2024年6月10日掲載

サヌア旧市街

サヌア旧市街

1.シバームの旧城壁都市  مدينة شبام القديمة المسورة

シバーム(アラビア語: شبام‎ Šibām / Shibam)は、イエメン・ハドラマウト地方の都市。

人口は約7,000人。

かつて、シバームは、ハドラミ人のハドラマウト王国(紀元前8世紀 – 3世紀)の首都として数世紀に渡り繁栄した。

シバームが有名なのは、ハドラマウト地方独特の高層住宅建築によっているところが大きく、1982年、ユネスコの世界遺産に登録された。

シバームの住宅は全て、泥煉瓦によって構成されており、今日でも、500以上の5階から9階建ての高層建築が残っている。

建物間には連絡橋が設けられ、自由に往来ができるようになっている

このような高層住宅が建設されたのは、洪水と遊牧民の襲来から町を守るためであった。

シバームの歴史自体、2000年以上続いているが、現存の市街地に残る高層建築は、ほとんどが16世紀以降に建設されたものである。

また、ここ数世紀の間に何度も何度も、破壊と再建を繰り返してきた。

2008年10月にはハドラマウト地方を襲った豪雨が原因で洪水が起こり、これが原因で地盤が緩み本遺産にも一部の建物が倒壊するなどの被害が出た

2015年の第39回世界遺産委員会で危機にさらされている世界遺産(危機遺産)リストに加えられた

シバームは、町の高層建築物群から、「最古の高層ビル群」「砂漠のマンハッタン」と形容される。

住所:イエメン [地図]


登録年: 1982年
登録区分: 文化遺産

行き方:世界遺産の旧城壁都市シバームは、首都サナアの東約500kmに位置しています。

最寄りの都市サユーンの空港へは、ヨルダンの首都アンマンかエジプトの首都カイロからの便が就航しているので、それらを利用します。

サユーンから世界遺産のシバームまではタクシーで30分ほどです。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年4月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:イエメンの砂漠にそびえたつ高層建築の世界遺産!シバームの旧城壁都市

シバームまで行って下さい。  اذهب إلى شبام.

シバームはどこですか?  أين تقع شبام؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2.サヌア旧市街  صنعاء القديمة

サナアSana’a、アラビア語: صَنْعَاء‎; Ṣanʿāʾ, サンアー(ッ))は、アラビア半島南西にあるイエメンの首都。

サヌアサヌアーサナアーとも表記される。

サナアはサナア県の中心ではあるが、行政上はサナア県に属さず、Amanat Al-Asemah「アマナット・アル・アシマ」(サナア市)を単独で構成している。

サナアは標高約2,300mの高原にあり首都としては世界でも高地にある。

市内には粘土で作った煉瓦造りの建物があり、アラブ文化が色濃く残っている。

イスラムの都市であり、市内にはムスリム大学やモスクが数多く見受けられる。

2008年に完成したサーレハ・モスクは4万人を収容する。

サナアの人口は2023年時点で329万2,497人で世界で最も増加率の高い首都の一つであり、2025年に438万人、2050年に1005万人、2075年に1,669万人、2100年の人口予測では2,721万人を数える世界25位の超巨大都市となる予測が出ている

1994年時点の人口は954,448人に過ぎなかった。

人口の大半はイスラム教シーア派の分派のザイド派である。

現在はフーシ派が支配しており、イエメン政府の管轄は及んでいないために、イエメン政府はアデンに首都機能を移転している。

住所:イエメン [地図]


登録年: 1986年
登録区分: 文化遺産

行き方:日本からサナア国際空港への直行便はないので、イスタンブールやドバイ、ドーハなどを経由する必要があります。

イエメンには鉄道はないので、空港から市内へはバスやタクシー、そしてダッパーブと呼ばれる乗り合いのミニバスを利用します。

世界遺産のサナア旧市街は、徒歩で十分回れる広さです。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年4月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:アラビアンナイトが奏でる街!イエメンの世界遺産サナア旧市街

サナア旧市街まで行って下さい。  الذهاب إلى صنعاء القديمة.

サナア旧市街はどこですか?  أين تقع مدينة صنعاء القديمة؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

3. 古都ザビード  العاصمة القديمة زبيد

ザビード(アラビア語: زبيد‎ Zabīd)は、イエメンの西部に位置するフダイダ県に属する都市である。

紅海から20kmほど内陸に位置している。

豊かな農業生産と交易により、ザビードにはイエメンにおけるいくつかの王朝の首都が置かれたほか、宗教・学術の中心としても栄えた。

しかし、16世紀後半以降街が衰微すると地域の中心はフダイダに移り、以後のザビードは地方の小都市となっている。

13世紀から16世紀前半にかけて、イエメンだけではなくインド洋一帯のイスラーム諸地域における教育・宗教の中心地でもあったことから、1993年に「古都ザビード」としてUNESCOの世界遺産リスト(文化遺産)へ登録された。

ザビードは紅海沿岸にひろがるティハーマ平野に位置し、「ワーディー・ザビード」と「ワーディー・リマア」と呼ばれる2つのワジ(涸れ川)に挟まれた都市である

晩春と晩夏にはアフリカ大陸から吹く南西モンスーンの影響によってワジに水が流れるため、これを利用した農業が行われている

ザビードの街は紅海には面していないが、歴史的にアラビア半島の陸上交易路と紅海・インド洋の海上交易路を結ぶ結節点の役割を果たしてきた。

またメッカへの巡礼路上に位置する交通の要衝でもあった

ラスール朝期のザビードでは、綿花、アカネ、トウキビ、ゴマなどの作物が栽培されていた

住所:イエメン [地図]

ザビード

ザビード 引用:Wikipedia

登録年: 1993年
登録区分: 文化遺産

行き方:世界遺産の古都ザビードへは、イエメンの首都サナアか紅海沿岸の都市フダイダからバスかタクシーで行けます。

どちらの都市にも国際空港がありますが、日本からの便はありません。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年4月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:イスラムの宗教・学問の中心だったイエメンの世界遺産「古都ザビード」!

ザビードまで行って下さい。  من فضلك اذهب إلى زافيد.

ザビードはどこですか?  أين زافيد؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

4.ソコトラ諸島  جزر سقطرى

ソコトラ島(ソコトラとう、アラビア語: سقطرى‎ Suquṭra)は、イエメンのソコトラ県に属するインド洋上の島。

周辺の島と合わせてソコトラ群島ソコトラ諸島などと総称されることも多い。

固有種のベニイロリュウケツジュが多く生える独特の生態系と、その奇観で知られる。

2003年に生物圏保護区、2008年に世界遺産に登録される。

アラビア半島の南300 km、アフリカ大陸のアシール岬の東北東240 kmに浮かぶ。

大きさは東西に約100 km、南北に約40 km。

人口42,842人(2004年)。

住民のほとんどはアラブ人。

もっとも大きな街は北岸沿いにあるハディブ。

島のすぐ西側は、アラビア半島とアフリカのソマリア半島に挟まれたアデン湾となっている。

ソコトラ島は群島の主要な島で、ほかに小さな3つの島がある。

地形的には海岸の狭い平野と石灰岩台地、そしてハギール (Haghier) 山地である。

台地はカルスト地形を示し、ハラー (Halah) 洞窟が知られる。

北西部には小さなラグーンがあり、2007年にラムサール条約登録地となった

住所:イエメン [地図]


登録年: 2008年
登録区分: 自然遺産

行き方:日本からの直行便はないため、まずドバイなどを経由して、イエメンの首都サヌアにあるサヌア国際空港へ向かいます。

サヌア国際空港からは、イエメンのナショナルフラッグであるイエメニア航空か、LCCのフェリックスエアウェイズでソコトラ空港へ。

所要時間は、日本からサヌアが約15時間、サヌアからソコトラは約2時間ほどです。

ソコトラ島は観光地化が進んでいないため、現地のドライバーを手配しましょう。

冬の12月から2月ごろは雨が多く降るので、春や夏に訪れるのがおすすめです。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年4月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:不思議な異世界空間がここにある!世界遺産イエメン・ソコトラ諸島の魅力

ソコトラ島まで行って下さい。  من فضلك اذهب إلى جزيرة سقطرى.

ソコトラ島はどこですか?  أين تقع جزيرة سقطرى؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

5.マリブ:古代サバ王国の代表的遺跡群  مأرب: آثار تمثيلية لمملكة صباح القديمة

マアリブ(アラビア語: مأرب‎、Ma’rib)は、イエメンの都市。

人口16794人(2005年)。

首都サナアの東120km、ルブアルハリ砂漠の西に位置する。

かつてのサバア王国の首都であったとされ、シバの女王ビルキスの居城であったとされるアルシュ・ビルキスなどの遺跡がある。

サバア王国はマアリブに巨大なマアリブ・ダムを築き、そのダムは近隣地域を潤して肥沃な農耕地帯となり、マアリブも繁栄した。

このダムは1000年以上にもわたって維持され、この地域の繁栄を支えたものの、西暦575年に崩壊し、以後20世紀にはいるまで再建されることはなかった。

また、クルアーンの34番目のスーラ『サバア』によると、西暦2世紀の初めごろにも決壊し、果樹園をヤナギと僅かばかりのハマナツメが生える園に変えたこともある

1986年、アラブ首長国連邦の援助によって新ダムが完成し、約1500年ぶりにダムが復活した。

ダムの存在した時代は、この町は乳香や没薬の取引で知られ、対岸のエリトリアにあったダムト王国と活発な取引を行っていた。

その富を求めて紀元前25年にはローマ帝国のアウグストゥスの部下であるアエリウス・ガルスがこの町へと遠征を行ったものの失敗に終わった。

マアリブの旧市街は20世紀に入って放棄され、その3.5km北に新市街が建設された。

1986年、マアリブに石油精製所が建設され、2009年には1日1万バレルの精製能力を持っている。

2009年11月には、一日25000バレルへと精製能力を上げる改修工事を行う契約を発表した

また、マアリブからはマアリブ-ラス・イサパイプラインが通っており、1日20万バレルの石油を送ることができる。

2015年に始まったイエメン内戦では、石油産出施設を有するマアリブの支配権が優劣のカギになるとして、2021年2月以降、サウジアラビアなどのバックアップを受けて市内を掌握する政府軍と奪取を目指す反政府軍(フーシ派)の間で激しい戦闘が繰り返された

古代のアラビア半島南部の乳香貿易ルートの中心地であったため、繁栄した時期には高度に進歩した灌漑システムと巡礼の対象となる神殿ができた。

現在は不安定な政治情勢などにより保存状況が劣悪であり、2023年の世界遺産委員会臨時会議で世界遺産と危機遺産に登録された

住所:イエメン [地図]


登録年: 2023年
登録区分: 文化遺産

行き方:マーリブ近辺は部族紛争の多いところで、治安はよくありません。

外国人の誘拐がもっとも発生しやすいのもマーリブです。

2007年1月現在、個人での旅行はできません。

ツアーに乗るのがいいでしょう。

サナアから日帰りできます。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年4月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:イエメンの遺跡と世界遺産

マアリブまで行って下さい。  من فضلك اذهب إلى معاريف.

マアリブはどこですか?  أين تقع معاريف؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』