2024年8月1日掲載

カフジ=ビエガ国立公園引用:スカイチケット

カフジ=ビエガ国立公園
引用:スカイチケット

1. ヴィルンガ国立公園  Parc National des Virunga

ヴィルンガ国立公園(ヴィルンガこくりつこうえん、フランス語: Parc National des Virung)は、コンゴ民主共和国の北東部の北キヴ州、ルワンダやウガンダの国境近くにある多様な動物相を誇る国立公園である。

1925年創設のコンゴ民主共和国で最古の国立公園である。

多様な動物相の中でも、特にマウンテンゴリラとカバの生息地として研究対象にもなっていたのだが、隣国ルワンダの内戦で発生した難民の大量流入などで環境が悪化し、混乱のなかで多数のカバやゴリラが殺された。

さらに違法な木炭売買がゴリラの虐殺に拍車をかけており、2008年には公園のレンジャーによってマウンテンゴリラが虐殺される事件が発覚した

1925年に当時ベルギー領コンゴの一部だったこの地で、マウンテンゴリラの生息地の保護を目的として、ヴィルンガ火山群の一部が国立公園に指定された。

その後範囲を拡張していき、現在の国立公園になった。

なお、ベルギーの植民地時代には「アルバート国立公園」といった。

1990年代以降は、国内外の政変から国立公園が存在する北キヴ州全域が、複数の反政府武装勢力の支配下になっており、レンジャーの派遣も武装勢力の一つである人民防衛国民会議(CNDP)の了解の下で行なわれるなど、公園の管理が難しい状況におかれている

2014年4月15日、ベルギー人であるエマニュエル・ドゥ・メロード所長が、州都のゴマからリュマンガボにある自然保護協会へ移動中に襲撃を受け重傷となった

メロード所長は2014年5月22日にヴィルンガ国立公園での職務に復帰している。

住所:WGX7+WP7, Bulambo, コンゴ民主共和国(キンシャサ) [地図]

国立公園内のニイラゴンゴ山 引用:Wikipedia

国立公園内のニイラゴンゴ山
引用:Wikipedia

登録年: 1979年
登録区分: 自然遺産
営業時間:06:00~18:00、06:00~00:00(月曜日)
電話番号:+243 991 715 401
ウェブサイト

行き方:キサンガニから750kmほど東に位置するヴィルンガ国立公園へのアクセスは、車をチャーターするか、ツアーを申し込みます。

ウガンダ側からキソロ経由で入ることもできます。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年6月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:世界遺産「ヴィルンガ国立公園」の魅力!マウンテンゴリラに会える日は?

ヴィルンガ国立公園に行って下さい。 Allez au parc national des Virunga.

ヴィルンガ国立公園はどこですか? Où se trouve le parc national des Virunga ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2. カフジ=ビエガ国立公園  Parc national Kafzi-Biega

カフジ=ビエガ国立公園は、コンゴ民主共和国東部の国立公園。

ルワンダとの国境にあるキヴ湖西岸に広がる国立公園で、アルベルティーヌ溝帯とコンゴ盆地をまたぐ地域に位置する

カフジ山(標高3308m)とビエガ山(標高2790m)の森林地帯を含むことからその名がある。

主にグラウアーゴリラ(ヒガシローランドゴリラ)の保護を目的として1970年に設定され、1975年に当初の750km2から現在の6000km2に拡大された。

1980年にユネスコの世界遺産に登録されたが、環境の悪化から「危機にさらされている世界遺産」(危機遺産)リストにも登録されている。

グラウアーゴリラの生息地であるという点に、この国立公園の最大の特色がある。

ゴリラの亜種の中でも、グラウアーゴリラはコンゴ民主共和国東部を中心とする一帯の高地にしか生息していない固有種である。

他に、アフリカゾウ、ヒョウ、ライオン、チンパンジー、アフリカスイギュウ、ニシアカコロブス、ロエストモンキー、フクロウグエノンジャイアントジェネットミズジェネット、モリイノシシ、ボンゴなどの哺乳類、およびコンゴゴシキタイヨウチョウアフリカミドリヒロハシといった鳥類が生息している

住所:Tshivanga, Quartier général, Bukavu, コンゴ民主共和国(キンシャサ) [地図]

カフジ=ビエガ国立公園引用:スカイチケット

カフジ=ビエガ国立公園
引用:スカイチケット

登録年: 1980年
登録区分: 自然遺産
営業時間:24時間営業
電話番号:+243 992 116 464

行き方:日本からコンゴ民主共和国への直行便はありません。

ドバイやパリなどを経由し、コンゴ民主共和国の首都キンシャサにあるヌジリ国際空港へ向かいます。

ヌジリ国際空港から、カフジ-ビエガ国立公園の最寄りであるゴマ国際空港(Aéroport de Goma)まで飛行機で移動すると便利でしょう。

※2018年4月現在、カフジ-ビエガ国立公園やゴマ国際空港を含むコンゴ民主共和国北東部は、外務省の海外安全情報の危険度が「レベル4:退避勧告」です。

反政府勢力による非人道的行為の発生など依然予断を許さない状況が続いているため、目的を問わず渡航が禁止されています。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年6月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:ヒガシローランドゴリラが棲む世界遺産「カフジ-ビエガ国立公園」

カフジ-ビエガ国立公園に行って下さい。 Rendez-vous au parc national Kahuji-Biega.

カフジ-ビエガ国立公園はどこですか? Où se trouve Parc national Kahuji-Biega ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

3. ガランバ国立公園  Parc National de la Garamba

ガランバ国立公園は、コンゴ民主共和国北東部の南スーダン国境近くに広がる国立公園。

ガランバ川一帯を含む国立公園で、1938年に創設された。

キタシロサイの保護区として知られ、1980年にはユネスコの世界遺産にも登録された。

しかし、密猟の横行などによってキタシロサイは野生絶滅し、世界遺産リストからの抹消も検討されたことがあるなど、危機的な状況にさらされている国立公園である。

この国立公園の特徴的な存在であるキタシロサイは、1960年代から80年代にかけて激減し絶滅寸前に追い込まれた。

これは、キタシロサイの角を狙った密猟があとを絶たなかったためである。

このことから1984年に「危機にさらされている世界遺産」(危機遺産)への登録が行われた。

これに対し、ザイール(現コンゴ民主共和国)当局は密猟者対策を徹底し、十分な成果を挙げることに成功した。

その結果、15頭にまで減っていたキタシロサイが微増傾向に転じたことから1992年に危機遺産リストから外された。

しかし、その後スーダンの反政府軍や難民の流入、コンゴ民主共和国内の内戦などによって環境が悪化し、1996年に再び危機遺産リストに加えられた。

その後、キタシロサイの生息数がついに一桁台に落ち込んだ上、地元政治家などの反対で保護のための移送計画も頓挫したため、2005年の第29回世界遺産委員会では、世界遺産リストからの除外も検討された。

結局、世界遺産登録の抹消は見送られたが、危機的な状況に変わりはなく、コンゴ民主共和国一国にとどまらない、国際的な環境保全の試みが継続されている。

住所:コンゴ民主共和国(キンシャサ) [地図]

ガランバ国立公園引用:Wikipedia

ガランバ国立公園
引用:Wikipedia

登録年: 1980年
登録区分: 自然遺産
ウェブサイト

行き方:ガランバ国立公園はコンゴ民主共和国の北東部でスーダンとの国境近くに広がっている世界遺産です。

コンゴ民主共和国の首都であるキンシャサとはかなり離れており、車を利用しても1日では到着できない距離にあります。

ですので、飛行機で近郊の都市に向かうことをおすすめします。

ガランバ国立公園の近郊で主要都市であるイシロにはイシロ空港がありますので、まずはここまで飛行機で移動した後に、ガランバ国立公園へ車で向かうと効率的です。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年6月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:コンゴ民主共和国だけのキタシロサイに会える世界遺産、ガランバ国立公園

ガランバ国立公園に行って下さい。 Allez au parc national de la Garamba.

ガランバ国立公園はどこですか? Où se trouve le parc national de la Garamba ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

4. サロンガ国立公園  Parc National de la Salonga

サロンガ国立公園は、コンゴ民主共和国にある同国内最大の国立公園。

アフリカの国立公園の中でも第2位の規模を誇るこの国立公園には、最大の熱帯原生林が残っている。

サロンガ国立公園は、コンゴ民主共和国中央部のコンゴ盆地にあり、域内にコンゴ川、ロメラ川(東部の境界)、サロンガ川(マイ・マトンベ湖と並び西部の境界を形成)などの河川が流れている。

河川以外には原生林の熱帯雨林と湿地帯も広がるため、公園への陸上からのアクセス手段は存在せず、船でしかアクセスできない。

公園の南部には数カ所のピグミーの村も存在する

最も特徴的なのは、2万頭生息するとされるボノボである。

このほか、ボンゴ、コンゴクジャク、オカピ、ミズジェネット、センザンコウ、アフリカゾウ、マルミミゾウ、アフリカクチナガワニなどの珍しい動物たちが生息している

住所:CMH8+GMX コンゴ民主共和国(キンシャサ) [地図]

サロンガ国立公園引用:Wikipedia

サロンガ国立公園
引用:Wikipedia

登録年: 1984年
登録区分: 自然遺産
営業時間:24時間営業
ウェブサイト

行き方:世界遺産サロンガ国立公園はコンゴ中央部、首都キンシャサの北東500kmほどのところにあります。

コンゴは交通網が発達しておらず、内陸部へは一般道路がほとんど作られていません。

旅行者には物資輸送のトラック、ローリーに乗せてもらい移動する手段が一般的。

但し現在は政情不安の影響もあり治安が悪く、注意が必要です。

そもそも、現在サロンガ国立公園に観光客は立ち入ることができません。

外務省海外安全ホームページでは渡航中止勧告地域です。(2024年6月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:珍獣が住むコンゴの世界遺産!アフリカ第2の規模を誇るサロンガ国立公園

サロンガ国立公園に行って下さい。 Allez au parc national de la Salonga.

サロンガ国立公園はどこですか? Où se trouve Parc national de la Salonga ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

5. オカピ野生生物保護区  Réserve faunique à okapis

オカピ野生生物保護区は、コンゴ民主共和国北東部のスーダンやウガンダとの国境に近いイトゥリの森にある野生生物保護区(IUCNの分類では国立公園)。

約14000km2に及ぶ保護区は、イトゥリの森の約5分の1に及んでいる。

1996年にユネスコの世界遺産に登録された。

登録当時の英語名称は “Okapi Faunal Reserve” であったが、後に現在の “Okapi Wildlife Reserve” に変更された(国連環境計画のリストでは “Okapi Faunal Reserve” のまま)。

その名称に表れているように、この保護区は20世紀に発見された世界三大珍獣のひとつであるオカピの生息域になっている。

1996年の時点では、3900頭から6350頭が生息していると見積もられていた(現在地球上に生息しているオカピの全頭数は1万頭から2万頭と推測されている)。

また保護区内のエプル川沿いには、エプル保護調査センター(the Epulu Conservation and Research Center)がある。

この機関は、アメリカの人類学者パトリック・パットナムがキャンプを設置した1928年にまで遡る。

パットナムのキャンプは、野生のオカピを捕獲し、欧米の動物園に送ることを目的としたものであった。

その機能は現在も残っているが、手法は随分と異なっている。

オカピは捕らえられると施設の中で繁殖が試みられる。

動物園に送られるのは、そうして生まれてきた子のみであり、そうした方が子にとっても生存の可能性が高まるのである。

そうはいっても、実際に送り出される子の数自体が、種の存続を確証するための必要最小限なものだけであるので、非常に稀少である。

センターは、重要な調査や保全事業なども多く手がけている。

保護区内には、ピグミーのムブティ人(Mbuti)、エフェ人や土着のバントゥー系の住民たちが住んでいる。

一帯の森林の樹種はギルベルティオデンドロン・デウェウレイ(ムバウ)が多いが、固有種のソテツ類のEncephalartos ituriensisも見られる

住所:N4, コンゴ民主共和国(キンシャサ) [地図]

エプル川 引用:Wikipedia

エプル川
引用:Wikipedia

登録年: 1996年
登録区分: 自然遺産

行き方:世界遺産「オカピ野生生物保護区」へは、コンゴ民主共和国の北東部に位置するキサンガニ(Kisangani)を拠点にすると良いでしょう。

キサンガニまでは、首都キンシャサ(Kinshasa)から空路で2時間30分。

保護区までの距離は約320Kmで、乗合トラックを利用しておよそ6時間です。

日本からコンゴ民主共和国への直行便はないので、アジアやヨーロッパ、アフリカの他都市など計2都市以上を経由する必要があります。

最短ルートは、タイとエチオピアを経由するエチオピア航空のフライトで、総移動時間は26時間弱です。

交通網が発達していないコンゴ民主共和国国内では、物資輸送用のトラックや乗合バスで移動するのが一般的。

ただし、現在は政情不安の影響もあり治安があまり良くないため、利用する際は注意が必要です。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年6月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:オカピの保護に努めるコンゴ民主共和国の世界遺産オカピ野生生物保護区

オカピ野生生物保護区に行って下さい。 Visitez la réserve faunique à okapis.

オカピ野生生物保護区はどこですか? Où se trouve Réserve faunique à okapis ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』