2023年11月1日掲載
1.スライマン‐トー聖山 Ыйык Сулаймант тоосу
スライマン=トーないしスレイマン=トーは、キルギス第二の都市オシ近郊にある山である。
山の名前は「スライマーンの山」の意味で、預言者のスライマーン(ソロモン)が逗留したとされる伝説に従って18世紀に名づけられたものである。
崇拝の対象となってきた文化的景観として、2009年には、キルギスでは初めてユネスコの世界遺産リストに登録された。
かつては、イスラーム伝播以前からの伝統的な信仰にとっても、ムスリムにとっても重要な巡礼地となっていた。
この山はいまなお地元のムスリムたちの崇拝の対象となっており、モスクのある最高峰への階段が設置されている。
そのモスクは1510年に建設されたもので、20世紀に大規模な修復をほどこされたものである。
この山の信仰の歴史は古く、新石器時代に遡る線刻画などが刻まれた礼拝所なども残っている。
岩山はフェルガナ渓谷の平原から出し抜けに屹立しており、優れた景観とともに、地元民にとっても旅人にとっても人気の場所となっている。
スライマーンは『クルアーン』における預言者の一人で、山には彼の墓とされてきた社もある。
伝説によれば、頂上にあるその社に登り、聖なる岩を横切っている広場で腹ばいになると、健康な子供を授かるとされている。
山の木々や茂みには無数の小さな布切れが結び付けられている。
それらは訪れた人々が願掛けで結んでいったものである。
山にはソビエト連邦時代に作られた博物館もあり、出土した考古資料や歴史についての展示をしている。
山腹のふもと近くは共同墓地になっている。
住所:GQHM+C5R, Osh, キルギス [地図]
360°写真
登録年: 2009年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00~18:00
行き方:日本からキルギスの首都ビシュケクまでは、モスクワ経由で約15時間、ビシュケクからオシまでは国内線で約45分です。
但し、外務省海外安全ホームページでは不要不急の渡航は止めてください地域となっています。(2023年9月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:スライマン‐トー聖山
スライマン-トー聖山まで行って下さい。Ыйык Сулайман-Тоого барыңыз.
スライマン-トー聖山はどこですか?Ыйык Сулайман тоосу кайда?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2.シルクロード : 長安=天山回廊の交易路網 Жибек жолу: Чанъань-Тяньшань коридорунун соода жолу тармагы
ユーラシア大陸の東西交流史において重要な役割を果たしたシルクロードは、その歴史的意義からUNESCOの世界遺産リストへの登録が目指されており、第一号として中華人民共和国(中国)、カザフスタン、キルギスの関連遺跡など計33件が2014年に「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」の名で登録された。
世界遺産登録物件は中国22件、カザフスタン8件、キルギス3件の計33件で構成されており、それらを相互に繋いでいる交易路についても、主要な路線は登録されている。
それは内容からは「中心都市」(Sites of Central Towns, 11件)、「交易拠点」(Sites of Trading Settlements, 6件)、「交通および防衛施設」(Sites of Transportation and Defense Facilities, 7件)、「宗教施設」(Religious Sites, 8件)、「関連遺跡」(Associated Sites, 1件)の5種に分類され、地域的には「中原地区」(Central China, 12件)、「河西回廊地区」(Hosi Corridor, 3件)、「天山南路・天山北路地区」(North and South Tian-shan Mountains, 6件)、「ジェティ・ス地区」(Zhetysu Region, 11件)の4地区に分類されている。
ジェティ・ス地区はイシク・クル周辺の肥沃な地域で、エフタル、カラキタイ、カラハン朝、カルルク、トゥルギシ、西突厥、楼蘭など、様々な民族が時代ごとに築いた諸国家の姿を伝える巨大な都市遺跡、および小規模な交易拠点(「交易拠点」に分類される遺跡はこの地区にしかない)などを対象としている。
これらは規模の点で大きく異なるが、城壁に囲まれた集落という点で共通する。
「中心都市」に分類されているのは、碎葉城(アクベシム)、バラサグン(ブラナ)、ネヴァケト(クラスナヤ・レーチカ)、カヤリクの4件である。
このうち、イリ渓谷最大の都市だったカヤリクがカザフスタンにあるのを除けば、いずれもキルギスにあり、キルギスの構成資産はこれらで全部である。
アクベシム遺跡はソグド人都市を前身とする、7世紀の都城遺跡である。
当時この地を支配していたのは西突厥で、玄奘もこの地で西突厥の可汗を訪ねている。
しかし、唐は7世紀半ばにこれを滅ぼし、碎葉城を置いたのである。
バラサグンはカラハン朝の首都、ついで西遼の首都となった遺跡で、高さ24 m の円錐塔「ブラナの塔」が残る。
クラスナヤ・レーチカはチュー渓谷、タラス渓谷を含むセミレチエ地方で最大とされる遺跡で、全体は21世紀初頭の時点でも発掘しきれていない。
時期は7世紀から9世紀とされる。
住所:54 Борончиева, Tokmok, キルギス [地図]
360°写真(ブラナの塔)
登録年: 2014年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00~19:00
電話番号:+996 554 224 697
行き方:ブラナの塔はキルギス観光の拠点であるビシュケク首都から60キロしか離れていませんから行き方とアクセスが非常に便利で、日帰りの観光に最適です。
まずはビシュケク市内の東バスターミナル(ボストチ二ーアフトボクザル)からトクモクという町まで行く乗り合いバスに乗っていきます。
交通代が50ソム、移動時間が1時間以上です。
トクモクに到着したら、バスターミナルで降りてタクシーに乗り継いて、ブラナ塔へ移動。
交渉と運転手によってタクシー代が違いますが平均的に片道300‐400ソムくらいです。
しかし見学し終わるまで運転手を待たせる場合はお金がもっとかかりますので気をつけてください。
何時間くらい見学するのを事前に運転手に話しておいて、待ってもらったほうがいいです。
ビシュケクへ帰りが同じ行き方でいいです。タクシーと乗り合いバスで帰ります。
但し、外務省海外安全ホームページでは十分注意地域となっています。(2023年9月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:ブラナの塔~行き方・アクセス【キルギス世界遺産】
ブラナの塔まで行って下さい。Сураныч, Бурана мунарасына барыңыз.
ブラナの塔はどこですか?Бурана мунарасы кайда?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
3.西天山 Батыш Тензан
西天山(にしてんざん、にしティエンシャン)は、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスの3か国に共有されているUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。
天山山脈西部の複数の自然保護区を内包し、生物多様性についての顕著な普遍的価値を認められて登録された。
中華人民共和国(中国)から中央アジア諸国にまたがる天山山脈では、その中国領内の自然が「新疆天山」として、2013年の第37回世界遺産委員会で登録されていた。
その決議に際し、世界遺産委員会は拡大登録への期待を付帯決議に盛り込んでいた。
ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスの3か国による西天山の推薦は新疆天山の拡大登録ではないが、関連性はあるものと認識されている。
住所:キルギス [地図]
360°写真(サリ=チェレク湖)
登録年: 2016年
登録区分: 自然遺産
行き方:サリ=チェレク湖はチャトカル山脈のふもとにあり、海抜 1940 m、ビシュケクから 500 km の場所にあります。
湖は非常に小さく、南西から北東に 7.5 km 伸びています。
湖は、通常のマイクロバスが通らないジャララバード地域の北西部の交通量の多い道路から約 2,000 メートル離れた標高に位置しています。
ユネスコが後援するサリ・チェレク生物圏保護区への入り口であるアルキトの村から徒歩で南側を歩くと、海岸まで20キロという短い距離ではありません。
そして、湖のそばで一晩滞在することは許可されておらず、これには条件がないことを考えると、Sary-Chelekを見たい「馬のない」人にとって唯一の選択肢は、仲間の旅行者を探すか、車を借りることです。
但し、外務省海外安全ホームページでは不要不急の渡航は止めてください地域となっています。(2023年9月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:キルギスタン。 サリ・チェレク
サリ・チェレク湖まで行って下さい。Сары Черек көлүнө барыңыз.
サリ・チェレク湖はどこですか?Сары Черек көлү кайда?