに格好の拠点であったと考えられ、標高680mから660mに位置する北部グループ、その南西に位置する西グループ、北部グループの真南、標高630mから580mに位置する中央グループに区分される。
遺跡の存在は19世紀後半から知られていたが、もともとうっそうとした熱帯雨林に被われていて、わずかに石碑やマウンドがあることが判別できる程度であったが、サトウキビやコーヒーのプランテーションが行なわれるとその全貌が認められるようになった。
しかし、イシュチャ渓谷の急斜面部分はいまだに熱帯林におおわれている。
1976年に、カルフォルニア大学バークレー校のジョン・グラハムが調査をおこなっている。
アバフ・タカリクの景観は、斜面を利用して平坦な基壇が階段状に連なっている状況である。
斜面の上に階段状に土を盛ってマウンドを築いたのか、もともとの地山を切りこんでマウンドを築いたのかは不明であるが、ひとつひとつの基壇の大きさが、幅140mから220mまで多様であり、高さも4.6mのものから9.4mのものまでばらばらであって、一定していないことを考えるともともとの地山を利用した可能性が高いと思われる。
基壇の表面には丸石が用いられている。
階段を持っている大きな基壇は表面に近隣地から採取した安山岩の分厚いブロックを貼っている。
住所:J7Q8+CX7, El Asintal, グアテマラ [地図]
360°写真(アバフ=タカリク)
登録年: 2022年
登録区分: 文化遺産
営業時間:07:00〜17:00
電話番号:+502 5207 7264
ウェブサイト:
行き方:ケツァルテナンゴ(グアテマラシティからバス5時間や、アンティグアから乗換ありでバス4時間や、パナハッチェルからバス3時間)から車で1時間。
バスの存在は不明。
タクシーは往復Q400から。アンティグアからツアーあり。
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年4月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:2024年グアテマラ世界遺産全4件と候補一覧/行き方と地図/動画・写真・評価
アバフ・タカリクに行って下さい。 Ve a Abav Takarik.
アバフ・タカリクはどこですか? ¿Dónde está Abav Takarik?