2024年7月6日掲載

ティムガッド

ティムガッド

5.ティムガッド  تيم جاد

ティムガッド (تيمقاد ; Thamugadi) は、西暦100年頃にトラヤヌス帝によって建設された古代ローマの植民都市である。

古代ローマ時代にはタムガス (Thamugas) と呼ばれていた。

ティムガッドの遺跡は、古代ローマの都市計画に碁盤目状の区画が導入された例を伝える、現存する最良の遺跡の一つである。

長い間砂に埋もれていたことから保存状態がよく、「アフリカのポンペイ」の異名をとる。

遺跡は、現アルジェリアのバトナ (Batna) から35kmのところにある。

この町は元々、オーレス山地近隣における対ベルベル人の要塞とすることを主目的に、何もないところに建市された軍事植民地であった。

最初にそこに居住したのは、古代ローマ軍での数年の軍役を終え、その見返りに土地を給付されたパルティア人が大半であった。

6つの道の交差点に位置したこの町には壁が張り巡らされていたが、城塞都市といえるものではなかった。

本来は収容人員15000人を想定して設計された都市であったが、すぐに予定をオーバーし、碁盤目状の区画の外側に、より柔軟な区画設計で拡大していった。

本来のローマの碁盤目状の区画は、部分的に復元されたコリント式の円柱が並んでいる東西方向のデクマヌス・マクシムス通りと南北方向のカルド・マクシムス通りによって線引きされている直行的デザインのうちに、大々的に見出すことが出来る。

カルドは町を完全に貫くものではなく、デクマヌスとの交差点にあたるフォルムで止まっている。

デクマヌスの西端には、高さ12mの凱旋門「トラヤヌスの門」がそびえている。

この門は、1900年に部分的に修復されている。

門は主に砂岩で出来ており、3つのアーチを持つコリント様式に属している。

この凱旋門は「ティムガッドの門」としても知られている。

トラヤヌス帝は多くの「トラヤヌス門」を作ったので、この「ティムガッドの門」はそれらのひとつに過ぎない。

住所:FFP9+W3P, Timgad, アルジェリア [地図]


登録年: 1982年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00〜18:00

行き方:ティムガッドにはアルジェリアの玄関口として知られるウアリ・ブーメディアン空港を経由して向かうコースがメジャーです。

ウアリ・ブーメディアン空港からバトナ空港までは直行便で1時間弱です。

バトナ空港からティムガッドまでは20kmほど。

そのほかアルジェリア第三の都市コンスタンティーヌからバスでおよそ3時間で行くこともできます。

外務省海外安全ホームページでは不要不急の渡航中止地域です。(2024年5月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:アフリカのポンペイ!?アルジェリアの世界遺産ティムガッドを見に行こう!

ティムガッドまで行って下さい。  من فضلك اذهب إلى تيمقاد.

ティムガッドはどこですか?  أين تقع تيمقاد؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

6.ジェミラ  جيميلا

ジェミラ (Djémila, جميلة) は、アルジェリアの北東の岸に近い山村である。

村の名前はアラビア語で「美しいもの」を指す。

それ以前のラテン語での名称はクイクルム (Cuiculum) だった。

古代ローマ時代の遺跡が良好な保存状態で現存していることから、1982年にユネスコの世界遺産に登録されている。

特に、山の地形に合わせてローマ建築が持ち込まれた点に特色があり、劇場、2つの集会場、寺院、バシリカ、アーチ、街路、住居群などが現存している。

ジェミラはコンスタンティーヌやカビリ (Petite Kabylie) に隣接する地域にあり、アルジェリアの中でも、重要な歴史的価値を引き継いだ出色の古代遺跡を持つ村となっている。

良好な保存状態のローマ遺跡群は、Harshの集会場周辺に集まっている。この集会場は、舗装された正方形のもので、入り口には威風堂々たる門が構えている。

ジェミラは元々、クイクルムの名で西暦1世紀に建てられた植民都市である。

当初は兵たちの居住地だったのだが、後には大商いを行う市場町になった。

町の発展は主に穀物やオリーブなどの農作物によって支えられていた。

しかし、ローマ帝国が没落した後、都市は緩やかに廃れていった。

後にムスリムが一帯を制圧した時、彼らはこの村に再入植しようとはしなかったが、名前を「美しいもの」を意味するアラビア語に改称した。

住所:Archaeological site and museum, Djemila 19025 アルジェリア [地図]


登録年: 1982年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00〜17:00
電話番号:+213 777 61 51 47
ウェブサイト

行き方:日本からアルジェリアまでの直行便はないため、ヨーロッパの主要都市を経由して行くのが一般的。

パリやローマ、マドリッドなどの都市で乗り継いで行くことになります。

所要時間はおよそ15時間。

アルジェリアの首都アルジェからジェミラまでは、列車でおよそ5時間ほどです。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年5月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:北アフリカの花と謳われた美しきローマ遺跡!アルジェリアの世界遺産ジェミラ

ジェミラまで行って下さい。  من فضلك اذهب إلى جميلة.

ジェミラはどこですか?  أين جميلة؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

7. アルジェのカスバ  قصبة الجزائر

アルジェのカスバ」はアルジェリアの首都アルジェの旧市街を構成する一画の呼称。

ユネスコの世界遺産にも登録されている。

なお、アルジェリアにはカスバと呼ばれる市街は他にもあるが、単に「カスバ」といった場合には一般にこのアルジェのカスバを指す。

カスバはアラビア語で「城塞」という意味がある。

本来の意味でのカスバとは、オスマン帝国領下の16世紀において、アルジェの丘に建てられたオスマン帝国の太守の城塞のことである

この城塞と海岸線と起伏のある地形に囲まれた一帯で人口が増加し、アルジェの旧市街が形成された。

そして時代が下ると、この旧市街自体のことも「カスバ」と呼ばれるようになったのである。

カスバには宮殿やモスクは残っているが、植民地時代の残滓は大部分が姿を消している。

カスバの魅力は、高低差118mにも及ぶ起伏に富んだ地形そのものと、そこを縫うようにして伸びる、在りし日の謎と神秘に満ちたアルジェへいざなう曲がりくねった細い路地、そしてそこに建てられた家の外観や内部の特色などによって構成されている。

アルジェの家は家々に囲まれた泉のある四角い中庭に通じているのが特徴的である。

カスバの高いところは急勾配になっているので、路地のほとんどが階段状になっている。

専門家たちは、何世紀にも渡って互に支えあうように、そしてもつれ合うようにして建っている家々が織りなす建築上の奇観が、この急勾配の土地の上に作り上げられてきたことに驚嘆の色を隠さない。

住所:アルジェリア [地図]


登録年: 1992年
登録区分: 文化遺産

行き方:日本からアルジェのウアリ・ブーメディアン空港までの直行便はありません。

ドバイやドーハ、イスタンブール、北京などで乗継をする必要があります。

ウアリ・ブーメディアン国際空港から世界遺産アルジェのカスバまでは約20km、車で30分ほどです。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年5月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:海岸を見下ろす迷路のような世界遺産!アルジェリアの首都アルジェのカスバ

アルジェのカスバまで行って下さい。  الذهاب إلى القصبة بالجزائر العاصمة.

アルジェのカスバはどこですか?  أين تقع قصبة الجزائر؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』