2024年9月23日掲載

ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区引用:Wikipedia

ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区
引用:Wikipedia

1.アンドレファナの乾燥林群  Groupe de forêt sèche d’Andrejuana

ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区(ツィンギ・デ・ベマラげんせいしぜんほごく)あるいはツィンギ・ド・ベマラハ自然保護区は、マダガスカルの西部にある自然保護、景観保護を目的とした保護区。

ツィンギィとは、マダガスカル語で「先端」「山頂」「先の尖った」という意味。

剃刀のような尖った岩が多数並ぶ、特異な景観が広がっている。

この岩山は、石灰岩のカルスト台地が数万年かけて侵食され、形成したものと考えられている。

ツィンギでは降水があっても尖った岩と岩との隙間に吸収されてしまうため、植物は乾燥に強い珍しい種類のものが多数自生している。

近くに生えるバオバブも水を蓄えることができるように進化している。

ツィンギの周囲にはサバンナ、森林、湖、マングローブがあり、一帯には独特の動物も数多く生息している。

90種類を越える鳥類を始め、ロゼッタヒメカメレオンなどの爬虫類、両生類、セイブアシナガマウスなどの齧歯類やキツネザルなども多数の存在が確認されている

2023年の世界遺産拡大登録後は物件名が「アンドレファナの乾燥林群」に改名され、ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区以外にマダガスカル島北部のアナラメラナ特別自然保護区、アンカラナ特別自然保護区、アンカラファンツィカ国立公園と同島南部のミケア国立公園ツィマナンペツォツァ国立公園の5カ所の自然保護区および国立公園を含むようになった。

これらの地域にはバオバブ、ホウオウボク属やディディエレア科などの植物、クイナモドキ目、マダガスカルウミワシなどの鳥類、ペリエシファカ、マングースキツネザル、ニシアバヒなどのキツネザル、そしてカメ、サソリなどが見られる

住所:HP7Q+67R, Ambonara, マダガスカル [地図]

ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区引用:Wikipedia

ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区
引用:Wikipedia

登録年: 1990年
登録区分: 自然遺産
ウェブサイト

行き方:公園入口の町ペコバカまでは、マダガスカル西部の町、ムルンダヴァ(Morondava)から車で片道8時間程度。

ツィンギは、大ツィンギ(Grand Tsingy)と小ツィンギ(Petits Tsingy)の2つに分けられ、小ツィンギはペコバカの近くにある。

一方、大ツィンギはペコバカより約17kmほど離れており、以前は大ツィンギを観察するためにはトレッキングを必要とした。

2005年現在は、車で訪れることも可能。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年7月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区

ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区に行って下さい。 Visitez la réserve naturelle intégrale des Tsingy de Bemara.

ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区はどこですか? Où se trouve la réserve naturelle intégrale des Tsingy de Bemara ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2.アンブヒマンガの丘の王領地  Territoire royal de la colline d’Anbuhimanga

アンブヒマンガの丘の王領地(―のおかのおうりょうち)は、マダガスカルを最初に統一したメリナ王国の王宮跡が登録されたユネスコの世界遺産登録物件。

アンブヒマンガは、マダガスカル語で「青い丘」、「美しい丘」の意味。

丘の上のロヴァ(Rova)には王宮跡とそれを取り囲む要塞跡や広場が残り、建造物の一部は博物館として公開されている。

王宮跡よりもう一段高い所が丘の頂上であり、頂上周辺は原生林の名残りである、Phyllarthron bojeranumなどの固有種や薬用植物が生息する樹木園になっている

王宮は、二重の堀と城壁で囲まれており、王宮につながる7つの門が設置されている。

7つの門の位置は、占星術により決められたようだ。

要塞の城壁は石と卵白から作ったセメントで作られている。

卵白は1,600万個分使用されたとも推定されている。

要塞内部の王宮は、メリナ王国がマダガスカルを統一したときのアンドリアナンポイニメリナ王が暮らしていた木造建物である。

推定建築年代は1788年ごろ。

王宮内部には15mの大黒柱が立つ。

この大黒柱はアフリカ大陸から2000人の奴隷によって運ばれてきたと伝えられている。

また運搬中に100人近くの奴隷が死亡したとも言われている。

メリナ王国の首都は政治的理由により1794年、アンタナナリボに移る。

アンタナナリボ遷都後も女王のための別荘がこの丘の要塞内部に設けられた。

この別荘は、フランス人のエンジニアであるジャン・ラボルド(Jean Laborde)の技術指導により1870年に建設された。

2005年現在は復元された別荘が立ち、内部に展示されているヨーロッパ風家具・調度は当時の物である。

建物の外にも、輿が展示されている。

丘には外来種のホウライチク、ランタナ、マツなどが侵入しているが、森林の保存状態は概ね良好である

住所:Rova, Ambohimanga Rova, Antananarivo 103 マダガスカル [地図]

登録年: 2001年
登録区分: 文化遺産
電話番号:+261 34 05 520 46

行き方:世界遺産アンブヒマンガの丘の王領地は、首都アンタナナリボから北東に向かい、小高い丘に囲まれた一本道を車で40分ほど行ったところにあります。

乗り合いバスが1時間に数本程度運行されているので、これを利用するのが一般的です。

ただ、アンタナナリボの空港から市内への移動する際には、交通渋滞が大問題となっています(市内から空港も同じ)。

マダガスカルには高速道路というものがなく、ほとんどは街灯もない1車線の道路で、交通量の多い雨の日などはまったく動かなくなってしまいます。

早朝や深夜の空いている時間帯なら、空港と市内の間は30分くらいの距離ですが、昼間だと3時間はかかることを覚悟する必要があります。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年7月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:棚田を望む青く美しい王宮の丘!世界遺産「アンブヒマンガの丘の王領地」

アンブヒマンガの丘の王領地に行って下さい。 Rendez-vous sur le territoire royal sur la colline Ambuhimanga.

アンブヒマンガの丘の王領地はどこですか? Où se trouve le territoire royal de la colline d’Ambuhimanga ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

3. アツィナナナの雨林  Forêt tropicale d’Atsina Nana

アツィナナナの雨林は、マダガスカル島東部の6つの国立公園にまたがる森林である。

この古い森林は、6000万年以上前に他の大陸と別れたこの島の地理上の歴史を物語ってくれるものといえる。

2007年には、キツネザルなどの絶滅危惧種の生息や生物多様性が評価され、ユネスコの世界遺産に登録された。

長い間の隔絶により、マダガスカル島の固有種は非常に多く、約12,000種の固有種の植物が見られる。

この雨林には霊長目の5つ科(特にキツネザル上科に属する全科)、齧歯目の7つの属、食肉目の6つの属および翼手目の数種の動物が生息しており、全てはマダガスカルの固有科・属・種である。

IUCNのレッドリストに収録されている72種の絶滅危惧種を含む123種のマダガスカルの飛べない哺乳類のうち、78種はこの雨林に生息している

違法な伐採や密猟を理由として、2010年に「危機にさらされている世界遺産」リスト(危機遺産リスト)に登録された。

住所:マダガスカル [地図]

登録年: 2007年
登録区分: 自然遺産

行き方:世界遺産アツィナナナの雨林群は、マダガスカルの広範囲にまたがっているため、どの部分に行くかによりアクセス方法が異なります。

ザハメン国立公園へは、首都アンタナナリボから国内線でアンバトンドラザカ空港に行き、車でアラオトラ湖畔を東に折れると到着できます。

またラノマファナ国立公園は、国内線でフィアナランツォア空港まで行き、空港から車で北東方面に向へばOK。

世界遺産を構成しているその他の公園は、アンタナナリボからさらに離れた場所に位置しています。

効率よく回るには、ツアーに参加するのが便利でしょう。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年7月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:マダガスカル固有の動植物の宝庫!世界遺産アツィナナナの雨林群

ラノマファナ国立公園に行って下さい。 Allez au parc national de Ranomafana.

ラノマファナ国立公園はどこですか? Où se trouve le parc national de Ranomafana ?

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』