2024年7月28日掲載
1. トゥルカナ湖国立公園群 Lake Turkana National Parks
トゥルカナ湖国立公園群は、ケニア北部のトゥルカナ湖(Lake Turkana、旧称ルドルフ湖、Lake Rudolf)の3つの国立公園の総称で、世界遺産。
東岸に立地するシビロイ国立公園(Sibiloi National Park)は1570平方キロメートルでエチオピア国境に30kmほど、湖の中央やや南の火山島のセントラル・アイランド国立公園(Central Island National Park)5平方キロメートル、南端近くのやはり火山島のサウス・アイランド国立公園(South Island National Park)39平方キロメートルからなる。
ケニアの他の国立公園と同じように、ケニア野生生物公社(Kenya Wildlife Service: KWS)が管理している。
荒涼とした湖岸に縁取られた翡翠色の湖水が、草木の生えていない絶壁の間を南北に伸びる印象的な景観、水鳥の大規模な生息地、数百万年前の人類および哺乳類、軟体動物の化石の産地、といった観光資源には恵まれている。
しかし、交通がきわめて不便な場所であるために訪問者は少ない。
水鳥、ナイルワニ、カバおよび数種類の毒ヘビの生息地であり、多様な鳥類相と砂漠環境を持つトゥルカナ湖の生態系は植物と動物の集団の研究に理想的な場所である。
また、先史時代の環境の理解につながるコービ・フォラ(Koobi Fora)の人類祖先の化石産地がある。
これらが世界遺産選定の理由である。
住所:ケニア [地図]
360°写真(トゥルカナ湖)
登録年: 1997年
登録区分: 自然遺産
行き方:ケニア北部は手つかずの自然が多く、道も舗装されていないため非常にアクセスが困難です。
「トゥルカナ湖国立公園群」までは、ケニアの首都ナイロビ(Nairobi)から距離にして約800km。
陸路で2~3日かかる上、激しいオフロードを走る必要があります。
空路で行く場合は、ロドワル(Lodwar)を拠点にすると良いでしょう。
ナイロビからのフライト時間は約100分で、その後、四輪駆動車に乗り換えて湖の畔にあるキャンプ地を目指します。
湖の上に浮かぶサウス・アイランド国立公園やセントラル・アイランド国立公園へは、ボートで渡ることができます。
外務省海外安全ホームページでは不要不急の渡航中止地域です。(2024年6月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:手つかずの自然が残るケニア最北の地・世界遺産トゥルカナ湖国立公園群
トゥルカナ湖に行って下さい。 Go to Lake Turkana.
トゥルカナ湖はどこですか? Where is Lake Turkana?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2.
Mount Kenya National Park/Natural Forestケニア山国立公園は、アフリカ第二位の山であるケニア山一帯を保護するために、1949年に設定された国立公園。
標高5199mの山のうち、3350m以上の地域が対象となっている。
自然林の保護区も含むが、森林保護区設定は国立公園に先んじるものであった。
1978年に生物圏保護区 (MAB) にも登録されており、1997年にはユネスコの世界遺産にも登録された。
ケニア山国立公園はグレビーシマウマの最大の生息地である。
他にはテリハトキ、シロハラクマタカ、アビシニアトラフズク、ウロコシャコ、オグロツグミヒタキ、エンビアマツバメ、シロハラアマツバメ、タイヨウチョウ科などの鳥類が生息しており、比較的標高の低い地域にはコロブスなどのサルおよびアフリカスイギュウなどが見られる。
低地の森林と竹林にはモリイノシシ、シロオマングース、クロサイ、スニ、ズグロダイカー、ヒョウ、キノボリハイラックス属、ゾウなどが生息し、ムーア地帯にはケニアサンモリジャコウネズミ、サバンナダイカー、イワダヌキ目などが、ケニア山の北斜面とヒンダー・バレーにはデバネズミがそれぞれ生息している。
一帯は火山の堆積物で土壌が肥沃であり、斜面を大量の水が流れてくれることから農業に適している。
このため、境界領域での人口増加が進んでおり、一部地域ではゾウなどが農地に迷い込まないように通電させた防壁を設置している場所もある。
植生に関しては、いわゆるジャイアントロベリアやジャイアントセネシオといった巨大な草本の群落が見られる点が特色の一つであり、固有種も数種類存在する。
1997年にケニア山国立公園などが、「ケニア山国立公園 / 自然林」(Mount Kenya National Park/Natural Forest ; Parc national/Forêt naturelle du mont Kenya) として登録され、2013年にレワ野生生物保全地域を加える形で拡大登録された。
住所:ケニア [地図]
360°写真(ケニア山)
登録年: 1997年
登録区分: 自然遺産
営業時間:06:00~18:00
電話番号:+254 716 493335
ウェブサイト:
行き方:ケニア山国立公園は、ケニアの首都ナイロビから120kmほど北に位置しています。
ナイロビのジョモ・ケニヤッタ国際空港から快適な舗装道路を約2時間、その後ラフロードを1時間ほど走ると、国立公園内のロッジに着くことができます。
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年6月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:赤道直下の世界遺産ケニア山国立公園/自然林でサファリや登山を楽しもう!
ケニア山国立公園に行って下さい。 Go to Mount Kenya National Park.
ケニア山国立公園はどこですか? Where is Mount Kenya National Park?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
3. ラム旧市街 Lamu Old Town
ラムはケニアのラム島の東海岸にある同島最大の都市。
ラム郡(Lamu County)の行政庁所在地でもある。
町が出来たのは14世紀のことで、サンゴの石とマングローブの木材で出来たスワヒリ系の建造物群がいまなお良好に現存している。
この東アフリカで現存する最古のスワヒリ建造物群が評価され、旧市街がユネスコの世界遺産に登録されている。
古い町並みの通りは狭く、自動車は通れないが、徒歩や自転車で見て回れば十分である。
なお、観光には地元で好まれるロバも使われる。
かつては奴隷貿易の中心地のひとつであった。
ラムの民族構成は多彩だが、主要なアラビア交易ルート上に位置したので、住民はほとんどがイスラム教徒である。
儀礼に使った角が多く展示されているラム博物館をはじめとして、町にはスワヒリ文化にゆかりのあるものや地元の郵便制度に関するものなど、博物館がいくつもある。
ソマリアの国境まで100km以上の距離があるが、2011年にはリゾート地に訪れる富裕者の誘拐を狙い同国の武装集団が出没し、治安の悪化が伝えられた。
住所:ケニア [地図]
360°写真(Lamu Museum)
登録年: 2001年
登録区分: 文化遺産
営業時間:08:00~17:00、08:00~17:30(土曜日、日曜日)
電話番号:+254 42 463373
行き方:世界遺産ラム旧市街のすぐ対岸にマンダ空港があり、空港とラムの間はフェリーで結ばれています。
マンダ空港へは、ナイロビから国内線に乗って行きます。
日本からナイロビのジョモ・ケニヤッタ国際空港への直行便はないので、イスタンブールやドバイ、バンコク、香港、広州などで乗り継ぐ必要があります。
ラムの旧市街は道幅が狭く、自動車は通れません。自転車かロバが市内の主要な移動手段です。
外務省海外安全ホームページでは渡航中止勧告地域です。(2024年6月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:現存する最古のスワヒリ建造物群!ケニアの世界遺産ラム旧市街
ラム旧市街に行って下さい。 Go to Lamu Old Town.
ラム旧市街はどこですか? Where is Lamu Old Town?
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
4. ミジケンダのカヤの聖なる森林群 Sacred Kaya Forests of Mijikenda
カヤ(Kaya)は、ケニア海岸部の後背地にあたる山間に築かれていた要塞化した村落のことである。
かつてミジケンダ諸民族にとって文化的・生活的に重要な拠点だった場所であり、ミジケンダの起源伝承とも結びついていた。
2008年にユネスコの世界遺産リストに登録されたものがある。
一方、カヤと周りの森林に関連するコミュニティの伝統と慣習も2009年にユネスコの無形文化遺産に登録された。
カヤは円形の村落で、それを外円状の森林が取り囲んでいる。
カヤの中央部には宗教上の重要な意味を持つ呪物(fingo、フィンゴ)が埋められており、その周囲に住居や集会場が展開している。
周囲の森林は外に繋がる2本の道を除けば人の手がはいらない原生林で、祖先の霊などが出現することもある聖なる(もしくは呪われた)森林と考えられており、材木の切り出しなどは認められていなかった。
住所:Kilifi, ケニア [地図]
360°写真(Sacred Mijikenda Kaya Forests)
登録年: 2008年
登録区分: 文化遺産
行き方:世界遺産に登録されているカヤは、個人で自由に見学することができません。
そのため、ミジケンダの人や保護する団体が運営するガイド付きのツアーに参加する必要があります。
観光の拠点となるのは、ケニアのモンバサ(Mombasa)。
カヤがある森林は、モンバサから北に車で2時間ほど移動したところにあります。
日本からモンバサまでは直行便がないので、アジアや中東、ヨーロッパで乗り継ぐ経由便を利用しましょう。
最低でも乗り継ぎは2回必要。
総移動時間は40時間を超えますので、スケジュールに余裕を持って行くことをおすすめします。
外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年6月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:多民族国家ケニアが誇る世界遺産!ミジケンダの聖なるカヤの森林
ミジケンダのカヤに行って下さい。 Go to Kaya in Mijikenda.
ミジケンダのカヤはどこですか? Where is Kaya in Mijikenda?