2024年8月14日掲載

ブルキナファソ

ブルキナファソ

1.W=アルリ=ペンジャリ国立公園複合体  W = Complexe du parc national Aruri-Pendjari

W・アルリ・パンジャリ自然公園群(ドゥブルヴェ・アルリ・パンジャリしぜんこうえんぐん)は、ニジェール、ベナン、ブルキナファソにまたがる自然保護区群を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。

西アフリカの生態系と生物多様性に関し、顕著な普遍的価値を有するものとして登録されている。

最初に登録されたのはW国立公園である。

これは1954年にフランス領西アフリカに設定された国立公園で、ニジェール、ベナン、ブルキナファソの独立によって3か国がそれぞれ別個に管理する国立公園となっていた。

「W」の名は、ニジェール川がW型に湾曲している地域に設定された国立公園であることにちなむ

そのW国立公園のうち、ニジェール領内のみがまず推薦され、第20回世界遺産委員会(1996年)で審議された。

しかし、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合 (IUCN) はその顕著な普遍的価値を否定していたため、審議は紛糾し、投票に持ち込まれた

その結果、規定にある3分の2以上の賛成票を得たことから、「ニジェールのW国立公園」の名で世界遺産リストに登録された。

W国立公園がベナン、ブルキナファソにもまたがっていることや、それらの国々の他の国立公園にも近接することから、それらの連携を望む意見は、登録まもない頃から出ていた

しかし、その頃には連携して管理に当たろうという動きはなかった

その後、21世紀に入ると、ベナンはW国立公園の自国領部分を、パンジャリ国立公園と併せた「パンジャリ国立公園とW国立公園」(Pendjari and W National Parks)として、新規に推薦した。

しかし、IUCNはこれらの国立公園のみでは顕著な普遍的価値が示されていないとし、「ニジェールのW国立公園」の拡大案件として再考するよう、「情報照会」を勧告した

そして、2002年の第26回世界遺産委員会では、勧告通りに登録は見送られた

なお、W国立公園の世界遺産としての範囲に変化はなかったものの、この年には「ニジェールのW国立公園」の生物圏保護区の指定が、ベナン、ブルキナファソ両国まで拡大されている。

ベナンのパンジャリ国立公園は、2011年には「ニジェールのW国立公園」の拡大案件として第35回世界遺産委員会で審議されたが、ブルキナファソの自然保護区も含めた範囲の再考などを指摘され、IUCNからは「登録延期」を勧告されており、委員会審議では勧告どおりに「登録延期」決議となった。

W国立公園のブルキナファソ領内の部分や、アルリ国立公園も含めた推薦はようやく2016年に実現した

これに対しては、IUCNも拡大承認を勧告し、勧告通りに第41回世界遺産委員会(2017年)での登録が実現した。

文化遺産しか保有していなかったベナンとブルキナファソにとっては、初の世界自然遺産となった。

アフリカでの3か国にまたがる自然遺産は、サンガ川流域の3か国保護地域(2012年)以来2件目である。

住所:J77Q+5J9, Madjoari, ブルキナファソ [地図]

W・アルリ・パンジャリ自然公園群 引用:Wikipedia

W・アルリ・パンジャリ自然公園群
引用:Wikipedia

登録年: 1996年
登録区分: 自然遺産

行き方:ニジェールの観光の拠点は、首都ニアメです。

日本からニアメまでは直行便がありませんので、パリなどのヨーロッパ、またはドバイ経由でニアメに向かうことになります。

W=アルリ=ペンジャリ国立公園複合体は、首都ニアメから南に約130kmのベナン国境地域に位置します。

首都ニアメからは陸路でアクセスします。

ニアメ発のツアーが出ています。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年6月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:ニジェールの世界遺産、W=アルリ=ペンジャリ国立公園複合体の見どころ

アルリ国立公園に行って下さい。 Allez au parc national d’Aruri.

アルリ国立公園はどこですか? Où se trouve le parc national d’Aruri ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2.ロロペニの遺跡群  Ruines de Loropeni

ロロペニの遺跡群は、ブルキナファソ南部のポニ県にある世界遺産登録物件である。

主に巨大な石の壁から成り立っており、2009年にブルキナファソ初の世界遺産として登録された。

この遺跡は、ロロペニの町の北西約2 km に存在している。

近隣には類似の石造遺跡群が多く存在しているが、ロロペニの遺跡は規模と保存状態の両面で傑出している

11320m2 の登録範囲は、高さ6 m の長大な外壁と、仕切りの役割を果たした内壁の遺跡、および敷地内の建造物の痕跡によって構成されている

この遺跡は放射性炭素年代測定の結果、少なくとも西暦11世紀以前まで遡ると考えられている

黄金の採掘と交易に関連して建てられた施設と推測されており、手がけたのはロロン人(Lohron)もしくはクランゴ人(Koulango)と考えられている

現在、この遺跡はブルキナファソの観光文化省が管理している。

住所:7FR9+X56, Loropéni, ブルキナファソ [地図]

ロロペニの遺跡群 引用:Wikipedia

ロロペニの遺跡群
引用:Wikipedia

登録年: 2009年
登録区分: 文化遺産

行き方:ロロペニの遺跡はブルキナファソの南部にあるポニ県に位置している世界遺産です。

ブルキナファソの首都であるワガドゥグーからは南西方向に約400㎞離れていますので、車での移動でもかなりの時間を要してしまいます。

そこでワガドゥグーにあるワガドゥグー空港からロロペニの遺跡の近郊都市であるガワのガワ空港まで飛行機で移動することをおすすめします。

ガワからロロペニの遺跡までは車で約1時間ほどで到着することができます。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年6月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:建設目的が判明していないブルキナファソの世界遺産、ロロペニの遺跡

ロロペニの遺跡に行って下さい。 Allez aux ruines de Loropeni.

ロロペニの遺跡はどこですか? Où sont les ruines de Loropeni ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

3.ブルキナファソの古代製鉄遺跡群  Anciennes forges au Burkina Faso

ブルキナファソの古代製鉄遺跡群(ブルキナファソのこだいせいてついせきぐん)は、ブルキナファソにある紀元前まで遡る製鉄遺跡群である。5つの地域で構成されている。

2019年、アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、世界文化遺産として登録された

この遺跡群には、約15基の直立式の自然通風炉、その他いくつかの炉、鉱山、住居跡、スラグの集合体や採掘の痕跡がある。

ドゥルラ(Douroula)は紀元前8世紀に遡るもので、ブルキナファソで発見された製鉄に関する最も古い証拠である。

この地域の他の構成要素であるティウェガ(Tiwega)、ヤマネ(Yamane)、キンディボ(Kindibo)、ベクイ(Bekuy)はいずれも鉄鉱石の精錬炉があり、紀元前2千年紀の間に鉄の生産が強化されたことを示している。

鉄鉱石の還元は現在行われていないが、村の鍛冶屋は道具を供給する主要な役割を果たしていながら、様々な儀式に参加している

炉が破壊行為によって解体、移動、損傷されたことはないが、水と風による土壌の浸食、干ばつのサイクル、砂漠化、表面でのシロアリや樹木の定着、そして周辺の小規模な金の採掘が資産の真正性を脅かしている

住所:ブルキナ・ファソ [地図]

ブルキナファソの古代製鉄遺跡群 引用:世界遺産マニア

ブルキナファソの古代製鉄遺跡群
引用:世界遺産マニア

登録年: 2019年
登録区分: 文化遺産

行き方:空路の玄関口はワガドゥグ

1. アフリカルート
  • エチオピア航空 アディスアベバ経由が週3便運航。
2. ヨーロッパルート
  • エールフランス パリ経由が週5便運航。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年6月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:アフリカ旅行の道祖伸

ドゥルラに行って下さい。 S’il vous plaît, allez voir Dulla.

ドゥルラはどこですか? Où se trouve Dulla ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』