2024年9月21日掲載

アボメイの王宮群 引用:Wikipedia

アボメイの王宮群
引用:Wikipedia

1.アボメイの王宮群  Palais royaux d’Abomey

アボメイの王宮群は、ベナンにあるユネスコ世界遺産リスト登録物件である。

ベナン初の世界遺産であり、2017年にW・アルリ・パンジャリ自然公園群が誕生するまで、ベナン唯一の世界遺産でもあった。

ダホメ王国時代には首都であったアボメイに、歴代12人の王たちが築き上げた12の王宮は、奴隷貿易などを一手に握り、中央集権的な権勢を誇った王たちの治世を偲ばせる歴史的遺構である。

この王宮群は、フォン人たちによって築かれた土製の建築物群であり、1985年に世界遺産に登録された。

なお、登録の前年にアボメイを襲った竜巻によって大きな損害を蒙ったことから、同時に危機遺産にも登録された

全体が現存しているのは2つの王宮のみである。

世界遺産基金の支援も受けて、ベナン当局が行ってきた復旧作業が一段落したことから、2007年6月に危機遺産リストからは除去された

住所:5XPV+JH4, Agbangnizou, Abomey, ベナン [地図]

アボメイの王宮群 引用:Wikipedia

アボメイの王宮群
引用:Wikipedia

登録年: 1985年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00~17:00
電話番号:+241 06 94 48 85

行き方:アボメイはかつての王都ですが、現在は鉄道が通っている7kmほど東のボヒコンの方がはるかに発展しています。

したがって、世界遺産アボメイの王宮群を観光するなら、ボヒコンを拠点にすると良いでしょう。

ボヒコンへは、ベナンの事実上の首都コトヌーから鉄道で行くことができます。

コトヌーにはカジェフォウン空港がありますが、日本からの直行便はないので、イスタンブールやパリなどを経由する必要があります。

ボヒコンからアボメイの王宮群までは一本道なので、タクシーを利用しましょう。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年7月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:ベナンの世界遺産「アボメイの王宮群」!王国時代の歴史を感じる旅

アボメイの王宮群に行って下さい。 Rendez-vous aux Palais Royaux d’Abomey.

アボメイの王宮群はどこですか? Où sont les palais royaux d’Abomey ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2. W=アルリ=ペンジャリ国立公園複合体  W = Complexe du parc national Aruri-Pendjari

W・アルリ・パンジャリ自然公園群(ドゥブルヴェ・アルリ・パンジャリしぜんこうえんぐん)は、ニジェール、ベナン、ブルキナファソにまたがる自然保護区群を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。

西アフリカの生態系と生物多様性に関し、顕著な普遍的価値を有するものとして登録されている。

最初に登録されたのはW国立公園である。

これは1954年にフランス領西アフリカに設定された国立公園で、ニジェール、ベナン、ブルキナファソの独立によって3か国がそれぞれ別個に管理する国立公園となっていた。

「W」の名は、ニジェール川がW型に湾曲している地域に設定された国立公園であることにちなむ

そのW国立公園のうち、ニジェール領内のみがまず推薦され、第20回世界遺産委員会(1996年)で審議された。

しかし、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合 (IUCN) はその顕著な普遍的価値を否定していたため、審議は紛糾し、投票に持ち込まれた

その結果、規定にある3分の2以上の賛成票を得たことから、「ニジェールのW国立公園」の名で世界遺産リストに登録された。

W国立公園がベナン、ブルキナファソにもまたがっていることや、それらの国々の他の国立公園にも近接することから、それらの連携を望む意見は、登録まもない頃から出ていた

しかし、その頃には連携して管理に当たろうという動きはなかった

その後、21世紀に入ると、ベナンはW国立公園の自国領部分を、パンジャリ国立公園と併せた「パンジャリ国立公園とW国立公園」(Pendjari and W National Parks)として、新規に推薦した。

しかし、IUCNはこれらの国立公園のみでは顕著な普遍的価値が示されていないとし、「ニジェールのW国立公園」の拡大案件として再考するよう、「情報照会」を勧告した

そして、2002年の第26回世界遺産委員会では、勧告通りに登録は見送られた

なお、W国立公園の世界遺産としての範囲に変化はなかったものの、この年には「ニジェールのW国立公園」の生物圏保護区の指定が、ベナン、ブルキナファソ両国まで拡大されている。

ベナンのパンジャリ国立公園は、2011年には「ニジェールのW国立公園」の拡大案件として第35回世界遺産委員会で審議されたが、ブルキナファソの自然保護区も含めた範囲の再考などを指摘され、IUCNからは「登録延期」を勧告されており、委員会審議では勧告どおりに「登録延期」決議となった。

W国立公園のブルキナファソ領内の部分や、アルリ国立公園も含めた推薦はようやく2016年に実現した

これに対しては、IUCNも拡大承認を勧告し、勧告通りに第41回世界遺産委員会(2017年)での登録が実現した。

文化遺産しか保有していなかったベナンとブルキナファソにとっては、初の世界自然遺産となった。

アフリカでの3か国にまたがる自然遺産は、サンガ川流域の3か国保護地域(2012年)以来2件目である。

住所:ベナン [地図]

W・アルリ・パンジャリ自然公園群 引用:Wikipedia

W・アルリ・パンジャリ自然公園群
引用:Wikipedia 

登録年: 1996年
登録区分: 自然遺産
ウェブサイト

行き方:ニジェールの観光の拠点は、首都ニアメです。

日本からニアメまでは直行便がありませんので、パリなどのヨーロッパ、またはドバイ経由でニアメに向かうことになります。

W=アルリ=ペンジャリ国立公園複合体は、首都ニアメから南に約130kmのベナン国境地域に位置します。

首都ニアメからは陸路でアクセスします。

ニアメ発のツアーが出ています。

外務省海外安全ホームページでは渡航中止勧告地域です。(2024年7月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:ニジェールの世界遺産、W=アルリ=ペンジャリ国立公園複合体の見どころ

パンジャリ国立公園に行って下さい。 Allez au parc national de Panjari.

パンジャリ国立公園はどこですか? Où se trouve le parc national de Panjari ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

3. バタマリバ人の土地クタマク  Kutamaku, la terre du peuple Batamariba

クタマクは、トーゴ北東部カラ州近辺からベナン領内にかけて広がる、バタマリバ人の居住地になっている一地域の名称。

タキヤンタ (Takienta) と呼ばれる独特の泥の住居群などが織りなす文化的景観が評価され、ユネスコの世界遺産に登録された。

2004年にトーゴ初の世界遺産として登録され、2023年にベナン国内の地域も含まれた。

タキヤンタはクタマクの特徴的な住居である。

これは泥で出来た複数階建ての塔になっているもので、これが整然と並んで立つことで縞模様を形成している。

住居群は氏族と関連付けられて立っていることから社会構造と密接に結びついている。

また、ドアは口、窓は目といった具合に、建物の構造と人体に照応関係を見出しているという点で、彼らの宗教観にも結びついている。

バタマリバ人がいつからこの地のタキヤンタを築いたのかは明らかになっていない。

彼ら自身の口承によれば、元々はより北の地域でモシ人などと共存していたが、数百年前にこの地に移り、住むようになったのだという。

タキヤンタに関する最古の記録は、19世紀末のもので、写真が残っている。

それを参照した結果として、当時のタキヤンタは現在のものよりも規模が大きかったことが明らかになっている。

キリスト教やイスラームとは一線を画した状態で、独自の文化的景観を保ち続けていたことが評価された。

西アフリカには、類似の特色を持つ世界遺産として、ドゴン人の居住地バンディアガラの断崖が既に登録されていたが、ドゴン人が社などは建てていても住居そのものには強い宗教性を持たせていないのに対し、タキヤンタは社会構造や宗教観と密接に結びついた特徴的なものであることから、その差異を明確に示すことが出来た。

住所:Dissani, トーゴ [地図]

クタマク 引用: Wikipedia

クタマク
引用: Wikipedia

登録年: 2004年
登録区分: 文化遺産

行き方:クタマクは、トーゴの首都ロメ(Lome)から北に500Km以上離れたところに位置します。

日本からロメまでの直行便はありませんが、フランスのパリからは毎日2便ほど運航しておりますので、経由便を利用してまずはロメに入りましょう。

成田からのフライト時間は最短で約33時間です。

トーゴでの交通手段は、基本、乗り合いタクシーかブッシュタクシー(ミニバス)のみとなります。

クタマク近くのカラ(Kara)という小さな町までなら長距離バスが出ていますので、そちらを利用するのも良いでしょう。

バスでの所要時間は約7時間です。

カラから国道1号線を70Kmほど北上すると、世界遺産のクタマクに到着します。

カラの街中にはガイドがたくさんいるので、自身で車とガイドを手配してから向かうのがおすすめです。

タクシーやバイク、ブッシュタクシーなども利用できますが、金額がまちまちですので料金交渉をお忘れなく!

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年7月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:トーゴ唯一の世界遺産クタマクでバタマリバ人の生活に触れてみよう!

クタマクに行って下さい。 S’il vous plaît, allez à Kutamak.

クタマクはどこですか? Où se trouve Kutamak ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』