2024年9月13日掲載

サルーム・デルタ

サルーム・デルタ

5. セネガンビアの環状列石  Bagues pierre Sénégambie

セネガンビアの環状列石(セネガンビアのかんじょうれっせき)は、セネガル、ガンビア両国に跨るセネガンビア地域で見られる環状列石群である。

39,000km2に分布しており、遺跡の総数は、1,965箇所で、16,790基の石碑及び石柱が発見されている。

また、1,045箇所の環状列石、3,448箇所の石をめぐらせた墓と石を使わない墓があり、9,093個の石が、石を使用した墓や環状列石を伴う墓に用いられている。

また単独の石碑ないし石柱は、3,204箇所確認されている。

そのうち一部がユネスコの世界遺産に登録されている。

登録対象地域は、ガンビアのガンビア川中流地方のKerbatchと Wassu、セネガルのカオラック州のSine Ngayène、Warnarの4箇所である。

立ち並ぶ巨石は8世紀頃に、より早い時期の墓の上に墓標として立てられたものであり、12世紀頃まで続けられた。

10個から24個の石でそれぞれの環が形成され、高さは1メートルから2.5メートル、重いものでは10トンにもなる。

これらの石は、一般的にはラテライトである。

1,000以上の環状列石群があるが、最大のものは1,000以上の石で52の環が作られているジャルンベレ (Djalloumbéré) のもので、ワッス (Wassu) 周辺にある。

ワッスには、環状列石に関する博物館がある。

環状列石には、伝統的に上に小さな岩が置かれているが、その意味は未詳である。

環状列石が立てられた理由自体も解明されていないが、2006年にナショナル・ジオグラフィックが報告した発掘調査によれば、葬儀に関するものであった可能性が示唆されている。

住所:セネガル [地図]



登録年: 2006年
登録区分: 文化遺産

行き方:セネガンビア(Senegambia)に位置するストーン・サークル群は、長さ約350km、幅約100kmという広大なエリアに広がっています。

全ての遺跡を見学するのは難しいので、事前に見たいスポットを絞っておくようにしましょう。

なお、最も大きなストーン・サークル群があるワッス(Wassu)までは、ガンビアの首都バンジュール(Banjul)から東方向に約200km、セネガルの首都ダカール(Dakar)からは南東方向に約350kmです。

どちらからも離れた場所にありますので、車とガイドを手配し一日かけて周れるようスケジュールに余裕を持たせておくと良いです。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年7月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:壮大な古代人の墳墓!セネガルとガンビアに跨るストーン・サークル群

Wassuのストーン・サークルに行って下さい。に行って下さい。 Allez au cercle de pierres de Wassu.

Wassuのストーン・サークルはどこですか? Où se trouve le cercle de pierres de Wassu ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

6. サルーム・デルタ  delta du Saloum

サルーム・デルタ(Saloum Delta / Le delta du Saloum)は、セネガルのサルーム川、ジョンボ川、バンジャラ川およびそれらの支流によって形成された面積50万ha(5000km2)の三角州である。

西アフリカ屈指の野鳥の繁殖地になっており、敷地の一部がサルーム・デルタ国立公園やラムサール条約登録地を含む生物圏保護区となっている。

それと同時に、数千年にわたって漁撈採集を営んできた人々が作り上げた巨大な貝塚群が独特の文化的景観を形成している地域でもあり、2011年にはそれが評価されてユネスコの世界遺産リストに文化遺産として登録された。

サルーム川の下流域に広がる面積50万haのサルーム・デルタは、西アフリカではバン・ダルガン国立公園(モーリタニア・世界遺産)、ビジャゴ諸島(ギニアビサウ)などに次いで、西アフリカでは重要な渡り鳥の繁殖地となっている。

ほかにも多くの動物が生息しており、絶滅危惧種のウミガメも多くの種類が生息している。

植物相の面ではマングローブ林が広がっている点が特徴的である。

これは、西アフリカでのマングローブ林の群生地の北限にあたっており、セネガル国内では優れた景観美を呈している場所として評価されている。

こうした動植物を保護するために、地域内には生物圏保護区となっている地域があり、その中にサルーム・デルタ国立公園やラムサール条約の登録地が存在している。

また、サルーム・デルタに暮らす人々は少なくとも紀元前4世紀以降、干し貝作りを営み、その貝殻によって大きな貝塚群が数百と作り上げられてきた。

生物多様性に富んだ自然環境と調和する貝塚群の存在は、数千年にわたって持続可能な開発が積み重ねられてきたことを示す優れた文化的景観を生み出している。

また、貝塚の中には墓所として使われ、墳墓が築かれたものもある。

それらは、その出土品とともに、かつて存在していた文化を伝える存在となっている。

こうしたことから、サルーム・デルタは2011年に世界文化遺産に登録された。

住所:R64V+64C, Niodior, セネガル [地図]

登録年: 2011年
登録区分: 文化遺産
営業時間:24時間営業、休日(土曜日、日曜日)

行き方:世界遺産「サルーム・デルタ」の観光拠点となるのは、首都ダカール(Dakar)です。

日本からセネガルへの直行便はないので、中東やヨーロッパを経由してセネガルの空の玄関口「ブレーズ・ジャーニュ空港(Aéroport International Blaise-Diagne)」まで行きましょう。

空港からダカールまでは約50Km。

バスもありますがタクシーが便利です。

サルーム・デルタは、セネガルの首都ダカールから南東へ約120Kmの場所に位置します。

公共交通機関では行くことができないので、自身でバスやガイドを手配するか現地のツアーに参加しましょう。

サルームでの宿泊付きツアーなどもあるので、お好みにあわせて選んでみてください。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年7月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:218もの貝塚が発見されているセネガルの世界遺産サルーム・デルタ

サルーム・デルタに行って下さい。 Rendez-vous dans le delta du Saloum.

サルーム・デルタはどこですか? Où se trouve Delta du Saloum ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

7. バサリ地方 : バサリ、フラ、ベディクの文化的景観  Région Basari : paysage culturel de Basari, Hula et Bedik

バサリ地方(バサリちほう、Pays Bassari)は、セネガルの内陸部ケドゥグ県内の地名である。

国土の中ではほぼ南東端に当たり、ギニア共和国やマリ共和国の国境にも近いこの地方は、バサリ人、フラ人(プル人)、ベディク人らが伝統的な生活を守って暮らしており、自然環境と密接に結びついて形成された生産活動や祭礼に基づく文化的景観群が、2012年にUNESCOの世界遺産リストに登録された。

セネガルは国土のほとんどが標高差のない平坦な地形である

しかし、バサリ地方はセネガルの内陸部で、セネガル川、ニジェール川、ガンビア川の水源となっているフータ・ジャロン山系北麓の丘陵地にある。

そのため、山岳地帯の標高は350mから500m、平原も海抜100mから200mの高さである

バサリ人が暮らすサレマタ地区は、棚田などでの米の生産を中心にした生活が営まれているが、森林も豊かで、開墾地は全体の10%にすぎない。

伝統的には高台に村落を築くことが普通だったが、現在は平地に村落が形成されるようになっている。

しかし、高台の伝統的な村落も、祭礼の場としての機能は失っていない

なお、バサリ人という呼称はフラ人のつけたもので、彼ら自身はブリヤン人 (Beliyans) と自称する

現在バサリ地方に暮らす諸民族の中で最初に定住した民族のひとつと考えられている

バサリは年齢ごとに形成されたグループが重要で、労働の割り当てや仮面をつけた祭りなどに関連する

ベディク人の伝統的な村落は勾配を急にした草葺きの屋根に特徴付けられるものであった。

こちらも実際に暮らす村落は伝統的なそれと異なっているが、やはり旧村落は伝統的な祭礼の場としての意義を保ち続けている

伝統的な世界観に基づく独自の宗教観を保っているバサリ人やベディク人と異なり、11世紀にこの地に移住を始めたフラ人は半農半牧のムスリムであり、村落の中心にモスクがおかれるなど、他の村落とは趣きが異なっている

住所:H524+9WG, Kote, セネガル [地図]

バサリ地方 引用:世界遺産オンラインガイド

バサリ地方
引用:世界遺産オンラインガイド

登録年: 2012年
登録区分: 文化遺産
営業時間:08:00~17:00

行き方:バサリ地方への観光拠点となるのは、首都ダカール(Dakar)から約400Km南東にあるタンバクンダ(Tambacounda)です。

ダカールからタンバクンダへは「トランスエア・セネガル」が就航しており、運航は週1便のみ。

フライト時間はおよそ80分です。

ちなみに、車での移動の場合は8時間程かかります。

タンバクンダから各集落までは、ケドゥグ(Kédougou)を経由して行きましょう。

タンバクンダからケドゥグまでは車で約4時間。

ケドゥグからはガイドと車を雇って各集落を回るのがおすすめです。

ケドゥグには乗り合いバスがありバサリ地方のサレマタ方面へも走っていますが、乗客が一定数集まらないと出発しない上、料金もまちまちですのであまりおすすめしません。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年7月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:千年の時を超えて守り続ける生活文化!セネガルの世界遺産バサリ地方

サレマタに行って下さい。 S’il vous plaît, allez à Salemata.

サレマタはどこですか? Où se trouve Salemata ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』