2023年11月5日掲載
5.アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群 الآثار النوبية من أبو سمبل إلى فيلة
アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群(Nubian Monuments from Abu Simbel to Philae)は、エジプト南部のナイル川流域にある、アブ・シンベルからフィラエまでの古代エジプト文明の遺跡。
1960年代、エジプトでナイル川流域にアスワン・ハイ・ダムの建設計画が持ち上がったが、このダムが完成すると、ヌビア遺跡が水没する危機が懸念された。
初代文化大臣だったサルワト・オカーシャが国際社会の協力で遺跡の保護をできないのかと、これを受けて、ユネスコが、ヌビア水没遺跡救済キャンペーンを開始。
だが、支援金集めは順風満帆ではなかった。
そこで、世界各地に古代エジプトの展覧会を開催。
日本では、1965年に東京国立博物館でツタンカーメン展で開催し、大反響となった。
世界の60ヶ国の援助により、技術支援、考古学調査支援などが行われた。
これがきっかけとなり、開発から歴史的価値のある遺跡、建築物、自然等を国際的な組織運営で守ろうという機運がうまれ、1972年11月16日、ユネスコのパリ本部で開催された第17回ユネスコ総会で世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)が満場一致で成立。
1975年、20ヶ国が条約を締結し、正式に発効した。
ヌビア遺跡群も1979年、文化遺産として登録された。
集団墓所には59体の大人と子供の遺骨が見つかっており、遺骨の一部には強く叩かれた跡や、骨の中に突き刺さった矢じりの跡があるものがある。
この遺跡は紀元前12000年から紀元前4500年前にかけてのものと推定されている。
このような発見から、先史時代の生活が自然との戦いだけではなく、他の人間との戦いでもあったことが窺われる。
住所:エジプト 〒1211501 Aswan Governorate, Abu Simbel [地図]
360°写真(アブ・シンベル神殿)
登録年: 1979年
登録区分: 文化遺産
営業時間:05:00~18:00
電話番号:+20 2 2261 7304
行き方:中東またはヨーロッパでの乗り継ぎでカイロに向かい、国内線へ乗り継ぎます。
日本からエジプトへの直行便はありますが、週に一便しか運航していません。
アブシンベル神殿はアブシンベル空港から車で約10分、もしくはアスワンから車で3時間から4時間です。
イシス神殿へはアスワン・ダム近くのボート乗り場からボートで約20分。
カラブシャ神殿へはアスワン・ハイダム近くのボート乗り場からボートで約20分です。
オプショナルツアーも出ているのでぜひチェックしてみましょう。
但し、外務省海外安全ホームページでは十分注意地域となっています。(2023年9月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:世界遺産の原点!アブシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群
アブシンベル神殿まで行って下さい。 من فضلك اذهب إلى معبد أبو سمبل.
アブシンベル神殿はどこですか? أين يقع معبد أبو سمبل؟
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
6.聖カタリナ修道院地域 منطقة دير سانت كاترين
聖カタリナ修道院(せいかたりなしゅうどういん、英語:Saint Catherine’s Monastery)は、エジプト、シナイ山の麓にある峡谷の河口、シナイ半島に位置する正教会の修道院の名称。
他に聖カテリナ修道院、聖カトリーナ修道院、聖エカテリナ修道院とも称される。
修道院は現在も継続して機能する、キリスト教:正教会の世界最古の修道院である。
聖カタリナ修道院はユネスコの世界遺産にも登録されている。
1884年、西暦381年から384年頃に書かれたと見られる、古の手記の断片がイタリアのある図書館で発見され、当時の聖地の様子やシナイ半島地域の修道院群での修道生活の様が描かれており注目された。
この手記の一片には「聖なる地」から書かれた旅行記の一部、そしてエルサレムにおける復活祭の詳細な叙述が含まれていた。
手書きの文書はエゲリアという名の女性の手によるもので、ラテン語で書かれていた。
彼女は聖地や、旧約聖書によりモーセが神から十戒を授かった地とされる、シナイ山やその周辺にある多くの場所を訪れていた。
住所:HX4G+9CF, Saint Catherine, South Sinai Governorate 8730070 エジプト [地図]
360°写真
登録年: 2002年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00~23:30、休日(金曜日、日曜日)
電話番号:+20 69 3470353
ウェブサイト:
行き方:聖カトリーナ修道院地域へアクセスするには、まずエジプトの首都カイロまで移動します。
成田から週1便で運航しているので、直行便でのアクセスも可能です。
乗り継ぎの場合はドバイやヨーロッパの主要都市などで乗り継ぐことができます。
カイロに到着後、バスを利用してダハブまで向かいましょう。
所要時間は約7時間かかります。
そしてダハブからカトリーナ修道院地域へはツアーを利用するのが一般的です。
但し、外務省海外安全ホームページでは渡航中止勧告地域となっています。(2023年9月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:世界遺産・聖カトリーナ修道院地域!十戒ゆかりの地を知る旅
聖カタリナ修道院まで行って下さい。 الذهاب إلى دير سانت كاترين.
聖カタリナ修道院はどこですか? أين يقع دير سانت كاترين؟
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
7.ワディ・アル・ヒタン وادي الحيتان
ワディ・アル・ヒタンまたはワディ・アル=ヒタンは、エジプトのファイユーム県にある新生代古第三紀の堆積層。
英語で “Whales Valley”、日本語で「クジラの谷(クジラのたに)」「クジラ渓谷(クジラけいこく)」などと意訳され別称される当地は、その名のとおり、進化過程の早期にあたる古鯨類(バシロサウルス科)の化石が多数発掘され、古生物学や地質学ににおいて知られる。
岩石と砂に覆われた地形から「砂漠」を付けて呼ばれることもある。
2005年7月に行われた第29回世界遺産委員会(開催地:南アフリカ共和国ダーバン)にて、ユネスコ世界遺産リストに自然遺産として登録された。
ワディ・アル・ヒタンはアディ・エル・ラヤン保護地区のファイユーム地方に属する。
カイロの南南西150kmの、エジプトの西部砂漠地帯にある。
約4000万年前(始新世後期前半バートニアン)の当地域には、テティス海と呼ばれる浅海が広がっていた。
その頃に堆積した砂岩、石灰岩、頁岩の地層が現在地表に表出している。
この始新世バートニアンの地層は最も古いもので約4100万年前から約4000万年前にかけて形成されたと考えられている。
この古い地層からは、その頃の古鯨類(バシロサウルス科)の化石を始め、原始的海牛類の化石、サメの歯、カメの化石なども発見されている。
住所:729F+226, Faiyum Governorate, エジプト [地図]
360°写真
登録年: 2005年
登録区分: 自然遺産
営業時間:07:00~17:00
電話番号:+20 11 46742577
行き方:ギザのピラミッド近くからスタートするファイユーム道路を1時間ほど走ると、カルーン湖とファイユーム市内への分かれ道に差し掛かります。
これをカルーン湖方面へ向かい、ワディ・ライアン自然保護区の入り口までさらに1時間。
ここからワディ・アル・ヒタンまでは、およそ36kmの道のりです。
公共交通機関はないので、カイロからのツアーか、車をチャーターしてください。
但し、外務省海外安全ホームページでは十分注意地域となっています。(2023年9月現在)
現地に行く時は、最新情報を確認してください。
参考URL:4000万年前の海底へ!エジプトの世界遺産ワディ・アル・ヒタン
ワディ・アル・ヒタンまで行って下さい。 الذهاب إلى وادي الحيتان.
ワディ・アル・ヒタンはどこですか? أين يقع وادي الحيتان؟