2024年5月27日掲載
1.ブルー・アンド・ジョン・クロウ・マウンテンズ Blue and John Crow Mountains
ブルー・アンド・ジョン・クロウ・マウンテンズ国立公園(Blue and John Crow Mountains National Park)はコーヒーの銘柄ブルーマウンテンで知られるブルー・マウンテン山脈を含むジャマイカの国立公園で、面積は国土の4.5 %にあたる495.2 km2である。
生物多様性に特色があり、西半球最大の蝶であるホメルスアゲハ(Papilio homerus)の希少な生息地であるとともに、絶滅が危惧されているジャマイカクロムクドリモドキの生息地、さらにはジャマイカボア、ジャマイカフチアの保護区でもある。
また、その核心部分は逃亡奴隷であるマルーンたちの自由獲得の歴史とも密接に関わることから、2015年にUNESCOの世界遺産リストに複合遺産として加えられた。
ジャマイカ初の世界遺産であるとともに、カリブ海島嶼国家では初の複合遺産である。
ブルー・マウンテン山脈はジャマイカ島の東3分の1を占める山脈である。
その最高峰は標高2,256 mのブルー・マウンテン峰であり、これが国内最高峰にもなっている。
コーヒーの銘柄ブルーマウンテンの栽培地であるが、歴史的には解放奴隷マルーンたちの反乱と自治の場でもあった。
1655年5月に、イングランド提督ウィリアム・ペンとロバート・ヴェネイブルス将軍(Robert Venables)に率いられたイギリスの探検隊がヒスパニョーラ島攻略に失敗した後、まだほとんど人がいなかったこの島を占領した。
元の入植者であったスペイン人たちは、手許の奴隷たちを解放して逃げ出した。
その奴隷たちは密林へと散り、島の東部にあるブルーマウンテン山脈の北斜面や島の西部にある入り組んだ地形のコックピット地帯(Cockpit)に、秘密の村々を形成した。
1世紀半の間、この2つの地域は多くの隠れ場所があったおかげで、逃亡奴隷であるマルーンたちの反乱の後方基地となった。
住所:686H+Q85 P.O, Buff Bay, ジャマイカ [地図]
360°写真(charles town maroon 博物館)
登録年: 2015年
登録区分: 複合遺産
営業時間:09:00〜17:00
電話番号:+1 876 365 6524
行き方:日本からジャマイカの首都キングストンの「ノーマン・マンレー国際空港」への直行便はありません。
アメリカやカナダを経由するのが一般的で、所要時間は20時間半ほどです。
キングストンからブルーマウンテンへは車で約1時間。
キングストン発のツアーを利用するのも便利でオススメです。
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年4月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:大自然の宝箱!世界遺産「ブルー・アンド・ジョン・クロウ・マウンテンズ」
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