2024年10月11日更新
9.アンデスの道路網カパック・ニャン Red vial andina Capac Nyan
インカ道(Qhapaq Ñan〈カパック・ニャン〉)は、インカ帝国(タワンティン・スウユ)が整備した道路網である。
インカの最盛期には、現在のペルー、ボリビアを中心としてチリ、アルゼンチン、エクアドル、コロンビアまで敷設されていた。
ケチュア語のカパック・ニャン とは「王の道」という意味である。
2014年の第38回ユネスコ世界遺産委員会で、文化の道として6カ国共同で世界遺産に登録された。
住所:Tilcara, Jujuy, アルゼンチン [地図]
360°写真(Pucará de Tilcara)
登録年: 2014年
登録区分: 文化遺産
電話番号:+54 388 422 1325
行き方:アルゼンチンの世界遺産カパック・ニャンは、ティルカラからスタートしてみましょう。
まずは飛行機で、アメリカを経由してアルゼンチンのブエノスアイレスまで行きます。
エセイサ国際空港からバスかタクシーで同市内のホルヘ・ニューベリー空港へ移動し、国内線に乗り換えて、次はサルタを目指します。
サルタには宿泊施設や観光案内所がそろっており、ティルカラのプカラ遺跡や、近隣の世界遺産ケブラーダ・デ・ウマワーカへ行くツアーもある。
参考URL:アルゼンチン編、世界遺産「カパック・ニャン アンデスの道」
カパック・ニャンに行って下さい。 Por favor, ve a Kapak Nyan.
カパック・ニャンはどこですか? ¿Dónde está Kapak Nyan?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
10.ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献- Las obras arquitectónicas de Le Corbusier -Contribuciones destacadas al movimiento arquitectónico moderno-
ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-は、20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした一人であるル・コルビュジエの作品群、ことにその中でも傑作とされる住宅、工場、宗教建築などをまとめて世界遺産リストに登録した物件である。
世界各地に残るル・コルビュジエの建築作品のうち、フランスを中心とする7か国に残る建築群が対象となっており、大陸を跨ぐ初の世界遺産登録となった。
スイス出身の建築家ル・コルビュジエは「近代建築の五原則」を定式化し、近代建築運動を推進する上でも大きな影響力を持った。
そのため、20世紀の建築が評価され、世界遺産に登録されるものも複数現われる中で、彼の作品の世界遺産登録をめざす機運が高まった。
21世紀になるとフランスのル・コルビュジエ財団が中心となって登録への動きが本格化し、推薦資産の選定が国際的な呼びかけとともに行われるようになった。
住所:Av. 53 320, B1900BAU La Plata, Provincia de Buenos Aires, アルゼンチン [地図]
360°写真(クルチェット邸)
登録年: 2016年
登録区分: 文化遺産
営業時間:13:00~17:00、休日(月曜日、火曜日、水曜日)
電話番号:+54 221 482 2631
ウェブサイト:
行き方: アルゼンチン・ブエノスアイレス州の州都、ラ・プラタには南米唯一のル・コルビュジエによる建築「クルチェット邸」があります。
外科医のペドロ・ドミンゴ・クルチェットのための邸宅は住居と診療所を兼ねており、1949年に建てられました。
【ラ・プラタへの行き方】
ブエノスアイレスのコンスティトゥシオン(Constitución)駅からLa Plata行きの電車に乗って1時間弱。
乗り換えはありません。電車は15-20分おきに出ています。
ブエノスアイレス市内からコンスティトゥシオン駅へは地下鉄でアクセスできます。
参考URL:南米唯一のル・コルビュジエ建築。アルゼンチン・ブエノスアイレス近郊の「クルチェット邸」
クルチェット邸に行って下さい。 Por favor, ve a la mansión Curutchet.
クルチェット邸はどこですか? ¿Dónde está la Mansión Curutchet?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
11.ロス・アレルセス国立公園 Parque Nacional Los Alerces
ロス・アレルセス国立公園(Parque Nacional Los Alerces)は、アルゼンチン、パタゴニア地方のチュブ州のアンデス山脈内に位置する国立公園である。
公園は、マプチェ族からラウアン(lahuán)と呼ばれるパタゴニアヒバの森林と、その他のパタゴニアアンデスの植物相を保護することを目的として、1937年に設立された。
2017年にはユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。
公園の西側の境界はチリとの国境と一致している。公園内に連なって存在する氷河が、モレーン、カール、澄んだ湖などの、この地域における特徴的な景観を作り出している。
植生は温帯林の深い森が支配的であるものの、岩場の多いアンデス山脈の高地では草地に取って代わられている。
公園内における非常に独特で象徴的な存在は、パタゴニアヒバ(Alerce)の森林である。
世界的に絶滅の危機に瀕しているパタゴニアヒバは、世界で2番目に長い寿命(3,600年以上)を持つ樹種である。
公園内のパタゴニアヒバの森林は非常に優れた保存状態にある。
この特性は、ほとんど手付かずの状態で残る最後の地域の一つとなっているパタゴニアの森林地帯の保護にとって極めて重要であり、動植物の固有種および絶滅危惧種の集団にとって貴重な生息地となっている。
住所:アルゼンチン チュブ州 [地図]
360°写真(フタラウフケン湖)
登録年: 2017年
登録区分: 自然遺産
行き方:最寄りの都市はチュブ州のエスケルで、ブエノスアイレスからは空路で約2時間30分。
エスケルから国立公園入口までは陸路でおよそ40㎞、車や船を使い、公園内の主要ポイントは日帰りで観光可能です。
参考URL:南米の新登録世界遺産、ロス・アレルセス国立公園
ロス・アレルセス国立公園に行って下さい。 Ir al Parque Nacional Los Alerces.
ロス・アレルセス国立公園はどこですか? ¿Dónde queda Parque Nacional Los Alerces?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
12.ESMA「記憶の場所」博物館 – かつての拘禁、拷問、絶滅の秘密センター ESMA Museo “Lugares de la Memoria” – Ex Centro Secreto de Detención, Tortura y Exterminio
この物件は、ブエノスアイレスの旧海軍整備士学校の複合施設内、旧士官宿舎にある。
ここは、1976年から1983年の民軍独裁政権時代、アルゼンチン海軍の主要な秘密拘置所であった。
軍事政権に対する武装・非暴力の反対勢力を壊滅させる国家戦略の一環として、ESMA(Escuela Superior de Mecánica de la Armada)の将校宿舎の建物は、ブエノスアイレスで拉致された反対勢力を監禁し、尋問、拷問、最終的には殺害するために使われた。(世界遺産センターHPより)
ベン・アリ政権下では、機密警察である「国家保安庁」が非常に強力で、政治的な異議申し立てや反体制的な活動を行った市民や政治家、活動家、ジャーナリストが拘禁・拷問されるなどの人権侵害が横行していた。
エスマ博物館は、このような時代の歴史的背景や残虐行為、人権侵害について証言し、社会的な意識を高める役割を果たしている。
博物館では、拷問器具や拘禁時の状況を再現した展示物、被害者の記録、写真、ビデオ、口述歴史などが展示されており、これらを通じて拷問や拘禁の実態、被害者の体験、生存者の声が伝えられている。
また、これらの展示を通じて、過去の犯罪行為が糾弾され、未来の世代に向けて再発防止の教訓が伝えられる役割も果たしている。
ESMA博物館は、現在では人権の尊重と民主主義の重要性を強調する施設として、訪れる人々にとって教育的かつ感動的な体験の場となっている。
本遺産は、「記憶の場」として登録されている。
住所:Av. del Libertador 8151 / 8571, C1429 BNB, Cdad. Autónoma de Buenos Aires, アルゼンチン [地図]
360°写真(Museo Sitio de Memoria ESMA)
登録年: 2023年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~17:00、休日(月曜日)
ウェブサイト:
行き方:ブエノスアイレス市のいちばん北のヌニェス地区にあります。
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年8月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:「記憶の場」博物館(旧アルゼンチン海軍技術学校)
ESMA博物館に行って下さい。 Ir al Museo ESMA.
ESMA博物館はどこですか? ¿Dónde está el Museo ESMA?
出典元: 世界遺産を学ぶ