2024年7月4日掲載
1.ベニ・ハンマードの城塞 قلعة بني مطروق
ベニ・ハンマードの城塞は、アルジェリアのムシラ (M’Sila) にある考古遺跡。
1980年にユネスコの世界遺産に登録された。
城塞は、ホドナ (Hodna) の山岳地帯の標高1000m以上のところにあり、アルジェの建市者ブルッギン・イブン・ジリ (Buluggin ibn Ziri) の息子ハンマード・イブン・ブルッギン (en:Hammad ibn Buluggin) が、建造計画を立てて1007年に建造したものである。
ハンマードはハンマード朝の始祖であり、この城塞都市は首都となった。
その後、この都市はハンマード朝の繁栄を象徴する北アフリカで最も栄えた町のひとつになったが、1090年にバヌ・ヒラル (Banu Hilal) の脅威にさらされると廃れ、1152年にはムワッヒド朝によって一部が破壊された。
イスラーム都市の廃墟であるこの城塞の内部には、ムワッヒド朝によって一部破壊されたが、7kmにわたる城壁が築かれており、モスク、ミナレット、宮殿群などの多くの史跡が残っている。
宮殿の遺跡はハンマード朝時代の輝きを証するものである。宮殿は天幕によって、庭園、水利機構と三分されていた。
この城塞にある、アルジェリアで知られているものとして最大級のモスクは、マグレブにある優れた宗教建築物であるケルアンの大モスクと同様の建築的諸観点を提供してくれるのである。
このモスクには、13の本堂と8つの梁間のある巨大礼拝堂がある。
また、高さ20mのミナレットは、セビリャ大聖堂のヒエルダ(鐘楼)とも比肩しうるものである。
発掘調査の結果、陶器類や、宝石装飾品類、貨幣類なども発見されており、これらはハンマード朝の洗練された芸術水準を示すものである。
それらは、アルジェやコンスタンティーヌの博物館に展示されている。
住所:RQCQ+FRM, Maadid, アルジェリア [地図]
360°写真(ベニ・ハンマードの城塞)
登録年: 1980年
登録区分: 文化遺産
行き方:アルジェリアの首都アルジェまでの直行便はありませんので、アジア主要空港または中東主要空港での乗り継ぎが必要です。
首都アルジェから距離で300km車で4時間前後です。
またはアルジェ航空の国内線でセティフという町まで行き、そこからなら距離100kmちょっとなので車で2時間程です。
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年5月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:山の麓にそびえ立つミナレットが美しいベニ・ハンマード要塞
ベニ・ハンマードの城塞まで行って下さい。 الذهاب إلى قلعة بني مطروق.
ベニ・ハンマードの城塞はどこですか? أين تقع قلعة بني مطروق؟
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2.ムザブの谷 وادي مزاب
ムザブは、アルジェリア中部ガルダイア県にある地方の名。
アルジェの南600kmに位置する。
新石器時代以降、この地方には洞穴で暮らす人々が住んでいた。
この最初の住人たちのことは余り分かっていない。歴史上、ムザブには25の町が現れ、消えていった。
9世紀以降、当時余り人がいなくなっていたムザブは、ムザブ人 (Mozabite) とも呼ばれることになるイバード派ベルベル人たちの避難所となった。
18世紀以降には、ムザブは、ナツメヤシ、塩、象牙、武器、奴隷などを取引していたサハラ交易のキャラバンの寄留地として重要になった。
そして、アルジェやチュニスのようなマグレブ北部の町々に居を定めたムザブ人たちは、その商才を遺憾なく発揮した。
フランス人によってエル=アガ (El-Aghuat) が奪われた後、ムザブ人はアルジェ総督府との間で、自治権の代償に年1800フランを支払う契約を交わした。
1853年には、ムザブの7都市連合は、ムザブでの自治を保障する条約をフランスとの間で締結した。
しかし、ノマドの度重なる侵入の結果、フランスは1882年にムザブを植民地化した。
フランスは、それ以降、この地のオアシスの灌漑システムを発展させた。
住所:アルジェリア [地図]
360°写真(M’Zab)
登録年: 1982年
登録区分: 文化遺産
行き方:日本からアルジェリアへの直行便はないため、パリやイスタンブール、またはドーハやドバイ経由で行くことになります。
どのルートでも所要時間はおよそ20時間。
アルジェリアの首都アルジェからガルダイアの町までバスでおよそ10時間ほどです。
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年5月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:砂漠の中の世界遺産!城壁に囲まれた中世の街並みが残るムザブの谷をご紹介
ムザブの谷まで行って下さい。 الذهاب إلى وادي مزاب.
ムザブの谷はどこですか? أين يقع وادي مزاب؟
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
3. タッシリ・ナジェール طاسيلي نجار
タッシリ・ナジェール(ベルベル語: Tasili n Ajjer)は、アルジェリア南東部、サハラ砂漠にある台地状の山脈。
およそ500kmにわたり拡がっており、最高点は標高2158mの Adrar Afao(北緯25度10分、東経8度11分)である。
最も近い町は山脈の南西約10kmにあるジャーネットである。
台地を侵食した渓谷にはイトスギが点在し、考古学的な景観も含んでいることから、「タッシリ・ナジェール国立公園」として国立公園、生物圏保護区、ラムサール条約登録地に指定されており、ユネスコの世界遺産にも登録されている。
山脈はまた、先史的な岩絵群や他の考古学的景観で知られている。
それらは、一帯が砂漠でなくサバンナに恵まれ湿潤だった新石器時代に遡るものである。
岩絵には、牛の群れ、ワニなどの大型生物、狩猟や舞踏といった人々の活動などを活写している。
その様式は『ングニ族以前の南アフリカ美術』 (pre-Nguni art) や、西暦1200年以前にサン族によって描かれた洞窟壁画などとも類似性を持つものがある。
住所:R47M+CGQ, Illizi, アルジェリア [地図]
360°写真(タシリ・ナージュジェ国立公園)
登録年: 1982年
登録区分: 複合遺産
営業時間:24時間営業
行き方:アルジェリアの世界遺産タッシリ・ナジェールへは、まず首都アルジェから飛行機でジャネットまで。
ジャネットからタッシリ・ナジェールの入口までは車で行くことができます。
そこからはロバに荷物を乗せ、徒歩で散策します。
外務省海外安全ホームページでは渡航中止勧告地域です。(2024年5月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:悠久の時を紡ぐ壁画、アルジェリアの世界遺産タッシリ・ナジェール
タッシリ・ナジェールまで行って下さい。 اذهب إلى الطاسيلي نجار.
タッシリ・ナジェールはどこですか? أين الطاسيلي النجار؟
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
4. ティパサ تيبازة
ティパサ (ベルベル語:ⵜⵉⵒⴰⵣⴰ, アラビア語:تيبازة) は、アルジェリア沿岸部にあるティパサ県の県庁所在地。
1857年に建造されたその近代的な町並みは、砂浜でひときわ目立っている。
町の名前はアラビア語で「荒廃した都市」の意味である。
その名前の由来となった古代ローマの遺跡群が町には残り、ユネスコの世界遺産にも登録されている。
アルジェリアの他のローマ都市遺跡であるジェミラ、ティムガッドなどと同時に、ユネスコの世界遺産に登録された。
登録されたのは、ティパサ西部考古公園(Tipasa: Parc archaéologique ouest, 世界遺産ID193-001)、ティパサ東部考古公園 (Tipasa: Parc archaéologique est, ID193-002) 、死者記念塔 (Mausoleum Kbor er Roumia, ID193-003) の3物件である。
住所:HCVV+CHG, Chemin De Ruines, Romaines, アルジェリア [地図]
360°写真(Historic site Tipasa)
登録年: 1982年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00〜17:00
行き方:世界遺産ティパサへ行くには、まずはアルジェリアの首都アルジェを目指しましょう。
アルジェのハブ空港であるウアリ・ブーメディアン空港までは、日本からの直行便はありません。
ドバイやイスタンブール、北京などを経由するのが一般的です。
アルジェからティパサまでは、バスかタクシーでおよそ1時間です。
ティパサにはリゾートホテルをはじめ宿泊施設も整備されていますが、アルジェから日帰りできる距離なのでツアーに参加するのもオススメです。
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年5月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:地中海を見下ろす古代ローマの遺跡群!アルジェリアの世界遺産ティパサ
世界遺産ティパサまで行って下さい。 يرجى الذهاب إلى تيبازة، أحد مواقع التراث العالمي.
世界遺産ティパサはどこですか? أين يقع موقع التراث العالمي تيبازة؟