2024年6月30日掲載

アレッポ城

アレッポ城

4.古代都市アレッポ  مدينة حلب القديمة

古代都市アレッポ(こだいとしアレッポ、アラビア語: مدينة حلب القديمة‎, Madīnat Ḥalab al-Qadīma)は、シリア北部の都市アレッポに残る歴史的構造物が登録されたユネスコの世界遺産(文化遺産)である

アレッポは、シリアの首都ダマスカスの北約300キロメートルにある都市で、トルコ国境に近くに位置する。

古代都市アレッポの象徴として、紀元前10世紀に最初に建築されたアレッポ城、世界最古の市場の1つといわれるアル=マディーナ・スーク、大モスクがある。

アレッポはシリア第2の都市であり、考古学者が発掘を行う機会も限られている。

古代都市アレッポが含まれるアレッポ旧市街は、アレッポの人々によって「メディーネ」とも呼ばれる。

アラビア語で都市や街を意味するマディーナが訛ったものである

アレッポの立地は、西は地中海から80キロメートル、東はユーフラテス川から80キロメートルの位置にあり、交通の要衝として中継貿易に適している。

このため歴史的に交易が行われてきた

アレッポの歴史的な交通ルートは2つある。

シリア砂漠の周縁を通るルートは紀元前8世紀頃からあり、ラクダが家畜として普及する前から使われていた。

シリア砂漠を縦断するルートはラクダのキャラバンが主に使った。

ラクダは当初はフタコブラクダで、紀元前8世紀頃からヒトコブラクダになった

アレッポの交易は、西方はイスカンダルーンからの海上ルート、東方はバグダード、モースル、バスラ、そしてイランやインドへつながっていた。

南方はダマスカス、パレスティナ、エジプト、アラビア半島へとつながっていた

住所:55X7+Q5W, Hawl Al Qalaa St, Aleppo, シリア [地図]


登録年: 1986年
登録区分: 文化遺産
営業時間:09:00~16:00

行き方:日本からアレッポ国際空港への直行便はありません。

イスタンブールやドバイなどで乗り継ぐ必要があります。

空港からアレッポ旧市街へは、タクシーかバスを利用しましょう。

世界遺産の旧市街は外周5kmとかなり広いので、あらかじめ訪ねるスポットをいくつか決めてから足を踏み入れるようにしましょう。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年5月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:シリア第2に都市に残る壮大な旧市街!世界遺産「古代都市アレッポ」

アレッポ城まで行って下さい。  اذهب إلى قلعة حلب.

アレッポ城はどこですか?  أين تقع قلعة حلب؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

5.クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン  قلعة الحصن وقيراط صلاح الدين

クラック・デ・シュヴァリエ、シリアに築かれた十字軍時代の代表的な城であり、当時の築城技術の粋を究めた城郭として評価されている

1144年から1271年まで、聖ヨハネ騎士団の拠点として使用された。

シリア・アラブ共和国中部の県都ホムスの西およそ30キロメートル(41km)にあり、シリアの沿岸山脈であるアンサーリーヤ山脈(Al-Anṣariyyah〈ヌサイリーヤ、An-Nusayriyah〉)の西端に位置する

城はトリポリの東にあたる標高約650メートルの火成岩の丘 (‘Jebel Kalakh’) の上に石灰岩で築かれており、アンティオキア(現、アンタキヤ)からベイルートへ向かう海沿いの道とともに、内陸からブカイヤ (Buqeia) の平野(ベッカー高原)を経て地中海に出る唯一の通路であるホムスとトリポリの間の峠道(英: ‘Homs Gap’)を北端より押えている

フランス語名のクラック・デ・シュヴァリエは「騎士たちのクラック(クラク)」を意味し、一般に「騎士の城」(英: ‘Castle of the Knights’)と称される

アラビア語のカラート・アル=ホスン(カラアト・アル=ホスヌ)は「城塞都市」(英: ‘Castle of the Fortress’)を意味する

フランス語名にある「クラック(クラク)」は、十字軍時代のアラビア語史書によるホスン・アル=アクラード(Ḥoṣn al-Ākrād〈ヒスン・アル=アクラード、Ḥiṣn al-Akrād〉、「クルド人たちの城塞」の意)という名称の「アクラード」(クルド人〈Kurd〉の複数名詞)に由来すると考えられる

「アラビアのロレンス」として知られるT・E・ロレンスは、この城を世界で最も素晴しい城としている

城は十字軍美術であるフレスコ画の断片などが保存されている数少ない場所となる。

2006年に「カラット・サラーフ・アッディーン」(サラーフッディーン城〈サラディン城〉)とともに世界遺産に登録された

しかし、シリア内戦による被害を受け、2013年にシリア国内の他の5つの世界遺産とともに危機遺産に登録された

住所:Q74V+PVF, al-Husn, シリア [地図]


登録年: 2006年
登録区分: 文化遺産
営業時間:08:30~18:00、休日(火曜日、土曜日)

行き方:クラック・デ・シュヴァリエ観光の拠点は、東にある都市ホムスです。

ホムスから世界遺産クラック・デ・シュヴァリエまえは、車でおよそ1時間です。

ホムスには空港はないので、シリアの首都ダマスカスからバスで2時間ほどかけて移動します。

サラディン城の起点は、ラタキア県の県都ラタキア。

ラタキアから車でサラディン城までは約30分です。

ラタキアは、シリア最大の都市アレッポからおよそ2時間半の位置にあります。

観光ツアーやタクシーなどを利用すれば、クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城の両方を1日で見て回ることも十分可能です。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年5月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:十字軍の歴史を物語る世界遺産!クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城

クラック・デ・シュヴァリエまで行って下さい。  يرجى الذهاب إلى Clack des Chevaliers.

クラック・デ・シュヴァリエはどこですか?  أين يقع صدع الشوفالييه؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

6. シリア北部の古代村落群  القرى القديمة في شمال سوريا

シリア北部の古代村落群あるいは「死の町」(アラビア語: المدن الميتة‎)、「忘れられた街」(アラビア語: المدن المنسية‎)は、シリアの北西部にある打ち捨てられた村落群である。

この村落群はシリア北西部のアレッポからイドリブにまたがる地域に拡がっており、打ち捨てられた村はおよそ40に上る

広範囲に散らばる村落は大きく8つの考古学公園に区分けされている

これらは古代末期から東ローマ帝国時代にかけての、都市から離れた僻地での生活を垣間見ることができる貴重な資料となっている

ほとんどの村は1世紀から7世紀に形成されたもので、その後8世紀から10世紀の間に打ち捨てられている

村々は住居、土着信仰のための寺院(キリスト教以前)、キリスト教の教会、貯水槽、浴場などからなり、保存状態がよい

古代村落群には聖シメオン教会、スィルジーッラーアル=バーラなど歴史的、文化的価値の高いものが含まれる。

村落群はライムストーン・マッシフとして知られる石灰岩からなる小高い丘(山塊)に、幅20キロから40キロ、長さ140キロに及ぶ範囲に散らばっている

山塊はシメオン山、アクラード山地から成る北部、ハーリム山地からなる中部、ザーウィヤ山からなる南部の3つの山地に大別できる。

住所:8RMV+HPV, Deir Semaan, シリア [地図]


登録年: 2011年
登録区分: 文化遺産
営業時間:日曜日のみ24時間営業
電話番号:+963 945 945 081

行き方:世界遺産「シリア北部の古代村落群」の構成資産は、これまた世界遺産の都市アレッポの北西、トルコとの国境付近の地域に散在しています。

シリアは治安が良くない国なので、安さを追求せず、安心で安全なバス会社または現地旅行会社の手配する車での移動をおすすめします。

外務省海外安全ホームページでは退避勧告地域です。(2024年5月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:忘れられた街と呼ばれる世界遺産!「シリア北部の古代村落群」

聖シメオン教会まで行って下さい。  من فضلك اذهب إلى كنيسة القديس سمعان.

聖シメオン教会はどこですか?  أين تقع كنيسة القديس سمعان؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』