2023年7月2日掲載

バーレーン要塞

バーレーン要塞

1.バーレーン要塞 – ディルムンの古代の港と首都  قلعة البحرين – الميناء القديم وعاصمة دلمون

バーレーン要塞(バーレーンようさい)ないしバーレーン砦(バーレーンとりで)は、バーレーンに残る遺跡である。

紀元前3千年紀から16世紀に至るまで、時代ごとに新たな建造物が積み重ねられてきたテルであり、2004年の段階では全体の25%が発掘されていたにすぎなかった。

しかし、その時点で、その顕著な普遍的価値は明白であるとICOMOSからも認められ、2005年の第29回世界遺産委員会でバーレーン初の世界遺産リスト登録物件となった。

登録物件はマナーマの西約5.5kmの場所に位置する北部県のアル=カラという村にある。

遺丘だけでなく、その北西に位置する海の塔、周辺の礁群と海域、そしてナツメヤシの木立も登録地域に含まれる。

緩衝地帯は主に西側と北側にあるヤシの木立や周辺の農地からなる

遺跡の歴史は遅くとも紀元前2300年ころに遡る。

古代にこの地はディルムンの中心地であったと推測されている。

ディルムンは、シュメール人の神話では世界が生まれた場所とされる事もある地名で、メソポタミア文明とインダス文明を繋ぐ交易の要衝であったと推測されている場所だが、その詳細にはなお不明な点も少なくない。

そのかつての姿を明らかにする上で、この遺跡、特に他の地域には見られない宮殿群の遺構などは、重要である。

また、この遺跡にあるナツメヤシシロップを製造するマドバサという建物は世界で最も古いマドバサの1つである

この遺跡には地理的条件に由来する特徴もある。

海に面したこの地は、交易の要衝であることから古来様々な強国に支配されてきた。

そのため、遺跡は単にディルムンのものだけではなく、その後のサーサーン朝様式、イスラーム様式、さらには16世紀に入植したポルトガルの様式まで、様々な建築物が積み重なっているのである(最上層はポルトガルの要塞)。

単にディルムンの遺跡というだけなら他にもあるが、これほど多彩な様式の建造物群が一箇所の遺跡に蓄積している例はなく、世界遺産登録に際してはその点も評価された。

住所:892 3618, Karbabad, バーレーン [地図]


登録年: 2005年
登録区分: 文化遺産
営業時間:08:00~18:00、休日(月曜日)
電話番号:+973 1756 7171

行き方:日本からバーレーンまでの直行便は運航していません。

ドーハやアブダビなどの都市を乗り継ぐことになります。

所要時間はドーハを経由すると約15時間。

アブダビを経由すると約18時間です。

また、ヨーロッパの主要都市などを経由することもできますが、20時間以上かかる場合がほとんど。

バーレーンの首都マナーマからは車で約30分です。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年5月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:古代都市と近代都市の融合!「カルアト・アル-バフレーン」

バーレーン要塞まで行って下さい。  اذهب إلى قلعة البحرين.

バーレーン要塞はどこですか?  أين تقع قلعة البحرين؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2.真珠採り、島の経済を物語るもの  الغوص على اللؤلؤ، قصة عن اقتصاد الجزيرة

バーレーンの真珠採取業(バーレーンのしんじゅさいしゅぎょう)は、一説には紀元前2000年頃にまで遡るとも言われるバーレーン古来の基幹的地場産業であった。

石油発見以前のペルシア湾一帯は天然真珠の一大産地となっており、わけてもバーレーン近海の真珠は高品質と評価されていた。

しかし、日本の真珠養殖業の発展や世界恐慌の影響によって壊滅的な打撃を受け、1930年代以降、急速に衰退していった。

バーレーンのムハッラク島には往時を偲ばせる建造物群が並ぶ「バーレーン真珠採取の道」(Bahrain pearling trail) が残されており、それらの建造物の一部と関連する漁場などが、「バーレーン要塞 – ディルムンの古代の港と首都」に続く同国2件目の世界遺産として、2012年6月30日にUNESCOの世界遺産リストに登録された

石油発見以前のペルシア湾岸では数千年にわたって天然真珠の採取が行われてきたが、その中でもバーレーン近海には好漁場が多く、質の高いことでも古来知られていた。

その真珠採取の方法は少なくとも1000年以上の間、ほとんど変化をしなかった伝統的なものであり、多くの潜水夫たちが過酷な採取業に従事していた。

バーレーンは周辺諸地域の真珠をボンベイに出荷する際の集積地の役割も果たしており、真珠商人たちも多く集まった。

その全盛期は19世紀後半から20世紀初頭のことだったが、1930年代以降、養殖真珠の台頭や世界恐慌の影響などでペルシア湾での天然真珠の採取業は急速に衰退し、バーレーンも大きな打撃を受けた。

それと入れ替わるように、バーレーンでは1932年にペルシア湾岸のアラビア半島側で初めて油田が発見されたため、バーレーンは真珠の国から石油の国へと変貌し、真珠採取業に従事する者はほとんどいなくなった。

かつての繁栄を偲ばせるムハッラク島の建造物群や周辺の漁場は、2012年に「真珠採り、島の経済を物語るもの」の名前で世界遺産リストに加えられた。

住所:7J47+43V, Rd No 633, Muharraq, バーレーン [地図]


登録年: 2012年
登録区分: 文化遺産
営業時間:10:00~18:00、休日(火曜日)
電話番号:+973 3323 3521

行き方:日本からバーレーンまでの直行便は運航していないため、ドーハやアブダビ、イスタンブールを経由することになります。

平均所要時間は約15時間です。

世界遺産に登録された建造物や、真珠産業の拠点となったムハラク島はバーレーン国際空港と同じ島内にあります。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年5月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:バーレーンは真珠産業で栄えていた!島の経済を表す真珠産業遺産

スィヤーディ一ハウスまで行って下さい。  يرجى الذهاب إلى بيت سيادي.

スィヤーディ一ハウスはどこですか?  أين تقع بيت سيادي؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

3. ディルムンの墳墓群  مقابر دلمون

ディルムン(Dilmun)は、メソポタミア文明において交易相手、原料の産地、メソポタミア文明とインダス文明の物資の集散地などとして記録されている土地の名前である

ディルムンの正確な位置は明らかになっていないが、バーレーン、サウジアラビアの東部地方、カタール、オマーン、ペルシャ湾のイラン沿岸部などと関連があると考えられている

ディルムン文明の首都としてバーレーン要塞およびディルムンの墳墓群(いずれもバーレーンに所在)は世界遺産に登録された。

バーレーン島の西部にある6つの古墳群と15ヶ所の王墓(13ヶ所の単独墓と2ヶ所の成対墓、いずれもジッグラトのような2階建ての墓塔)からなる21ヶ所の遺跡を含むディルムンの墳墓群は紀元前2200年から前1750年頃に築かれたものであり、2019年に紀元前2千年紀頃の初期ディルムン文明の証拠としてユネスコの世界遺産に登録された

住所:4GW4+MWQ, Buri, バーレーン [地図]


登録年: 2019年
登録区分: 文化遺産
営業時間:06:00〜17:00
ウェブサイト

行き方:バーレーン市内からのツアー参加がおすすめです。

外務省海外安全ホームページでは十分注意地域です。(2024年5月現在)

現地に行く時は、最新情報を確認してください。

参考URL:ディルムンの墳墓群

ディルムンの墳墓群まで行って下さい。  اذهب إلى مقابر دلمون.

ディルムンの墳墓群はどこですか?  أين تقع مقابر دلمون؟

出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』